住友ゴム工業は、タイヤトレッド部の損傷による空気漏れを防ぐシーラントタイヤテクノロジー「CORESEAL」※1を採用した第1弾商品、FALKEN「EUROALL SEASON AS210」を、欧州の販売会社である、ファルケンタイヤヨーロッパを通じてドイツで発売した。
「CORESEAL」とは、トレッド部の裏側にシーラント剤(粘着性・粘度のある特殊材料)を塗布する技術で、トレッド部の裏側まで貫通する損傷が発生した場合※2、塗布されたシーラント剤が穴を塞いで空気漏れを防ぐため、空気圧を維持したまま走行が可能となり、安全性の向上と省資源・省エネルギーへの貢献を両立する。
同社は「CORESEAL」以外にも、ランフラットタイヤ技術「DUNLOP Self-Supporting Technology (DSST)」を採用したタイヤの発売や、空気充填を行う必要のないエアレスタイヤ「GYROBLADE」の開発など、スペアレス技術の開発を積極的に推進している。スペアタイヤを搭載せずに済むため、省資源になるとともに、車載重量が減ることで燃費向上にもつながる。同社は、今後ともタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」※3のもと、安全性能と環境性能を両立させた商品開発を推進していくとしている。
■発売サイズ
・235/55R18 104V XL
・225/50R17 98V XL
※1:「安全性の向上と省資源・省エネルギーに貢献するタイヤ新技術「GYROBLADE」「CORESEAL」を開発」 (2015年10月28日発行ニュースリリース)
※2:直径5mmまでの釘やねじ等の異物について、タイヤに刺さっている状態・タイヤから抜けた状態で空気漏れを防止
※3:「SMART TYRE CONCEPT」