グループ傘下に「Murfitts」を加えることで、タイヤサプライチェーン全体におけるサステナビリティへの貢献を目指す。
TOYO TIRES:北米オフロードレース「The Mint 400」参戦選手をOPEN COUNTRYでサポート
TOYO TIREは、3月9日(水)から13日(日)の5日間、米国・ネバダ州で開催予定の、2022年「The Mint 400」において、チームランドクルーザー・トヨタオートボデー所属の、三浦昂選手に対し、同社製タイヤ「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給し、このレース「Unlimited Truck SPECクラス」への参戦をサポートを行うと発表した。
「The Mint 400」は、1968年から開催されている、米国伝統のオフロードレースとして知られている。全行程400マイル(約644km)におよぶ山麓の、過酷な砂漠地帯を走破するコースで、無事にゴールするためには、ドライバーのテクニックに加えて、装着タイヤの悪路走破性と耐久性が高いレベルで要求されるとされている。
同社が、このレースでの参戦をサポートする三浦昂選手は、今年1月に開催された「Dakar Rally 2022」では、クラス9連覇、また、昨年の「Best in the Desert Vegas to Reno」では、初参戦にしてクラス優勝を達成するなど、オフロードレーサーとして着実に実績を積み上げている選手である。
同レースに供給する「OPEN COUNTRY M/T-R」は、北米市場で高く評価されている本格的オフロード向けピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY M/T」をレース用にチューンアップしたもので、世界各地のオフロードレースで培った経験をフィードバックし、開発を重ねた「OPEN COUNTRY」シリーズは、トラクション性能やブレーキ性能、悪路走破性や耐外傷性が高く、同レースにおける走行を力強くサポートする。
NEXEN:マッドテレーンタイヤ「ROADIAN MTX」を日本で発売
ネクセンタイヤジャパンは、オンロードにもオフロードにも対応する汎用性の高いマッドテレーンタイヤ「ROADIAN MTX」を、2022年4月1日より、株式会社カーポートマルゼンにて先行販売を開始する。
発売サイズは、16インチから20インチの計7サイズで、価格はオープンプライスとなる。
今後は需要に応じてサイズ、販路を拡大予定とのこと。
このタイヤは、オフロード性能の向上はもちろんのこと ROADIANシリーズに期待される頑丈さや、オンロードの走行快適性を犠牲にすることなく、耐荷重とトラクション性能を向上している。また、市販タイヤとしては画期的な、ユーザーにカスタマイズのオプションが提供可能なタイヤである。
BRIDGESTONE:2030年を見据えた企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を発表
ブリヂストンは、創立91周年となる、2022年3月1日に、2030年を見据えた企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を発表した。
「E」で始まる言葉で表現した、ブリヂストンのらしい8つの価値「Energy・Ecology・Effciency・Extension・Economy・Emotion・Ease・Empowerment」を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・会社・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支える事にコミットしていくものである。
同社は、この「Bridgestone E8 Commitment」を、未来からの信任を得ながら、経営を進める軸として、ビジョン「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして、持続的に社会価値・顧客価値を提供している会社へ」の実現に向けて、変革を加速するとしている。
Energy:カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支える事にコミットする。
Ecology:持続可能なタイヤソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐことにコミットする。
Effciency:モビリティを支え、オペレーションの生産性を最大化する事にコミットする。
Extension:人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくことにコミットする。
Economy:モビリティとオペレーションの経済価値を最大化する事にコミットする。
Emotion:心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする。
Ease:より安心で心地よいモビリティライフを支えることをコミットする。
Empowerment:すべての人が自分らしい毎日を歩める社会づくりにコミットする。
ブリヂストングループは、1931年の創業以来「最高の品質で社会に貢献」を不変の使命としており、変わりゆく社会のニーズに対応し、ひとりひとりの安心・安全な移動や暮らしを支え続けるために、事業を拡大・進化させてきた。1988年のファイアストン社買収を契機とした「第二の創業」に続き、2020年を「第三の創業」Bridgestone3.0の初年度とし、ビジョンの実現に向けて取り組みを進めている。そして、2020年から2年間のコーポレートトランフォーメーション(CX)を経て築いた、変革に対応できる”強い”ブリヂストンを基盤に、変革をさらに加速するにあたり、未来からの信任を得ながら経営を進める軸とするのが「Bridgestone E8 Commitment」とのことである。
