FALKEN : ADAC(ドイツ自動車連盟)のタイヤ摩耗テストで高評価を獲得

住友ゴム工業、FALKEN「AZENIS FK510」および「ZIEX ZE310 ECORUN」が、欧州最大の自動車連盟である『ADAC(Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)』(ドイツ自動車連盟)の実施するタイヤ摩耗テストにおいて、それぞれ1位、3位を獲得した。

今回のタイヤ摩耗テストは、夏タイヤおよび冬タイヤそれぞれの主要3サイズにおいて、一定距離を走行した場合に発生する摩耗粒子の量※1を、15社のタイヤで比較したものである。その中で「AZENIS FK510」は、225/40R18のタイヤサイズにおいて、最も発生粒子の少ない1位を、「ZIEX ZE310 ECORUN」は、185/65R15のタイヤサイズにおいて3位を獲得した。

同社は、優れた耐摩耗性能を実現することで、環境負荷の低減に貢献している。この2種のタイヤの開発には、同社独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」および「4D NANO DESIGN」が使用されている。ゴム内部のポリマーを分子レベルでシミュレーション解析することにより、最高レベルの安全性能と環境性能を両立しているという。

※1 走行前後のタイヤ重量の差を摩耗によって生じた粒子の量と想定。

FK510
ZE310

2月号:「TOKYO AUTO SALON 2022」 2年ぶりとなるリアル会場での開催 / 3日間で12万6869人が来場

2022年1月14日から16日の3日間、千葉県千葉市美浜区の幕張メッセで、2年ぶりとなる「TOKYO AUTO SALON 2022」が開催された。

2021年は、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、リアル会場での開催が中止となり、オンラインのみでの開催となった「TOKYO AUTO SALON」だったが、今年は、待ちに待った開催となった。

「TOKYO AUTO SALON」は「カスタムカー文化の確立」を目指し、1983年「東京エキサイティングカーショー」としてスタートし、1987年に名称を「東京オートサロン」と改め、今回で40回目の開催となった。

今回も、新型コロナウイルス感染症感染拡大予防措置により、入場人数制限があったものの、今回の出展社数は、366社、出展車両台数、712台、ブース総数3318小間、会期中3日間のライブ配信再生回数合計42万6960回(日本語・英語・中国語)であった。また、14日のメディアデーを含む、開催期間3日間で、累計12万6869人が会場を訪れた。

国内タイヤメーカーからも、ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム、TOYO TIREが、それぞれの個性を前面に出したブースを展開していた。

DUNLOP:総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤDUNLOP「SP LT22」新発売

住友ゴム工業は、働く車に求められる、総合的なウエット性能を大幅に高めた、小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤ、DUNLOP「SP LT22」を3月1日から順次発売する。発売サイズは幅広い車種に適合する、全20サイズで、価格はオープンプライスとなる。

このタイヤは、ウエットトラクション性能・ウエットブレーキ性能・ウエット操縦安定性能を大幅に高めており、工事現場の鉄板や、横断歩道の白線、マンホールなど、雨天時に滑りやすい路面でも安心して走行できるとの事。

「SP LT22」は、エッジ成分を従来品※1「SP LT21M」から増やし、接地面積も拡大することで、特に滑りやすい路面※2におけるウエットトラクション性能が30%*1、ウエットブレーキ性能が24%向上*2している。さらに、リブ数を減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化し、ウエット操縦安定性能も向上している。
これらの性能に加え、優れた耐摩耗性能やド、ライ操縦安定性能も備えており、様々な天候下で働くクルマを足元から支えるタイヤであるという。

※1 DUNLOP「SP LT21M」(以下同様)
※2 弊社テストコース保有の丸みを帯びた石を敷き詰めた滑りやすい玉石路面(以下同様)

MICHELIN:日本国内市販用タイヤの価格引き上げを発表

日本ミシュランタイヤは、ミシュラン・ブランドならびにBFグッドリッチ・ブランド、カムソ・ブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を下記のとおり改訂する事を発表した。

天然ゴムや石油化学系等のタイヤ原材料価格の高騰が続いており、同社では、生産性向上やコスト削減などに努めてきたが、自社の企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用商品の価格引き上げを決定した。

対象商品と価格改定時期、および値上げ率は下記の通り。

【対象商品 / 値上げ時期 / 値上げ率(平均)】

乗用車・ライトトラック用タイヤ(夏) / 2022年4月1日(金) / 7%
乗用車・ライトトラック用タイヤ(冬) / 2022年8月1日(月) / 7%
小型トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 7%
トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 8%
鉱山・建設車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 10%
産業車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
農業機械用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
二輪タイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
クラシックタイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
チューブ、フラップ / 2022年4月1日(金) / 8%

TOYO TIRES:ダカールラリー2022で「OPEN COUNTRY」装着車両がクラス優勝

TOYO TIREは、本年1月1日(土)から14日(金)、サウジアラビアで開催された「ダカールラリー2022」において、本ラリーなどのオフロードレースを想定して開発した「OPEN COUNTRY M/T-R」の供給を通じてサポートを行なった、トヨタ車体株式会社のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」の車両「トヨタ・ランドクルーザー」が、市販車部門で優勝しましたと発表した。

