TOYO TIRE:清水隆史 代表取締役社長、2021年、年頭所感

新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申しあげます。
経験したことのないパンデミックによって、経済も社会全体も、また個人の生活も委縮してしまった2020年。その余韻が今なお、明けたこの新年にも残っています。 WITH コロナの期間がどこまで続くのか予断を許さない状況ではありますが、変容する時代をいかに生き抜くか、真の底力が試されています。
経営体制を刷新して5年。多くのお客様からのご支持、多くの関係者の皆様のご支援をいただきながら、ここまで 一年一年、不断の改革を重ね てきました。当社にとっては、ようやく企業体として備えるべき心身を整え、スターティングポイントに立てるところまで来たという実感の途にあります。
特に昨年のコロナ禍においては、いわばリスクと背中合わせの極限状態にありながら 、逆に企業として根源ともいうべき社会的使命を再認識するとともに 、情報を つぶさに 共有し、意見交換を重ね、あらゆる工夫に知恵を注ぎ、躊躇なく手を打つといった 、極めて本質的で シンプルな アクションの 循環を図りました。
継続的な技術革新、苦境を乗り越えるための生産調整、重点商品のターゲティングとマーケットごとの戦略的なアプローチ、在庫の圧縮努力や経費縮減など、各組織機能が数々の方策を繰り出し、有機的かつ機動的に連携した結果として、マイナス影響の最小化に努めることができたと思います。
当社にとって本年は、2025年を見据えた新たな中期経営計画の起点です。企業ステージを 高みへシフトアップしていくために 独自の強みにさらなる磨きをかけ、今まで十分に強化を図ることができなかった領域の基盤整備にも取り組んでまいります。また 、持たざる強みを生かすことで競争優位性につなげていく所存です。
これらは、当社の「企業力の源泉」を特徴づけるものであり、今後の当社の在るべき姿を示していくものと考えています。
「新しいステージへシフトする年」。当社では、このように2021年を位置づけ、役員・従業員一人ひとりが芯を持って力強く 歩 みを進めてまいります。
ゴム・タイヤ産業に携わる皆様方にとって、本年が すばらしい年となりますよう祈念申しあげ、年頭のご挨拶とさせていただきます。