BRIDGESTONE:ENEOSと、使用済タイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始 ~持続可能な社会を目指す取り組みとして、NEDOグリーンイノベーション基金事業に採択~
ブリヂストンとENEOSは、ブリヂストンが掲げる「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」と、ENEOSが掲げる「低炭素・循環型社会への貢献」という共通するビジョンの実現に向け、「使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル」※1技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始ししたと発表した。
なお、このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択された実証事業「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」における2つの研究開発項目のうちのひとつである。※2※3
グリーンイノベーション基金事業とは、日本政府が掲げる「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標の達成に向けて、エネルギー・産業部門の構造転換や大胆な投資によるイノベーションの加速を目指して、経済産業省により設置された制度で、この目標に経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援するものである。
自動車・交通需要の増加に伴い、将来もタイヤ需要の拡大※4が見込まれている。現在、タイヤの主な材料のひとつとして、石油由来の合成ゴムが使用されている。また、使用済タイヤの多くはサーマルリカバリー(熱回収)※5により燃料として有効利用されているが、その際にCO2排出を伴う。
このプロジェクトでは、ブリヂストンがタイヤ・ゴム事業を通じて培ってきた高機能ゴムなど高分子素材の設計技術と、ENEOSが有する原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を最大限融合させ、使用済タイヤのケミカルリサイクル技術の確立を目指す。
具体的には、使用済タイヤを精密熱分解して得られる分解油を石化原料(ナフサ※6等)化し、この石化原料から合成ゴム※7の素原料であるブタジエン等の化学品を高収率に製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けた実証実験を行う。
2030年までに量産を想定した大規模実証試験を実施し、その後、早期の事業化を進めていくという。
ブリヂストンとENEOSは、タイヤ・ゴム産業および石油・石油化学産業のリーディングカンパニーとして、将来に向け、これらの産業のバリューチェーンにおけるさらなる資源循環性の向上やCO2排出量の削減に取り組むとしている。
ブリヂストングループでは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中長期事業戦略/中期事業計画(2021-2023)※8を実行している。
その中核として、バリューチェーン全体でサーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル化への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」※9の実現に向けた取り組みを加速している。タイヤを「創って売る」タイヤ事業、お客様がタイヤを「使う」段階で価値を提供するソリューション事業に加えて、2021年にはタイヤを原材料に「戻す」リサイクル事業の探索と研究開発をスタートさせている。
ENEOSグループは、2040年グループ長期ビジョンにて「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げている。化石燃料由来の原料を用いる石油・石油化学産業にとって、低炭素・循環型社会の実現のためには再生可能資源の更なる利用促進が求められる。その取組みの一環として、ENEOSグループは環境対応型事業として、製油所を活用した油化リサイクルを推進している。
両社は、タイヤ・ゴム産業、石油・石油化学産業において培ってきた技術やノウハウを融合し、タイヤに関わるこれらの産業のカーボンニュートラル化、および持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。
※1:使用済みの資源を、そのままではなく、化学的に処理し、他の化学物質に転換してリサイクルすること。
※2:ブリヂストンとENEOSが実施する「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」がNEDOグリーンイノベーション基金事業に採択
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101517.html
※3:グリーンイノベーション基金事業に採択された実証事業「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」における、もう一つの研究開発項目「使用済タイヤの低温分解解重合による高収率リサイクル法開発」の詳細は、こちらのニュースリリースをご覧ください。
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022021802.html
