YOKOHAMA:氷上性能を革新的に高めた乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード エイト」新発売

横浜ゴムは、YOKOHAMAの乗用車用スタッドレスタイヤにおいて第8世代となる新商品「iceGUARD 8」を、9月1日より順次発売する。発売サイズは、225/45R21 95Q~185/70R14 88Qの全71サイズで、価格はオープンプライスとなる。

「アイスガード エイト」は「アイスガード」シリーズにおいて一貫して追求してきた氷上性能を革新的に高める、冬用タイヤ新技術コンセプト「冬テック」を採用した第1弾商品となる。
「冬テック」は、「接触の密度(氷とゴムの接触点)」と「接触の面積(路面とタイヤの接触の面積)」のふたつの視点において、冬の路面との「接触」を最大化する技術である。
「冬テック」は、これまで採用してきた技術では難しかったレベルでの氷上性能の革新を実現し、冬の走行で最も危険な凍結路面での安心・安全なドライブをサポートするという。

コンパウンドには、新開発の「冬ピタ吸水ゴム」を採用。基盤となる素材を一新し、従来よりも小型化した天然由来素材「水膜バスター」を高密度に配合。氷が滑る原因となる水膜を吸水する力を向上し、氷上での「接触の密度(氷とゴムの接触点)」を従来品のコンパウンドに対し63%増加する事で、氷上性能を飛躍的に高めている。また、シリカの増量と新素材「オレンジオイルS+」の配合により、低温時でも優れたドライ・ウェットグリップを発揮するとともに、約4年後まで氷上摩擦力の低下を抑制する。

トレッドデザインは、横浜ゴムのAI活用フレームワーク「HAICoLab(ハイコラボ)」のAI技術と、シミュレーション技術を活用し開発。冬用タイヤの4つの機能※4を最適化したプロファイルを抽出し、氷上路面と雪上路面との「接触の面積」を追求た。これによって、氷に効く路面とタイヤの実接地面積を従来品比8%増加、ブロック剛性を7%高めた専用トレッドパターンを開発し、氷上性能を大幅に向上しています。また、相反する接地面積と溝エッジ量の最大化を両立することで、雪上性能もより高次元に引き上げた。

「アイスガード エイト」は、従来品に比べ、氷上制動性能を14%、氷上旋回性能を13%と大幅に向上するとともに、雪上制動性能も4%向上している。さらに、ドライ・ウェット性能をそれぞれ3%向上し静粛性能も向上。転がり抵抗と耐摩耗性能は、従来品同等レベルを維持しており、冬の様々な路面で高い性能を発揮する。

なお「アイスガード エイト」は、電動車(EV)にも対応しており、タイヤサイドには、電動車対応商品であることを示す、同社独自マーク「E+(イー・プラス)」が打刻されている。

YOKOHAMA:タイヤビード製造販売子会社が、三重県亀山市と生物多様性保全に向けた連携協定を締結

横浜ゴムのタイヤ用ビードワイヤー製造販売子会社である、亀山ビード(株)は、2025年6月25日、亀山市と『自然共生サイト「亀山里山公園」の整備についての連携協定』を締結した。

「亀山里山公園」は、約3.5haの自然公園で、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する世界目標(30by30目標)の達成に向けて環境省が開始した制度「自然共生サイト」に認定されている。
同制度は民間などの取り組みによって、生物多様性の保全が図られている区域を認定するもので、亀山ビードは「亀山里山公園」の生物多様性保全の貢献活動として、今年の5~6月に特定外来生物(オオフサモ)の駆除活動を計4回実施した。今後は、協定に基づき、亀山市と協議しながら、特定外来生物の駆除に加え、公園の整備や動植物の観察などの支援活動を月1回実施する予定であるという。

DUNLOP:NECと、世界で競争力のある研究開発基盤の構築、新たな事業機会の探索・創出に向け、戦略的パートナーシップを締結

住友ゴム工業と、日本電気株式会社(NEC)は、世界で競争力のある研究開発基盤の構築と、新たな事業機会の探索・創出に向けて、戦略的パートナーシップに関する覚書(MOU)を締結した。
この協業において両社は、製造業における従来の研究開発の枠組みを抜本的に変革し、社会課題の解決や中核となる新たな事業の創出を目指すとしている。

TOYO TIRES:物流事業者の業界団体から2つの賞を受賞

TOYO TIREは、製造するタイヤの国内輸送において、これに関わる複数事業者と協業、推進したモーダルシフトの取り組みが評価され、第26回物流環境大賞における「低炭素物流推進賞」を共同受賞した。また、併せて、同社は、エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会より「令和6年度エコシップマーク認定事業者」に選出されるとともに、その取り組みが評価され、同委員会より「海運モーダルシフト大賞」を受賞した。