OPEN COUNTRY M/T-R
「OPEN COUNTRY M/T-R」装着車両
クラス優勝した三浦昂選手とLaurent Lichtleuchter選手

DUNLOP:中国のタイヤ工場にて電力の100%再生可能エネルギー化を実現

住友ゴム工業は、中国・常熟工場と中国・湖南工場において、脱炭素社会の実現に向け、2022年1月より購入電力の全てを再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えた。さらに、2022年下期には、太陽光発電の導入を計画しており、2022年度に中国の2工場でタイヤ製造時に排出されるCO2は、2021年度比で約70%削減される見込みとのこと。

同社グループは、社会や環境と共存しながら持続的に事業を行うことに重点を置き、全社戦略実現に向けての大きな原動力、加速力を獲得すべく、2020年12月に新企業理念体系「Our Philosophy」を制定した。そして、その理念に基づき、2021年8月に発表したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」※の中で、グループ全工場から排出されるCO2を、グローバルで2030年に2017年比で50%削減、2050年にはカーボンニュートラルを目指すことを宣言した。同社グループは、これからも事業を通じて環境問題や社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。

<中国・常熟工場概要>
会 社 名:住友橡膠(常熟)有限公司
所 在 地:中国 江蘇省常熟経済開発区
代表者名:増田 栄一(董事長 兼 総経理)
操業開始:2004年
事業内容:自動車用タイヤおよび金型の製造・販売
生産能力:7,200トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1958名(2020年12月末)

<中国・湖南工場概要>
会 社 名:住友橡膠(湖南)有限公司
所 在 地:中国 湖南省長沙市
代表者名:増田 栄一(董事長)
操業開始:2012年
事業内容:自動車用タイヤの製造・販売
生産能力:2950トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1149名(2020年12月末)

中国・常熟工場
中国・湖南工場

BRIDGESTONE:国内市販用タイヤの値上げについて

ブリヂストンは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げを決定した。
近年、天然ゴムをはじめとするタイヤ原材料の価格が高騰しており、同社では生産性向上などの改善を行ってきたが、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げすることを決定した。

今回のメーカー出荷価格改定の詳細は以下の通り。

1.対象商品:国内市販用タイヤ、チューブ、フラップ
2.値上げ率(平均)
・乗用車・バン用タイヤ(夏/冬)7%
・小型トラック・バス用タイヤ(夏/冬)7%
・トラック・バス用タイヤ(夏/冬)8%
・鉱山・建設車両用タイヤ(夏/冬)10%
・産業車両用タイヤ(夏/冬)8%
・農業機械用タイヤ(夏/冬)8%
・二輪自動車用タイヤ 7%
・チューブ、フラップ  8%
3.値上げ時期:2022年4月1日(金)

BRIDGESTONE:「TOKYO AUTO SALON 2022」に出展

ブリヂストンは、2022年1月14日(金)~16日(日)の3日間、幕張メッセで開催される「TOKYO AUTO SALON 2022」に出展する。
今回の東京オートサロンでは「10年後、20年後にも『走るわくわく』を提供しつづける」というブリヂストンの想いを「断トツ商品」※1であるプレミアムブランドのタイヤと車両の展示、およびトーク映像などを通じて表現している。

サーキットをモチーフにしたブースでは、ブリヂストンのモータースポーツを通じて研鑽を続ける技術力と、スポーツタイヤブランド「POTENZA」の「断トツ」※1の性能、同社の国内外における様々なモータースポーツの取り組みを紹介する。さらに、ブース内のモニターやブリヂストン公式「YouTubeチャンネル」では、トップドライバーや著名人が、モータースポーツの楽しみ、将来を語り合ったトーク映像を観ることができる。また、ブースでは、近年増加しているオンロード領域のSUVをターゲットにした、ブリヂストンのプレミアムSUVタイヤブランド「ALENZA」のラインアップ、静粛性や快適性を重視したコンフォートタイヤ「ALENZA LX100」と運動性能を重視したスポーツタイヤ「ALENZA 001」も展示する。

※1:「断トツ」とは企業としての目標を指す。

YOKOHAMA:国内市販用タイヤの値上げを発表

横浜ゴムは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を下記の通り改定する事を発表した。

石油化学系原材料などの価格が高騰しており、高い水準で推移し続けている。
これに対し、同社はコスト削減努力を行ってきたが、企業努力だけではこれを吸収することは困難であると判断し、今回値上げすることを決定した。

■対象商品
国内市販用タイヤ全品種(夏用、冬用、オールシーズン)
チューブ・フラップ

■実施時期
夏用タイヤ、オールシーズンタイヤ、チューブ・フラップ:2022年4月1日
冬用タイヤ:2022年7月1日

■改定率
最大9%

DUNLOP:プレミアムカー向けグローバルフラッグシップタイヤDUNLOP「SP SPORT MAXX 060+」新発売

住友ゴム工業は、ハイパワーかつハイトルクなプレミアムカーの性能を最大限に引き出すために、高速安定性能・コーナリング性能・ウエット性能を向上させたフラッグシップタイヤ、DUNLOP「SP SPORT MAXX 060+」を2022年3月1日から順次発売する。全58サイズの幅広いラインアップで、価格はオープン価格となる。販売地域は日本を始め、中近東・中南米・アジアなどグローバルで展開するとの事。