TOYO TIRES:「2022年D1グランプリシリーズ」に参戦

TOYO TIREは、2022年4月23日(土)より富士スピードウエイ(静岡県)で開幕を予定しているドリフト競技「2022年D1グランプリシリーズ(D1GP)」に、参戦する事を発表した。

同社は、2007年よりドリフト競技チーム「Team TOYO TIRES DRIFT」を結成し、D1GPに参戦している。
今年も引き続き、川畑真人選手、藤野秀之選手の2名体制でD1GP全9戦へ臨むにあたり、両選手が使用するマシンを「TOYOTA GR86」に統一、共同で制作と調整を行ない、ワンチームとして気持ちも新たに始動するとした。同社のブランドカラーである青を強調したデザインにカラーリングしたマシンで両選手がD1GPに挑む。

また、タイヤサポートドライバーには、松井有紀夫選手(Team RE雨宮 K&N 所属)、トヨタ自動車に勤務するテストドライバーでもある、松山北斗選手(FAT FIVE RACING 所属)を起用する。

TOYO TIRES:「フォーミュラドリフトジャパン2022」に参戦

TOYO TIREは、2022年4月23日(土)より鈴鹿ツインサーキット(三重県)で開幕を予定している、ドリフト競技「FORMULA DRIFT JAPAN 2022」に参戦すると発表した。
「FORMULA DRIFT」は、日本発祥のモータースポーツである、ドリフト競技の代表的な大会「D1グランプリ」などの影響を受け、アメリカで生まれたドリフト競技である。
フォーミュラドリフトジャパンは、2015年より「FORMULA DRIFT」のインターナショナルシリーズとして日本へ逆輸入するかたちで開催されるようになった。
同社は、モータースポーツへの参画の一環として、昨年に引き続きフォーミュラドリフトジャパンにスポンサー企業として参戦する。
昨シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、シリーズ6戦中3戦を無観客で開催し、その模様は動画で配信された。ライブ配信のタイミングで、全世界から延べ200万回以上もの視聴・再生が行われ、モータースポーツファンの注目度が高いイベントとなっている。
今シーズンは、昨年、コロナ禍で来日が叶わなかった、同社ブランドアンバサダーの「Mad Mike」選手に加え、トヨタ自動車に勤務するテストドライバーでもある「松山北斗」選手に同社製タイヤを供給し、このレースへの挑戦をサポートする。

■FORMULA DRIFT JAPAN 2022シーズンスケジュール(予定)

Round.1:4月23日(土)・ 24日(日) 鈴鹿ツインサーキット 三重県
Round.2:6月18日(土)・ 19日(日) エビスサーキット西コース 福島県
Round.3:7月30日(土)・ 31日(日) スポーツランドSUGO 宮城県
Round.4:9月 3 日(土)・ 4日(日)グランスノー奥伊吹ストリートコース 滋賀県
Round.5:10月 8 日(土)・ 9日(日)岡山国際サーキット 岡山県
Round.6:11月18日(金)・ 19日(土)富士スピードウェイ 静岡県
※スケジュールは暫定となるので変更となる場合がある。

 

DUNLOP:天然ゴム生合成メカニズム解明につながる酵素評価方法を発明 ~埼玉大学、東北大学、金沢大学と協業~

住友ゴム工業は、埼玉大学 戸澤譲教授、東北大学 高橋征司准教授、金沢大学 山下哲准教授らと共同で、天然ゴム生合成メカニズム解明につながる人工膜(ナノディスク)を用いた酵素評価方法を発明した。従来は天然由来の膜を使用していたが、この人工膜を利用した新手法により、不純物を含まない環境で、より精度の高い評価が可能になった。今回の発明により、今後新たな重要成分の発見を通して、天然ゴムの収率改善や、人工的な生合成などにつながることが期待される。

パラゴムノキでの天然ゴム生合成(超高分子量イソプレン鎖の生合成)においては、「Hevea rubber transferase 1(HRT1)」、「HRT1-REF bridging protein(HRBP)※1」、「Rubber elongation factor(REF)※2」と呼ばれる3つのタンパク質が重要であることがわかっていたが、複数の分子結合を行う酵素と考えられる「HRT1」がどのような条件で機能を発揮するかは解明されていなかった。
「HRT1」はこれまで、ゴム粒子膜や酵母膜など天然由来の膜上でイソプレン鎖を生合成することは確認できていた。しかしながら、天然由来の膜を使用するため不純物の混入が課題となっていた。そこで、天然由来の材料を使わない人工膜(ナノディスク)を利用した酵素評価方法の開発を行ってきた。
今回、「HRT1」を「HRBP」と一緒に人工膜上に載せると、「HRT1」がイソプレン鎖を生合成することを発見した。これは人工膜上で「HRT1」の機能を発揮させた世界で初めての事例との事。

※1:「HRT1」と天然ゴムの蓄積場である膜粒子との結合を補助すると考えられるタンパク質

※2:膜の粒子の安定性に関わると考えられるタンパク質

BRIDGESTONE:LanzaTech 使用済タイヤのリサイクル技術開発へ向けたパートナーシップを締結  ~使用済タイヤを再生資源として再利用する資源循環システムの構築により、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐ~

ブリヂストンの米州グループ会社であるブリヂストン アメリカス インク(以下BSAM)は、LanzaTech NZ, Inc.(以下LanzaTech)と使用済タイヤの革新的なリサイクル技術の開発に向けた独占的パートナーシップを締結した。
ブリヂストングループは二酸化炭素をエネルギーや化学品に転換する独自の技術を有するLanzaTechとのパートナーシップによる共創を通じて、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現に向けた取り組みを加速し、「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Ecology 持続可能なタイヤとソリューションの普及を通じ、よりよい地球環境を将来世代に引き継ぐこと」、「Energy カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えること」にコミットしていくとした。

WBCSD(World Business Council for Sustainable Development/持続可能な開発のための世界経済人会議)の傘下にあり、世界のタイヤメーカー大手10社によって組織されているTIP(Tire Industry Project/タイヤ産業プロジェクト)によると、世界では毎年およそ10億本のタイヤが、再利用されることなく、その役割を終えると推定されている。この課題に対し、ブリヂストングループとLanzaTechは共創パートナーとして、使用済タイヤを再生資源として新たな原材料へリサイクルし、再利用する資源循環システムの構築に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

今後、ブリヂストングループとLanzaTechは、使用済タイヤをリサイクルして原材料に「戻す」新たなビジネスモデルの構築を共同で進め、再生資源の普及を促進していく。
具体的には、LanzaTechの持つ炭素回収およびガス発酵技術を用いて、使用済タイヤからエタノール等の化学品を製造し、包装用の樹脂やポリエステル糸、洗濯洗剤など日用品に使用される界面活性剤などの原材料として再利用することに取り組む。さらには、使用済タイヤから、タイヤの材料のひとつである合成ゴムの素原料となるブタジエンを製造するため、独自の微生物を用いた発酵技術の開発に向けて共同で探索を進める。この活動により、使用済タイヤを新品タイヤの原材料に「戻す」資源循環の実現を目指すとの事。

米国イリノイ州に本社を置くLanzaTechは、廃棄物から炭素を回収、それを再生資源として、燃料、繊維、包装材などに再利用している。LanzaTechは、その技術を通じて数多くの再生資源を生み出し、日常生活のあらゆるものが石化原料由来である必要がない未来を目指している。LanzaTechは、従来の炭素の利用方法を見直し、変革することを通じて、炭素がただ放出されるのではなく再利用され、それにより空や海がきれいに保たれ、環境汚染が過去のものとなる新たな炭素循環型経済の実現をゴールとしているとの事。

 

DUNLOP:ゴム材料開発における解析時間を100分の1以下に短縮 ~トヨタ自動車の材料解析クラウドサービスを活用~

住友ゴム工業は、トヨタ自動車が事業化に向けて実証実験を進めているクラウド材料解析プラットフォームサービス「WAVEBASE 」を活用し、データサイエンスを駆使することで、ゴム材料開発に重要な先端研究施設から得られるデータの解析プロセスを効率化し、解析時間を100分の1以下に短縮することに成功した。
「WAVEBASE」の活用にあたっては、同社で培ってきたゴムの材料解析における知見をトヨタ自動車と共有し、ゴムの材料解析に最適なプラットフォームのカスタマイズを進めた。
同社は、このサービスの継続利用を通し、AIやビッグデータをより効果的に活用することで創造的かつ生産性の高い研究開発環境を整え、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献する安全・安心な高性能タイヤ開発に繋げていくとしている。

YOKOHAMA:「GEOLANDAR」装着車がSCOREシリーズ初戦「SCORE SAN FELIPE 250」でクラス優勝

横浜ゴムが海外で販売しているオフロードレース用タイヤ「GEOLANDAR SD」装着車が、3月30日から4月3日にメキシコ・バハ・カリフォルニア州で行われた「第35回 SCORE SAN FELIPE 250」のPro UTV Openクラス※で優勝した。
※排気量無制限の多目的四輪車両で競われるクラス

「SCORE SAN FELIPE 250」は、世界でも過酷なオフロードレースと言われる「Baja1000」を含む全4戦からなる「SCORE World Desert Championship」の開幕戦である。鋭い岩場や凹凸が出現する280マイル(450km)以上に及ぶデザートコースで競われる。

Pro UTV Openクラスで優勝したのは、Wayne Matlock選手。クラスではポールポジションからスタートし、UTVが参戦する他クラスを含めて最も速いタイムである6時間8分を記録。2位に15分以上の差をつけフィニッシュした。「GEOLANDAR SD」は高レベルの耐久性と走破性を発揮しドライバーを足元から支えた。なお、ヨコハマタイヤ装着車は昨年のPro UTV NAクラス※でも優勝を果たしている。
※自然吸気エンジン搭載の多目的車両(Normally Aspirated UTVs)で競われるクラス

 

DUNLOP:スローパンク検知機能を搭載した「空気圧・温度管理サービス」の実証実験を開始

住友ゴム工業は、リースやレンタカーなどの自動車関連サービスを展開するオリックス自動車株式会社のレンタカー事業で、スローパンク検知機能を新たに備えたタイヤの空気圧や温度をリモート監視する「空気圧・温度管理サービス」の実証実験をこのほど開始した。

同社は、これまでの車両リース事業、レンタカー事業を始めとする数十社との同サービスの実証実験を通して、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)から取得した空気圧・温度情報をクラウドに蓄積し、その推移をモニタリングする中で、スローパンク検知のアルゴリズムの構築に成功した。

今回の実証実験では、DUNLOPの乗用車用オールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1」を装着するオリックス自動車、新宿西口店のレンタカー約40台に対して、「空気圧・温度管理サービス」を提供し、その効果を検証するものである。このサービスでは、駐車場に設置されたアンテナ圏内のTPMS装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を一括してタブレット端末などで確認・管理できる。

今回、新たに備えたスローパンク検知機能では、同社が開発したスローパンク検知のアルゴリズムに基づき、空気圧・温度の変化をTPMSが監視し、異常発生時に管理者にアラートを通知する仕組みになっている。目視点検や運転中の違和感では発見することが非常に難しいスローパンクを早期に見つけることでタイヤトラブルを未然に防ぐことを可能にする。

同社は、この実証実験を通して、レンタカー事業の安全運行をサポートするサービスとして、タイヤトラブルの未然防止や点検作業の効率化・工数削減、燃費改善などの具体的な効果を検証し、さらなる価値の提供およびサービスの向上に取り組むとしている。

自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する中、同社は「さらに高い安全性能・環境性能」を実現するため、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げている。周辺サービス展開のひとつである「空気圧・温度管理サービス」により、車両の安全・安心な運行を支えることで、これからも安全で事故のない社会づくりに貢献していくとした。

TOYO TIRES:SCOREシリーズ初戦「SCORE San Felipe 250」で同社「OPEN COUNTRY」装着車両がクラス優勝

TOYO TIREは、米国タイヤ販売子会社「Toyo Tire U.S.A. Corp.」とともに、本年3月30日から4月3日にかけて、メキシコ・バハカリフォルニア州で開催されたオフロードレース「第35回 SCORE※ San Felipe 250」において、同社製タイヤ「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給、サポートした「Christopher Polvoorde」選手がクラス優勝したほか、「Bryce Menzies」選手が総合2位、「Mike Walser」選手が総合3位と、上位入賞を果たした。
※SCORE:Southern California Off Road Enthusiasts

「SCORE San Felipe 250」は、オフロードレース「SCORE World Desert Championship」(全4戦)における年間シリーズの初戦である。このレースでは、砂漠や岩場を高速で駆け抜けてタイムを競うため、悪路における対外傷性やトラクション性能を備えたタイヤが必要となる。今回のレースでも、「OPEN COUNTRY M/T-R」は、優れたパフォーマンスを発揮し、選手たちの走りをサポート。
トロフィー・トラック・スペックと呼ばれるクラスに出場した「Christopher Polvoorde」選手は、4時間53分のタイムを記録し、2位に10分以上の差をつけてクラス優勝を飾った。
トップカテゴリーであるスコア・トロフィー・トラッククラスに出場した「Bryce Menzies」選手は、総合2位、同じく「Mike Walser」選手が総合3位と、同社サポート選手勢が総合上位入賞を果たし、幸先の良い、2022年SCOREシリーズの幕開けとなった。

クラス優勝した「Christopher Polvoorde」選手は「状況の変化が激しい一日でしたが、最後は良い状態でゴールすることができました。このレースはまさに耐久力を試されるもので、今日走ってきたコースは、私が今まで見たなかで最も荒れた過酷な砂漠のコンディションだと感じました。最終的に、今日一番アクシデントに見舞われなかったのが私たちだったと思います。トロフィー・トラック・スペックで完走することができて、サポートしてくれたチームメンバーを大変誇りに思います。」と、レースを振り返りコメントしている。

YOKOHAMA:2022年度入社式を挙行

日程:2021年4月1日(金)11:15~12:00
場所:横浜ゴム株式会社本社(港区新橋5-36-11)
本年度本社採用:31名(全社101名)
出席役員:山石昌孝代表取締役社長、石光真吾執行役員人事部長

【2022年度入社式 山石社長 挨拶】

2022年度新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。皆さんを心より歓迎いたします。

当社は、昨年2021年度決算は、売上高、事業利益ともに過去最高を記録することができました。しかしながら、足元ではロシアのウクライナ侵攻やコロナウイルスも収まり切らず、予断を許さない状況です。また、「自動車業界」は、自動車のEV化、自動運転、カーシェアリング、IoT化といった「100年に一度の変革期」となっています。当社は2017年に創立100周年を迎えましたが、次の100年も勝ち残っていくためには、この変革期を乗り越え、さらなる成長をする必要があります。
そうした経営環境の中、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023」では、既存事業における強みを深めていく「深化」と大変革時代のニーズに応えて新しい価値を探し出す「探索」を同時に推進し、次世代の成長に向けた「変革」を目指しています。

私が仕事をする上で重要と考えていることを2つお話しします。1つ目は「安全とコンプライアンス」です。我々は製造業であり、安全を最優先事項としています。社員全員が安心して仕事に取り組めるよう、会社として徹底的に安全な設備の導入や改修、ルール整備を進めております。新人研修で、工場の安全対策をしっかりと見て、学んできてください。また危険を危険だと感じ取れるよう、日頃から安全を意識した行動を心掛けて下さい。
企業が事業運営をする上で、コンプライアンスの遵守も非常に重要です。コンプライアンス違反は、個人の問題だけでなく、会社全体の問題として扱われます。横浜ゴムの社員として責任のある行動をお願いします。

2つ目は、「常に自分事として考える」ということです。自分事として考えるというのは、この仕事の目的や全体を理解した上で、真摯に取り組むことです。これからの100年は時代と共に変化する課題の連続です。自分事として、本質を捉えた仕事をすることで、「課題がより深掘り」され変化にも対応することが出来ます。また「皆さん自身の学び」も大切です。会社における学びとは、「成果につながる」ことが重要です。深い知識を持ち、課題に執着してやり切る「プロの人材」を目指してください。

これからの長い社会人人生において、時には困難を感じる場面があると思いますが、皆さんそれぞれの才能を活かして、困難に立ち向かっていく姿勢に期待しています。皆さんと共に先輩方から引き継いだ歴史ある横浜ゴムを、より良いカタチで皆さんの後輩に繋いでいけるよう共に頑張っていきましょう。