Bridgestone : 商品設計基盤技術「ENLITEN」を搭載した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」を9月より発売Bridgestone :

ブリヂストンは、乗用車用プレミアムスタッドレスタイヤ「BLIZZAK WZ-1」を、2025年9月より順次発売する。
「BLIZZAK WZ-1」は、「新たなプレミアム」と位置付ける商品設計基盤技術「ENLITEN」を、乗用車用スタッドレスタイヤで初めて搭載し、ブリザック史上「断トツ」のICEコントロール性に加え、あらゆる路面で高いパフォーマンスを実現、サステナビリティへも貢献する事で「ブリザック」の性能を新たなステージへ引き上げる。

DUNLOP:「アクティブトレッド技術」が 「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence」で 「R&D Breakthrough of the Year」を受賞

住友ゴム工業は、3月4日から6日にドイツ・ハノーバーで開催された「Tire Technology Expo 2025」内で開かれた「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence」において、「アクティブトレッド技術」が「R&D Breakthrough of the Year」を受賞したと発表した。

TOYO TIRES:「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」を発売 =静粛性と転がり抵抗性能を兼ね備えたハイウェイテレーンタイヤ=

TOYO TIREは、SUV用タイヤブランド「OPEN COUNTRY」シリーズにおいて、デザインにもこだわり、街乗り用としての静粛性と転がり抵抗性能を兼ね備えたハイウェイテレーンタイヤ「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」を、2025年4月より、日本国内市場で順次発売すると発表した。
発売サイズは、20サイズ、価格はオープンプライスとなる。

OPEN COUNTRYシリーズは、同社の主力ブランドで、大型SUVの本場である北米市場で多くのユーザーから高く支持されている。
また、同社は、2016年に日本国内でも発売を開始し、SUVの市場拡大とともに多様化するユーザーニーズに合わせ、同シリーズの商品および、サイズラインアップの拡充を行なってきた。

国内でのOPEN COUNTRYシリーズ投入後、その高い基本性能とアグレッシブなパターンデザイン性が評価され、人気が高まる中、街乗りに適した商品を求める声がユーザーから販売店などに対して数多く寄せらせてきた。そこで、今回、ユーザーニーズに応えた商品となる「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」を投入するとの事。また、サイズラインアップについては、ユーザーから、軽自動車向けサイズ投入の要望が多くあり、14インチから18インチまで幅広く取り揃えてたという。

「OPEN COUNTRY H/T Ⅱ」のパターン設計では、同社独自のタイヤ設計基盤技術「T-MODE」を活用し、ノイズを抑えるためにタイヤのショルダー部をリブ形状とする「ショルダーリブ化」、ショルダー部とセンター部の間の縦溝をストレート形状とする「ショルダーグルーブストレート化」を組み合わせたデザインを採用する事で、タイヤラベリング制度における「低車外音タイヤ」に適合する静粛性を実現ている。
また、ゴム材料においても、同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を活用し、ゴム強度を向上させるシリカを増量するとともに、その分散性を高めるスーパーアクティブポリマーを採用する事で配合設計を最適化している。その結果、転がり抵抗性能を、OPEN COUNTRY A/T EX比で、17%向上した。

さらに、サイド部に表記するブランド名や、商品名を白い文字で立体的に浮き立たせた「ホワイトレター」を採用するほか、軽自動車用のサイズでは、タイヤのサイド部に沿ってリボン状に白色のラインを立体的に浮き立たせる「ホワイトリボン」をOPEN COUNTRYシリーズとしては初めて採用。バットレス部には、意匠性の高いパターンを施すなど、細部までデザインにこだわっている。

TOYO TIRES:ビジネスバン用タイヤ「DELVEX V-03e」を発売 =転がり抵抗とウェット、相反する2つの性能を大幅に向上=

TOYO TIREは、商用車カテゴリーブランド「DELVEX」シリーズにおいて、ビジネスバン用タイヤ「DELVEX V-03e」を、3月より国内市場で発売しまする。発売サイズは、全10サイズ、価格はオープンプライスとなる。

