YOKOHAMA:トラック・バス用タイヤとして初のEVへの新車装着を開始

横浜ゴムは、三菱ふそうトラック・バスが国内で発売した、小型EVトラック新型「eCanter」の新車装着用タイヤとして「RY01C」の納入を開始した。
「eCanter」は、2017年に国内初の量産型小型EVトラックとして発売され、今回が発売以来初のフルモデルチェンジとなる。
装着サイズは、205/70R17.5 115/113N LTで、トラック・バス用タイヤのEVへの新車装着は、同社初となる。

「RY01C」は、耐摩耗性能を重視した小型トラック用スタンダードリブタイヤである。
EVに必要な転がり抵抗の低減と小型トラック用タイヤに求められる耐摩耗性能、優れたウェット制動性能を同時に実現し、新型「eCanter」が追求する環境性能、安全性能、操縦性能に対応している。

EVに装着されるタイヤには、航続距離を拡大するための転がり抵抗性能、バッテリー搭載による高荷重かつ低回転からの高トルク出力に対応するための耐久性、エンジン音のないEVに合わせた静粛性など、通常のタイヤに比べて高いレベルの環境性能、安全性能、快適性能が求められる。
同社は、こうしたEV特有の要求性能に対応し、乗用車用タイヤではこれまでにもプレミアムから軽自動車まで数多くのEVに新車装着用タイヤとして採用されて業者の環境経営に貢献している。
さらに、同社は、高い技術が求められるEVへの新車装着用タイヤ納入を強化するとともに、そのフィードバックを市販用タイヤの開発に活かし、時代の変化に対応した商品ラインアップの拡充および各商品の性能向上を図るとしている。

YOKOHAMA:米国のタイヤ卸売子会社の売却について

横浜ゴムの、北米販売会社、Yokohama Corporation of North Americaと、Southern Tire Mart(STM)は、2023年4月1日、YCNAの完全子会社である、Friend Tire Company(FTC)の資産をSTMに譲渡することで最終合意した。FTCを通じたヨコハマブランドの販売はすでにSTMへ移管され、FTCに与えられていたすべての権利が譲渡される。

YOKOHAMA:商用ピックアップトラック向けオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T XD」を北米と豪州で発売

横浜ゴムは、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」の新商品として、フルサイズピックアップトラックなど商用車両向けのオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T XD」を2023年3月より順次、北米とオーストラリアで発売する。発売サイズ数は28サイズ。

「GEOLANDAR A/T XD」は、鉱業や農作業などの現場で用いられる商用車両向けに、過酷な使用環境に耐える性能を備えたオールテレーンタイヤである。開発にあたっては、耐久性に主眼を置きつつ、オフロードや雪上などでの悪路走破性、ロングライフ性能を追求した。冬用タイヤとして認められた証「スノーフレークマーク」を取得しており、冬季の使用にも対応するという。

世界中でSUV、ピックアップトラックの人気が高まる中、横浜ゴムは「GEOLANDAR」シリーズの新商品投入およびサイズ拡大を加速している。オールテレーンタイヤでは「GEOLANDAR A/T XD」に加え、オンロード性能とオフロード性能を両立したスタンダードタイプの「GEOLANDAR A/T G015」、オフロードチューニングやドレスアップを楽しむユーザー向けの「GEOLANDAR X-AT」をラインアップしている。

BRIDGESTONE:ESG投資の代表的な株式指数 「FTSE4Good Index Series」に5年連続で選定 ~持続可能な社会の実現に向けた価値創造の基盤となる取り組みを評価~

ブリヂストンは、ESG※1投資の世界的な株式指数である「FTSE4Good Index Series」の構成銘柄に5年連続で選定された。また、国内の企業を対象にした「FTSE Blossom Japan Index」にも5年連続で選定されている。
「FTSE4Good Index Series」ならびに「FTSE Blossom Japan Index」は、FTSE Russellが開発した株式指数で、それぞれグローバル、日本の大手企業を対象に「環境」、「社会」、「ガバナンス」の3つの側面から企業の取り組みを評価して数値化し、基準を満たした企業が選定されるものである。

ブリヂストンは、従来から高く評価を頂いている「環境」をはじめとして、「社会」、「ガバナンス」のすべての分野において高いスコアを獲得しており、今回は特に「社会」分野での取り組みの進歩が評価され、全体スコアの向上につながったという。各分野で満点を獲得した項目、ならびに評価頂いたポイントは以下の通り。

◇環境:「汚染と資源」、「サプライチェーン」、「水の安全保障」
サーキュラーエコノミーの実現に向けたマテリアルサーキュラリティ向上の取り組みや、持続可能なサプライチェーンの実現に向けた取引先とのコミュケーションなどの継続的な活動が評価された。