TOYO TIRES:2022年度、入社式を挙行

TOYO TIREは、4月1日、2022年度入社式を執り行ない、同社清水隆史代表取締役社長が訓示を行った。

【清水社長訓示(要約)】

ご入社、誠におめでとうございます。
自動車産業界で大きな変化のうねりが始まるなか、コロナ禍のパンデミックが起こる一方で地政学リスクも国際社会に大きな余波を与えています。何が起こるかわからない、不透明な時代環境のもとで、当社は知恵を出し合い、お客様の求める商品を生産、販売し、事業経営を守る努力を続けてきました。
昨年発表した中期経営計画「中計’21」においては、グローバルに全機能連携を通じ、「変化へ迅速・柔軟に適応する力」を強化することを謳っています。変化への適応は、この時代の共通課題ですが、当社では各機能組織が連携して、変化に対し迅速かつ柔軟に適応する力を磨き上げ、未来をつかんでいこうとしています。顧客に寄り添い、差別化された技術により魅力ある高付加価値商品を開発し、喜ばれる商品を作り、届けるために、技術、生産、販売のギアが強力に噛み合うビジネスモデルを構築し、より存在感のある会社をめざしています。皆さんには、社会からの期待に対して、真摯な気概をしっかり胸に携え、これから当社での社会人人生の一歩一歩を大切に歩んでいただきたいと思います。

本日より、TOYO TIREグループの一員として、新たな挑戦を始める皆さんにお願いしたいことを3点、お伝えします。

1つ目は、「新しい挑戦を恐れない」、そして「そのために原理原則をしっかり学ぶ」ということです。
皆さんは時代の新しい動きに対し、順応する感度がもっとも優れている世代です。変化の激しい、曖昧で不確実な時代のなかでしっかり光をつかみ取って生きていくには、しなやかな柔軟性が必要です。スピード感をもって変化に対応していくために、物怖じせず、新しいチャレンジを起こしていただきたいと思います。しかし、戦略も哲学もないまま、やみくもに新しいことばかりを追いかけては消耗し、逆に破綻に行き着くだけです。新しい挑戦の肥やしを蓄えるために、まずは物事の原理原則、正しい仕事の仕方を身に着け、新たな挑戦の力となるために自分の足元をしっかり固めていただきたいと思います。

2つ目は、「お客様に誠実に、そして期待を超える」ということです。社会の一員として、組織の一員として、そして何より人としてもっとも重要なことは、「正しく誠実である」ことだと思います。一心に正しく仕事をし、お客様に喜ばれる本物をお届けすることは、製造業としてごく当たり前のことであり、当社の使命です。そのためには、一人ひとりが「正しく誠実である」ことが大前提です。常にお客様、自分以外の関係する人に喜んでいただき、その期待を超えていくにはどうすべきかを意識して、行動していただきたいと思います。

3つ目は、「主体性を持ち、連携を大切にする」ということです。会社は異なる立場・知識・経験を持つ人たちの集まりです。事業経営は、そうした人たちのチームプレーであり、その総和によって、結果が生まれてきます。お互いを尊重しながら、互いの個性を発揮し合うことで化学変化が起こり、協調し合うことでシナジーが生み出されます。自ら意欲をもって主体的に関わっていくという行動が会社を変えていく源泉です。臆することなく、ぜひそういう姿勢を持っていただきたいと思います。

この3点は、皆さんの先輩方にも入社時に伝えたものです。それぞれ、働くうえで意識していただきたい普遍的なものであり、どんな時も心に留め置いてほしいと思います。

最後に激励のメッセージを贈ります。将来を見立てることが難しい時代環境のもとでは、すべてを新しく、大きく、拡大するのではなく、自分たちのリソースをフル活用して持てる力を最大化し、「質的な変革による成長」をめざすことが大切だと考えています。一人ひとり持ち場立場が異なり、異なる能力、役割が期待されていくことになります。多種多様な能力の連携から新しい価値が生まれます。また、絶え間ない変革への挑戦が個々にも求められます。研鑽と挑戦、そして、他との協調、連携を意識していただきたいと思います。
TOYO TIREは、事業を通じ、モビリティ社会を支え、豊かにしていくことに喜びと誇り、使命感をもって仕事に臨んでいる会社です。皆さん一人ひとりが喜びと誇り、使命感を携え、自身の胸の内にある情熱を呼び醒まし、挑戦を続けてください。