今回は、2019年、日本国内に「オールシーズンタイヤ」を本格展開した、住友ゴム工業、タイヤ技術本部第一技術部平居悟史課長と橋本祐人氏に、同社「オールシーズンタイヤ」の強み、搭載技術、今後の展開について伺った。
2019年11月5日から、8日までの4日間、アメリカ合衆国、ネバダ州ラスベガスの、ラスベガスコンベンションセンターで「SEMA SHOW 2019」が開催された。
「SEMA SHOW」とは、同国カリフォルニア州ダイヤモンドバーに本部を置く「SEMA=Specialty Equipment Market Association」が、毎年10月下旬から11月初旬に開催する、自動車アフターマーケットの国際見本市で、世界各国から、カーディーラー、部品のバイヤーなどが、10万人近く集まる、世界トップクラスの国際見本市である。
グローバルタイヤメーカーも、こぞってこの「SEMA SHOW」に出店していたのだが、今回はその様に変化があったように感じた。
今回で53回目を迎えた「SEMA SHOW」には、日本からは、TOYO TIRE、横浜ゴムが、それぞれブースを出展していた。
現在、自動車業界は100年に一度の変革期を迎えたといわれている。タイヤ業界でも、その変革に合わせ、さまざまな施策や商品、サービスを創出している。
そんな中、住友ゴム工業は、2017年10月に技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT」を発表し、タイヤセンシング技術「SENSING CORE」や「アクティブトレッド」、エアレスタイヤ「GYROBLADE」などの開発を進めている。
また、グッドイヤーとのアライアンス解消で、欧米ビジネスの自由度が高まった。
そこで、月刊タイヤ50周年特別企画として、本年3月、新たに社長に就任した、山本悟代表取締役社長に、経営に対しての考え方や、各市場の戦略、今後の展望などについて話を伺った。