BRIDGESTONE:国内外のトップカテゴリーレースから参加型レースまで、2020年もモータースポーツ活動を引き続きサポート

ブリヂストンは、2020年も過年度に引き続き、国内外のトップカテゴリーレースから参加型レースまでさまざまなモータースポーツ活動をサポートすることを発表した。主に、4輪レースでは「POTENZA」ブランド、2輪レースでは「BATTLAX」ブランドのタイヤを多くのチーム・選手に供給する。
社会を取り巻く環境は引き続き困難な状況ではあるが、同社は、多くの方々へモータースポーツの「楽しさ」と「情熱」を伝え、新たな生活への「活力」と「原動力」を提供すべく、モータースポーツ活動をサポートしていくとしている。
トップカテゴリーレースでは、同社タイヤ使用チームが、昨年、GT500とGT300の両クラスで2年連続シリーズチャンピオンを獲得した4輪レースの「SUPER GT」、8年連続で表彰台を独占した2輪レースの「鈴鹿8時間耐久ロードレース」など、2020年も引き続き参戦する多くのチーム・選手をサポートする。また、海外では、同社グループが2025年までオフィシャルタイヤサプライヤーを継続することを発表し「Firestone」ブランドのタイヤをワンメイクで供給する北米の「NTT INDYCAR SERIES」などにタイヤを供給し、タイヤの技術力向上を推進するとのこと。
アマチュアドライバーも参戦可能な参加型レースにおいては、日本国内で行われる「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」、「全日本ジムカーナ選手権」、「全日本カート選手権」や「全日本モトクロス選手権」などのレースにおいて、引き続きタイヤを供給し、多くの方に「走る楽しさ」を提供していく。
なお、本年度のサポートチーム・選手および、レースレポート等については、同社モータースポーツWebサイトを参照。

https://ms.bridgestone.co.jp/

BRIDGESTONE:トヨタ自動車より「技術開発賞」「原価改善 優秀賞」を受賞

ブリヂストンは、トヨタ自動車より「技術開発賞」および「原価改善 優秀賞」を受賞した。
「技術開発賞」は、革新的な技術でものづくりを推進したサプライヤーに授与される賞である。また、原価改善分野における同社の取り組み姿勢と実績も評価され「原価改善 優秀賞」も受賞した。
同社は、これまでに培ってきたタイヤ製造のノウハウや知見を最大限に活用し、同社独自のICT※1に、センサーと人工知能(AI)を組み合わせることで、自動制御を実現した、最新鋭タイヤ成型※2システム「EXAMATION※3」を2016年に開発した。このシステムは、タイヤの成型工程を自動化することで、コスト競争力の確保と、高性能なタイヤの提供を両立しており、同システムで製造したタイヤをトヨタ自動車に納入している。
今回の技術開発賞の受賞は、画期的な技術を通じた同社の取り組みが、トヨタ自動車が推進する「もっといいクルマづくり」に貢献していることを評価されたものである。
同社グループは、世界中でトヨタ自動車に、タイヤや自動車部品を納入している。今後も、イノベーションとソリューションを通じ、持続可能なモビリティ社会の実現に貢献していきたいとしている。

※1 ICT :Information and Communication Technology(情報通信技術)
※2 成型 : ゴム、ベルト、コードなどのさまざまな部材をタイヤの形状に組み合わせること
※3 「EXAMATION」は同社の商標である。(Evolutional/革新的な x Attractive/魅力的)+ AutoMATION(自動化設備)を由来としている。

BRIDGESTONE:安全・安心な車両運行を支える安全点検活動を強化・ブリヂストンタイヤ取扱い店で「#TIRE SAFETY」活動を6月より開始

ブリヂストン、ならびにグループ会社であるブリヂストンタイヤジャパンをはじめとする国内のブリヂストンタイヤ販売会社※1と、タイヤ販売代理店は、直営店および、一部のブリヂストンタイヤ取扱い店と協働で、「#TIRE SAFETY」活動を6月より開始し、乗用車および、トラック・バス用タイヤなどの安全点検を強化するとした。
この取り組みは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための緊急事態宣言が解除され、乗用車および、トラック・バスの本格稼働に向けた動きが予想される中、稼働を再開する車輌等に装着されるタイヤの安全点検を行なうことで、予期せぬタイヤトラブルを未然に防止し、お客様の安全・安心に貢献していくことを目的とするものである。
同社グループは、緊急事態宣言発令期間中も、社会や産業インフラを支える、お客様の業務や稼働を止めることがないよう、タイヤ供給や、各種タイヤメンテナンスサービスを継続して行なってきた。一方、緊急事態宣言発令期間中に車輌の稼働が低下したことにより、タイヤメンテナンスが行き届いていない車輌が数多くあると認識している。
平時においても、一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)では「乗用車の4台に1台が車輌指定空気圧より不足」※2、「乗用車用タイヤの空気圧は1か月で5%程度低下」※3という点検結果がある。タイヤは適正な空気圧※4が充てんされることで性能を発揮する一方、空気圧に過不足があるとタイヤの損傷や事故につながる可能性があるため、タイヤ点検が非常に重要となる。
この活動を通じ、稼働を再開する車輌等のタイヤの外観チェックや、空気圧点検などを強化することで、お客様の安全・安心を守り、社会・産業インフラをこれまで以上に支えていきたいとしている。