積載容量が大きく、長距離運送が必要となるビジネスバンは、物流業界や建設業、営業などのビジネスシーンで広く使われている。こうした使用環境・用途に対応するビジネスバン専用のタイヤには、転がり抵抗性能や、ウエット性能、耐摩耗性能など、それぞれ相反する性質を有する複数の性能をより高い次元で両立させる技術が求められる。
今回、発売する「DELVEX V-03e」のゴム材料においては、同社独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を活用し、シリカを増量するとともに、その分散性を高めるスーパーアクティブポリマーを採用することで、配合設計を最適化した。これにより、同社従来品、TOYO V-02eに比べ、転がり抵抗性能で15%、ウエット性能で11%と、いずれも2桁の向上を図っている。
また、タイヤのトレッドは、縦ミゾをジグザグ形状にする事で耐摩耗性能に寄与する「ジグザグリブ」や、剛性を高めるためショルダー部をリブ形状とする「ショルダーリブ化」を組み合わせたパターンを採用し、耐摩耗性能、耐偏摩耗性能に寄与している。
これらの技術により、従来品同等の摩耗性能を維持しながら、転がり抵抗性能と、ウエット性能を向上したビジネスバン用タイヤを実現する事ができた。
同社は、ビジネスバンの利用シーンにおけるニーズを捉え、ユーザーの課題解決、社会の要請に応えるタイヤの開発と普及に今後とも注力していくとしている。

YOKOHAMA:ゴム摩擦研究の第一人者である、B. N. J. Persson博士とマルチスケール凹凸路面でのゴム摩耗予測に関する世界初の理論モデルを構築  =米国の学術誌「The Journal of Chemical Physics」に掲載=

横浜ゴムは、2024年12月、ゴムの摩擦・接触に関する研究の第一人者である、Bo Nils Johan Persson(ボ・ニルス・ヨハン・ペルソン)博士との共同研究により、凹凸路面上のゴム摩耗率と摩耗粉粒子のサイズ分布を予測する理論モデルを世界で初めて構築したと発表した。この研究は、2025年2月21日付、物理学術誌「The Journal of Chemical Physics」(米国物理協会)において、掲載論文の中で最も注目に値する研究が選ばれる表紙論文に選ばれた。

Persson博士は、ゴム摩擦を含む接触、摩擦、摩耗、潤滑に関する研究の世界的権威であり、ペーター・グリューンベルク研究所(ドイツ)や、蘭州化学物理研究所(中国)に所属しているほか、ゴム業界をはじめ、様々な課題を抱える企業を支援するコンサルタント会社「マルチスケールコンサルティング」(ドイツ)を運営している。Persson博士が唱えた接触力学とゴム摩擦に関する独自アプローチは、多くの査読付き学術誌に掲載されたほか、他の科学者によって検証され、様々な課題解決に有効であることが証明されている。

横浜ゴムは、長年のゴム研究における実績と高い技術開発力が認められ、マルチスケールコンサルティングと契約し、Persson博士と共にゴムと路面の摩擦・摩耗に関する研究を進めており、今回、世界で初めて、理論化が難しかった凹凸路面上のマルチスケール(ナノ~センチレベル)におけるゴム摩耗挙動の理論モデルを構築した。ドライおよびウエット滑走下でのゴムの摩耗挙動を様々な接触圧と速度で計測した結果、理論モデルが予測する摩耗率(単位滑走距離あたりの質量損失)と摩耗粉粒子のサイズ分布が実験結果と合致し、本理論がそれらの予測に使用できることを確認したという。

横浜ゴムは、今後も、Persson博士および、マルチスケールコンサルティングとの研究を進め、高次元の耐摩耗性能を実現したタイヤ開発を追求するとともに、EVなど高重量な電動車の増加に伴い、益々重要性を増すタイヤ摩耗による環境課題の解決に貢献していくとしている。

TOYO TIRES:ウェット性能が向上した軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤ「PROXES LuKⅡ」を発売

TOYO TIREは、グローバル・フラッグシップタイヤブランド「PROXES」シリーズにおいて、軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤ「PROXES LuKⅡ」を、2025年3月より国内市場で発売すると発表した。
発売サイズは、4サイズ、価格はオープンプライスとなる

国内では、軽自動車へのニーズが堅調であり、室内の広さや日常での使い勝手の良さから、ハイト系ワゴンは、特に人気がある。重心位置が高く、ふらつきが起きやすい傾向にある事から、同社は、偏摩耗を抑えたしっかり感のある専用タイヤを他社に先駆けて開発、提供してきた。
今回、発売する「PROXES LuKⅡ」は、従来品「TRANPATH LuK」の静粛性、しっかり感、上質な快適性、摩耗性能を継承しながら、ウエット制動性能が向上、転がり抵抗が低減した、軽ハイトワゴン専用プレミアムタイヤとなる。