◇社会:「健康と安全」、「人権と地域社会」、「サプライチェーン」
自社拠点、およびサプライチェーンにおいて、第三者機関と協力をしながら人権デューディリジェンス体制の構築とプロセスの強化を進めたことが評価された。

2022年には、同社としての人権デューディリジェンス基盤の構築のため、地政学的、産業的な要因等を考慮して優先的に抽出した3拠点で第三者機関と連携して包括的な人権リスクアセスメント調査を実施するとともに(インド・タイヤ工場、国内化工品工場(埼玉県)、リベリア・天然ゴム工場)、全拠点を対象に重要項目に絞ったリスク調査票によるアセスメントを実施した。また、天然ゴムサプライチェーンを対象に、人権や環境リスク調査含む持続可能性向上のためのオンサイトアセスメントの実施とグリーバンスメカニズム(Grievance mechanism:苦情受付・解決の仕組み)も構築するなど、責任ある企業として不可欠な基盤であるガバナンスの強化、人権の尊重と責任ある労働慣行を推進する活動に取り組んでいる。

◇ガバナンス:「コーポレートガバナンス」、「リスク管理」
従来から継続して取り組んでいるコーポレートガバナンス体制の整備や、リスクに対応するためのマネジメントシステムの構築などの活動が評価された。

これら同社グループの取り組みの詳細は「Bridgestone 3.0 Journey Report(統合報告2022)」、ならびに企業ウェブサイト「サステナビリティ」のページを参照。

YOKOHAMA:EVなど高重量車両に対応するHLCタイヤの生産・販売を開始

横浜ゴムは、大容量バッテリーを搭載するEV、ハイブリッドカーや大型SUVなど高重量車両に対応するため、高い負荷能力を持つHLC(ハイロードキャパシティ)タイヤの生産・販売を開始した。新車装着(OE)用およびその補修向けを先行して進めており、将来的には市場ニーズに合わせ補修市場向け商品への展開も視野に進めていくとの事。
HLCタイヤは、従来のXL(エクストラロード)規格のタイヤでは負荷能力と諸性能を高度に保持することが困難である高重量車両の増加を受け、ETRTO規格の乗用車用タイヤカテゴリーにおいて、従来のXLタイヤよりさらに高い負荷能力を持つ新たなタイヤサイズとして設定された。
275/35R23サイズにおける負荷能力を比較した場合、従来のXLタイヤが900kg(ロードインデックス104)であるのに対し、HLCタイヤでは1,000kg(同108)となる。なお、HLCタイヤはタイヤのサイズ表示の先頭に「HL」と表示される。

HLCタイヤの設計には、高い荷重耐久性を持ちながら静粛性や操縦安定性を確保する高度な技術が求められる。同社は、高荷重に起因する故障に対するシミュレーションを繰り返し、通常のタイヤに比べ高荷重時の発熱量とひずみが少なく、荷重耐久性と他性能とのバランスを実現するHLCタイヤ専用のプロファイルを開発した。

DUNLOP:「ひょうご・こうべ女性活躍推進企業」(ミモザ企業)に認定

住友ゴム工業は、女性活躍の推進を含めたダイバーシティ&インクルージョン(D&I)を推進し、多様な人材が活躍できる企業づくりを進める姿勢などが評価され、兵庫県および神戸市から「ひょうご・こうべ女性活躍推進企業」(ミモザ企業)として認定された。
同社は、社会と同社が持続的成長を遂げていくための方針として、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」を策定している。この長期方針の3つの軸であるESGのSocial(社会と共生するために)部分における重点施策として、D&Iを掲げている。その中でも女性活躍の推進はひとつの重点課題として掲げており、全社アンケートの結果をもとに、主に「キャリア意識の育成」、「両立支援」、「風土醸成・相互理解促進」の3つの分野で取り組みを進めている。

■女性活躍に関する主な取り組み
・女性リーダー育成を目的としたメンター制度を開設
・対象者(本人およびパートナー)向け、上司向けの2種類の両立支援マニュアルを発行
・アンコンシャスバイアス研修(無意識の思い込みに気づき自己認知を高める研修)を継続的に実施
・D&I情報発信キャラクター「チャボ」やウェブ社内報でD&I特設ページを作成し情報発信を強化
・役員、管理職全員を対象とした男性育児参画セミナーやイクボス宣言※3などを実施

同社は、企業理念体系「Our Philosophy」において、パーパス「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる」およびビジョン「多様な力をひとつに、共に成長し、変化をのりこえる会社になる」と定めている。
今後も、多様な人の個性や価値観、また多様な働き方を認め合い、新しい発想やアイデアが生まれる風土を醸成することで、個人の成長、ひいては企業価値の向上につながる取り組みを推進していくとしている。