「#TIRE SAFETY」活動の概要は、下記のとおり
・ 乗用車用タイヤ:来店時にタイヤ点検を行ない、結果をご報告。
タイヤ館・コクピットチェーン店においては、上記に加え、オイル・バッテリー等の点検も実施。
・トラック・バス用タイヤ:お客様の事業所における出張点検を実施。
・また、当活動を周知していくために、順次、各種制作物の展開を進めていく。

※1:ブリヂストンリテールジャパン株式会社、ブリヂストンタイヤサービス東日本株式会社、ブリヂストンタイヤサービス西日本株式会社、ブリヂストンタイヤセンター北日本株式会社、ブリヂストンタイヤセンター関東株式会社、ブリヂストンタイヤセンター中部株式会社、ブリヂストンタイヤセンター近畿四国株式会社、ブリヂストンタイヤセンター西日本株式会社の8社。
※2:詳細は、JATMA webサイト「タイヤの日」を参照。https://www.jatma.or.jp/tyreday/
※3:詳細は、JATMA発行の「自動車用タイヤの選定・使用・整備基準」参照。https://www.jatma.or.jp/media/pdf/tyre_select01_2018.pdf
※4:「自動車メーカーの指定空気圧」をさす。

NEXEN TIRE:ドイツ ブンデスリーガ – アイントラハト・フランクフルトと共に5つの社会福祉慈善団体にタイヤ100本を寄贈

ネクセンタイヤは、パートナーである、アイントラハト・フランクフルトの寄付キャンペーンに参加し、ドイツの5つの異なる組織の車輌に、100本のタイヤを寄贈したと発表した。
「AUF JETZT!」(今すぐ行こう!)キャンペーンは、パートナーである、アイントラハト・フランクフルトによって、ライン=マイン地方の5つの社会福祉慈善団体によるコロナウイルスへの取組みを支援するために立ち上げられた。
5月14日、NEXEN TIRE Europe s.r.o. 副社長 John Bosco KimとNEXEN TIRE Europe Central&East 副社長 Peter Gulowは、アイントラハト・フランクフルトの理事 Axel Hellmann氏に100本のタイヤを寄贈致した。
アイントラハト・フランクフルトは、地元フランクフルトのアルシュ、ドイツ赤十字社、ヘッセン州のディアコニー協会、フランクフルターターフェル、ヘッセン州で最大かつCOVID-19の医療センターであるフランクフルト大学病院にタイヤを提供する。彼らはコロナウイルスのパンデミック時にタイヤを含む多くの支援を必要としていた。
アイントラハト・フランクフルトの取締役 Axel Hellman氏は「NEXEN TIREは、日々のビジネス活動だけに重点を置いているのではありません。彼らは常に地域社会へ関わる方法を模索しています。」とコメントした。
NEXEN TIRE Europe s.r.o. 副社長John Bosco Kimは「ネクセンタイヤの基本理念のひとつは、すべての人に平等かつ公正であることです。現在は非常に厳しい時で「Everyday heroes」(日常のヒーロー)に可能な限りのサポートを提供することが重要です。このため、わたしたちは、パートナーであるアイントラハト・フランクフルトとともに、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、最前線で闘う組織をサポートするために、小さくても意味のある役割を果たすことができることを嬉しく思います」と語った。

CONTINENTAL:「SportContact(TM) 6」がドイツの有力自動車雑誌「AutoBild Sportscars」と「sport auto」で最高評価を獲得

コンチネンタルタイヤの高級リムジンやスポーツカー向けスーパースポーツタイヤ「SportContact 6」が、ドイツの自動車雑誌「AutoBild Sportscars」と「sport auto」が行なった、2020年サマータイヤテストで最高得点を獲得、テストウィナーに選ばれた。
「AutoBild Sportscars」の評価テストは、9製品を対象に行なわれ、タイヤサイズは、F:245/35R19 93Y、R:265/35R19 98Y、テスト車輌は、メルセデス・ベンツC63Sが使用された。
「SportContact 6」は、ウエット路面とドライ路面の8つのテスト項目すべてで「非常に良い」または「良い」の評価を獲得した。
ジャーナリストには「このトップクラスのスポーツタイヤは、精密なステアリング、スポーティでダイナミックなハンドリング、ドライ路面での短い制動距離、ウエット路面での高い横グリップによる正確な応答性と高い安定性、優れた耐ハイドロプレーニング性能を提供する」と総評された。

また「sport auto」では、10製品がUHP、UUHP、セミスリックタイヤのカテゴリーに分けてテストが実施された。
タイヤサイズは、245/35 R19 93 Y、テスト車輌はメルセデス・ベンツAMG A45S。

「SportContact 6」は、UHPタイヤカテゴリーでテストウィナーに選ばれたが、特にウエット路面での卓越した性能、ステアリング精度が高く評価され、「UHP, UUHPカテゴリー全体で最も優秀なタイヤ」とのコメントを得た。

CONTINENTAL:自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』が TAIPEI CYCLE d&i awardsで ