横浜ゴムは、ヒストリックカー向けタイヤ「ADVAN HF Type D 」に10サイズを追加し、3月12日から順次発売する。これにより「ADVAN HF Type D」は計17サイズになる。
「ADVAN HF Type D」は1981年に発売した同社の歴史的ヒット商品で、サーキットレースで使用されるレーシングスリックタイヤにディンプルを施したトレッドデザインを片側に採用した斬新な商品性と優れた走行性能で高い評価を得た。ヒストリックカー愛好家の要望に応えるため、2017年に復刻発売した「ADVAN HF Type D」の外観は、当時のデザイン、プロファイルを精緻に再現しながら、コンパウンド、構造には現在の技術を採用。ヒストリックカーに相応しいスタイルを備えつつ、優れた快適性能と安全性を実現し、名車の雰囲気を損なうことなく素晴らしき時代の姿と走りを提供する。今回追加する10サイズは、ヒストリックカーを扱う専門店や、ヒストリックカーオーナーの声をもとにサイズを選定した。
同社では「ADVAN HF Type D」のほかにも、80偏平シリーズ「G.T.SPECIAL CLASSIC Y350」、ポルシェ承認タイヤの復刻版「YOKOHAMA A-008P」、パターンが特徴的なクラシックスポーティータイヤ「A539」、ホワイトリボンタイヤ「RADIAL 360 STEEL」など、数多くのヒストリックカー向けタイヤをラインアップしている。また、ヒストリックカータイヤ専用サイトではヒストリックカーに携わる協会や、オーナーズクラブ、旧車専門店を紹介している。
同社は、今後も、ショップやオーナーののニーズに合わせた商品開発を続けるとともに、ヒストリックカー市場を盛り上げるための活動を実施していくとしている。
<その他GT・ツーリングカーレース>
北米では2021年より新たに「Porsche Sprint Challenge North America by Yokohama」および「Yokohama Drivers Cup USA」にタイヤを供給するほか、日本で行われる「インタープロトシリーズ」など世界各地のレースにADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。
【参加型モータースポーツ】
「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」、「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」、「N-ONE OWNER‘S CUP」や、各地のサーキットにて開催されるレースにタイヤを供給する。
【オフロードレース】
SUV、ピックアップ向けタイヤブランド「GEOLANDAR」を擁し、北米、オセアニアでのデザートレースや東南アジアなどの海外で開催されるオフロードレースに参戦する。2020年は北米最大級のオフロードレース「Best In The Desert 2020」の最終レースである「BlueWater Desert Challenge」で「GEOLANDAR M/T G003」の市販タイヤをベースにレース向けに強化されたタイヤを装着したJustin Lofton(ジャスティン・ロフトン)選手が総合優勝した。
【その他レース】
<ヒルクライム>
米国・コロラド州で開催される「Pikes Peak International Hill Climb」に参戦し、多くのクラスでの優勝および総合連覇を目指す。2020年は「ADVAN A005」を装着したClint Vahsholtz(クリント・ヴァーショルツ)選手が駆る「2013 Ford Open」が総合優勝を獲得した。また、「Porsche Cayman GT4 Clubsport」により競われる「Porsche Pikes Peak Trophy by Yokohama」へのワンメイク供給を継続し、ストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」を供給する。
同社は、技術革新のキーコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」※2において、摩耗や経年による性能低下を抑制し新品時の性能を長く持続させる技術「性能持続技術」の開発を進めている。この技術開発では、タイヤ使用時にゴムの中で起こっている分子レベルの化学変化を正確に理解し制御することが大きな課題となる。同社は、より詳細な分子の構造を考慮した分子運動の表現手法を確立・論文発表しました※3。今後、「富岳」を利用することで、分子運動に加えて化学変化まで表現できるゴム材料のシミュレーションを実現させる予定であるという。
※2 「SMART TYRE CONCEPT」
「自動運転に対応するタイヤ」「安全・安心なソリューションを提供できるタイヤ」「ライフサイクルアセスメントの考えを織り込んだタイヤ」など、次代を見据え、いままでよりも安全性能と環境性能を一層高めるため、当社が掲げるタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト。
同社は、宮城県岩沼市に主力工場を構え、地域の方々からのあたたかいご支援と理解を得ながら、半世紀以上もの間、同工場で自動車用タイヤの生産を行っている。2016年からは、東日本大震災での被災を乗り越え、奮闘している周辺地域の「農水産業」と、同社の「タイヤ生産」を、ものづくりという共通のキーワードで結ぶ地域コミュニケーション『MADE IN MIYAGI(メイド イン ミヤギ)』を展開し、生産者としての互いの情熱や、ものづくりへの真摯な姿勢を伝えてきた。
1.障がいのある従業員がその能力を発揮しやすい環境づくりに努める
「The Valuable 500」の多様性を尊重しインクルージョンを推進する考え方は、同社の企業理念と共通する点が多くある。2018年に策定した「グローバル人権方針」では、いかなる差別にも反対し、すべての人が公正な扱いを受け、平等な機会を得る権利を有するという基本的な原則を支持している。また、グローバルCSR体系「Our Way to Serve」を経営の指針とし、人々がより快適に移動し、生活し、働きそして楽しむことに貢献していくことを掲げている。多様性を受け入れ、障がいのある従業員がその能力を発揮しやすい職場環境づくりに注力する。