DULOP:ハイグリップスポーツタイヤDUNLOP「DIREZZA ZⅢCUP」新発売

住友ゴム工業、ドライ路面での運動性能をより追求したハイグリップスポーツタイヤ、DUNLOP「DIREZZA(ディレッツァ) ZⅢCUP」を3月23日から発売する。発売サイズは「215/45R17 87W」の1サイズで、価格はオープン価格となる。
「DIREZZA ZⅢCUP」は、「DIREZZA ZIII」※のトレッドパターンやプロファイル技術を踏襲し、サーキットレースでの使用を想定し開発した新コンパウンドの採用により、耐摩耗性能を維持しつつグリップ性能とコントロール性能を最適化している。

ZEON:「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定

日本ゼオンは、2023年3月8日、経済産業省と日本健康会議により「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定された。
「健康経営優良法人」認定制度は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度である。 この制度では、「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」の2つの部門により、それぞれ「健康経営優良法人」を認定している。同社は、大規模法人部門で5年連続の認定となった。
同社の中期経営計画のビジョンである「社会の期待と社員の意欲に応える会社」は、Well-being(心身も社会的にも良好で満足した生活を送る)実現の上に創り上げられる。
同社は、2021年10月に「健康経営宣言」ならびに「Well-being のための行動指針」を制定し、同社で働くひとりひとりが能力を発揮し、いきいきと活躍し続けることを目指し、 ①生活習慣病リスク割合の低下 ②プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの低減 ③エンゲージメントの向上 ④ワークライフマネジメントの実現に向けた取り組みを進めているという。
同社は今後も「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献し続けるために、社員が家族や仲間とともに、心身ともに健やかで、幸せな気持ちでやりがいのある仕事に取り組むことができる環境を整備していくとしている。

BRIDGESTONE:モータースポーツ活動開始から60年 2023年ブリヂストンモータースポーツ活動計画を発表   サステナビリティを中核に据えた新たなグローバルモータースポーツ活動を強化

ブリヂストンは、2023年のモータースポーツ活動計画を決定した。同社がモータースポーツ活動を開始して60周年の節目を迎える今年も、4輪レースでは「POTENZA」ブランド、2輪レースでは「BATTLAX」ブランドのタイヤを中心に、トップカテゴリーレースからアマチュアドライバーによる参加型レースまで、国内外の様々なモータースポーツをサポートするとした。また、この記念の年にサステナビリティを中核に据え、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を新たな形で進化させ、モータースポーツ文化の発展を支えるとともにブリヂストンブランドをサステナブルなグローバルプレミアムブランドとして構築していくことへも挑戦していくとの事。

同社は、クルマ、ドライバーが極限の状態で挑戦を繰り返すレースの中で、「タイヤは生命を乗せている」を大原則に安心安全を守り、クルマの動きを支えるための挑戦を繰り返してきた。その極限への挑戦の中で、同社はブリヂストンとしての誇りや情熱、「品質へのこだわり」「現物現場」「お客様に寄り添う」そして「挑戦」の4つのブリヂストンDNA、技術力、タイヤの生産・供給といったオペレーションの総合力、ブランド力、人財育成を磨き上げてきた。今後は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現などのサステナビリティへの取り組みにおいても極限を実現するサステナブルなグローバルモータースポーツ活動を強化し、「極限のグローバルジャーニー」に再度足を踏み出し、安心・安全で楽しいクルマ文化、モータースポーツ文化の発展に貢献していくという。この挑戦を通じて、10年後、20年後にも「走るわくわく」を提供しつづけることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えること」にコミットし、多くの仲間たちと一緒に楽しみ、感動から共感、持続可能な未来のための共創へつなげて行くとしている。

さらに、同社は、モータースポーツ活動60周年を記念して、プロドライバーによるeモータースポーツのレッスンを提供する「Bridgestone eMotorsport Institute」と、初めてサーキットを走る初心者の方に向けた参加型走行イベント「POTENZA Circuit Challenge(PCC)」を立ち上げる。これらのデジタルとリアルの活動を組み合わせることで、モータースポーツの魅力や楽しさを広く伝え、モータースポーツファンの裾野をより広げていくとの事。

【2023年サポートする主なモータースポーツ活動】
◆国内 4輪
SUPER GT
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup
マツダグラスルーツモータースポーツカテゴリー
全日本ジムカーナ選手権

◆国内2輪
FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース
MFJ全日本ロードレース選手権
MFJ全日本モトクロス選手権

◆海外4輪
NTT INDYCAR® SERIES
INDY NXT by Firestone
Indy Autonomous Challenge (IAC)
Bridgestone World Solar Challenge
Bridgestone FIA ecoRally Cup

◆海外2輪
FIM 世界耐久選手権(EWC)