DUNLOP:「京」を活用した「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション」がHPCI利用研究課題優秀成果賞を受賞

住友ゴム工業によるスーパーコンピュータ「京」を活用して取り組んだ研究「タイヤ用ゴム材料の大規模分子動力学シミュレーション(課題番号:hp170063)」が、HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞した。10月29日(木)~30日(金)にオンラインで開催予定の一般財団法人高度情報科学技術研究機構主催『第7回「京」を中核とするHPCIシステム利用研究課題 成果報告会』で成果発表および受賞式が行なわれる。

同社では、より高い安全性を備え環境負荷低減に貢献できるタイヤ開発を目標に、2012年より「京」を活用して大規模分子動力学シミュレーションを行いゴム材料の研究開発を進めてきた。今回受賞した研究は、ゴム材料に添加するシリカとカップリング剤の結合の仕方が、ゴム材料の強度におよぼす影響を明らかにしたもので、ゴムの耐摩耗性向上に繋がる成果を得たものである。
同社は、今後も、このシミュレーションの成果を新たなゴム材料および商品の開発に活かしていくとしている。

■HPCI利用研究課題優秀成果賞 概要
「京」と全国の大学や研究所などに設置されているスーパーコンピュータを高速ネットワークで結び、多様なニーズに応える共用計算環境基盤であるHPCIを利用し、前年度に実施された産業利用課題、一般課題、および若手人材育成課題の中から、成果報告会プログラム委員会によって選出された特に優秀な利用成果に与えられる賞であり、2020年度は8課題が受賞した。