TOYO TIREは、乗用車向けスタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ3」を8月より国内市場で発売する。
なお、近年人気が高まっているSUV用のサイズも新たにラインアップしている。(発売サイズは全68サイズ、価格はオープン価格)
昨年末から本年初頭まで日本は暖冬に見舞われた。また、昨今は昼夜の寒暖差が大きくなっている影響から、降雪時には日中、気温の上昇で雪が解けてシャーベット状態になり、気温が低下する夜間には凍結してアイス状態になるなど路面状況は刻々と変化する。
スタッドレスタイヤには、こうした不安定な気候の影響、路面の変化に対応できる性能が求められる。
中でも、アイス性能は、クルマの安全走行に大きく影響する事から、同社では、これを一貫して追求してた。
今回、新たに発売する「OBSERVE GIZ3」は、アイス路面でのブレーキ性能や発進時のトラクション性能を大幅に進化させつつ、その効き目がより長く続き、またサステナブル素材を使用した環境にも配慮したスタッドレスタイヤとなる。
開発にあたっては、タイヤと路面の密着性に着目し、パターン設計と配合技術の両面から性能向上を図っている。同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」により、スノー予測技術を活用し、新パターン「ヘリンボーンサイプ」、および「アッセンブルブロック」を開発。タイヤと路面の接地圧を分散するとともにブロックの倒れ込みを抑制している。また、「持続性高密着ゲル」、および「サステナグリップポリマー」を配合した新たなコンパウンド「密着長持ちゴム」を採用する事で、低温でもゴムの柔らかさが維持される様になった。これらの改良によってタイヤと路面の密着性が増し、アイス路面でのブレーキ性能は、同社従来品(OBSERVE GIZ2)比で22%向上している。
経年変化による性能低下を抑え、アイスブレーキ性能の効き目を持続させたほか、ポリマーの一部に自然由来のサステナブル素材を使用し、環境配慮も実現している。