BRIDGESTONE:中期事業計画(2021-2023)に沿った「稼ぐ力の再構築」の進捗について -中国合成ゴム事業再編を推進-

ブリヂストンは、2021年2月16日に発表した中期事業計画(2021-2023)※1において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を進めていることをお伝えた。コア事業での経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、成長事業・探索事業へ戦略的成長投資を進め、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進、着実に成長する”強い”ブリヂストンへの変革を目指している。
そして、その一環として、ブリヂストンは、中国で乗用車用タイヤ向け合成ゴムを製造・販売するグループ会社である普利司通(惠州)合成橡胶有限公司(以下BSRC)の全株式を、素材・化学関連事業をグローバルに展開する、LCY Chemical Corporation(以下LCY)に売却することを決定した。
売却価額は非公開。

◆BSRCとその事業再編の概要は下記の通り

取扱品目:乗用車用タイヤ向け合成ゴム
事業会社:普利司通(惠州)・合成橡胶有限公司
国・地域:中国 広東省 惠州市
事業規模:売上高 399百万人民元(約62億円※2、2020年実績)
従業員数:133名(2020年12月時点)
再編の概要:株式売却・2021年12月14日までにLCYに株式売却完了予定
拠点数:1

ブリヂストングループは、これまで原材料内製からタイヤ開発、製造、販売、サービスまでを一貫して行う垂直統合を通じて、タイヤ事業の全体最適を図っていた。一方で、昨今の目まぐるしく変化する事業環境下、より環境変化に迅速に対応しながら全体最適を図る体制とすべく事業再編を進めている。事業再編にあたっては、ブリヂストングループのみならず、再編対象となる拠点とその従業員が持続的に成長できることを前提に検討を重ねている。

BSRCに関しては、こうした検討の結果、素材・化学関連事業について卓越した専門性を有する企業であるLCYに売却することで、新たなシナジーが生まれ、BSRCがサステナブルに社会価値・顧客価値を創出することができると考え、今回の売却を決定したとのこと。

BSRCの従業員は、LCYのもと新たな環境下で職務にあたることになるが、LCYとのシナジーを職務に活かすことで、一人ひとりがより成長できると考えているという。また、お客様・サプライヤーに対しても、取引に伴う負担を最小限とするよう適切に対応していくとしている。

※1:中期事業計画(2021-2023)の詳細については、同社企業サイトに掲載するプレゼンテーション資料参照。
※2:1人民元=15.5円で換算。

今回発表した事業再編の対象拠点