※4:公益社団法人新化学技術推進協会 「化学産業が紡ぐ30年後の未来社会とイノベーション戦略
個別戦略編 基礎化学品製造分野の技術戦略(1)ゴム編」
http://www.jaci.or.jp/public/page_03.html#rubber
※5:使用済みの資源から熱エネルギーを回収すること。
※6:主に原油から得られるガソリンに近い油を指す。ナフサを熱によって分解することで、プラスチック、合成ゴム、合成繊維、塗料、合成洗剤などの原料が作られている。
※7:タイヤの主材料の一つで、現在は主に石油から製造されているゴム。
※8:ブリヂストンの中長期事業戦略/中期事業計画(2021-2023)進捗
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/index.html
※9:ブリヂストンのサステナビリティビジネス構想
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2020122201.html
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_yearendpressconference2020.pdf
DUNLOP:同社初の市販用EVタイヤDUNLOP「e. SPORT MAXX」を中国で新発売 ~同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を実現~
YOKOHAMA:平塚製造所が「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を初受賞
横浜ゴムの平塚製造所は、2月3日、経済産業省関東経済産業局より「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を受賞した。同賞を平塚製造所が受賞するのは初めてである。
この賞は、関東経済産業局が毎年2月の「省エネルギー月間」に合わせて、省エネルギーの一層の普及促進を図るために、省エネルギーへの貢献が顕著であった優良事業者などを表彰するもので、平塚製造所は、全社の地球温暖化対策委員会の下に組織された分科会が中心となって高レベルな省エネ活動を計画的に実施しており、省エネ法のクラス分け評価制度において最高クラスの「S」にランクされている。2016年4月から2021年3月までの5年間では、ボイラシステムなど設備における高度な改善活動により、エネルギー消費原単位を毎年1%以上削減し、5年間平均では2.5%削減した。同時に温室効果ガス排出量や水使用量の削減、自動化による省力化なども実現している。社外に向けた啓発・普及活動にも積極的に取り組み、参加型環境イベント「Think Eco ひらつか」をはじめ、省エネセミナーや設備見学会などを多数実施している。同社は、今回の受賞に関して、こうした実績が高く評価されたとしている。
BRIDGESTONE:国内4工場の乗用車用プレミアム商品の生産能力を増強
YOKOHAMA:天然ゴム加工会社がタイの豪雨洪水被災地を支援
横浜ゴムの天然ゴム加工会社である、Y.T. Rubber Co., Ltd.は、2021年12月、同社が立地するタイ・スラタ二地区で発生した豪雨に伴う洪水で被災した世帯に支援物資を寄贈した。
支援したのは、同社に隣接する2つの村で被災した、全383世帯で、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、それぞれに、米5kgと500ml、ペットボトル水12本を手渡しで配布した。今回は、2020年に発生した洪水より被災世帯が多く、支援した村の村長からは「Y.T. Rubberはいつも村の住民を気にかけてくれている。昨年に続いて今年も支援をしてくれた。本当に有難い」と感謝のコメントをもらった。
Y.T. Rubber Co., Ltd.は、従来より地域社会への貢献と信頼関係の構築を目指した活動を行っていて、今回のような災害支援だけでなく、地域の各種イベントへの協賛や周辺緑化のための苗木の提供に加え、工場敷地内で生育している魚とパームヤシを食用や収益源として提供するなど地域発展に貢献する支援を積極的に行っている。また、横浜ゴムの「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と協働で、天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力している。
MICHELIN:ミシュラン パイロット スポーツシリーズの新製品「MICHELIN PILOT SPORT 5」を発売
日本ミシュランタイヤは、ダイナミックスポーツタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT 5」を、3月8日より順次発売すると発表した。サイズは17インチから21インチまでの全43サイズ、価格はオープンプライスとなる。
「MICHELIN PILOT SPORT 5」は、レースで培われたテクノロジーを採用することで、優れた応答性と操作性を実現する、ミシュラン パイロット スポーツ4を進化させた最新モデルである。これまでのハイグリップスポーツタイヤに求められる諸性能はもちろん、ユーザーの求める「走る愉しさ」から「見た目の満足感」に至るまで、スポーツタイヤに求められる性能領域を最大化した製品となっている。
ドライ路面での安定したグリップ力がもたらす操縦安定性と、スポーツタイヤでありながらウエット時での優れた排水性能による耐ハイドロプレーニング性能を高次元で両立しており、さらに、タイヤの性能のみならず、サイドウォール全周にわたり施されたフルリング プレミアムタッチが車両に高級感を与え、日常使いからスポーツドライビングまで、あらゆるシーンで安心と走る愉しさをユーザーに提供するとのこと。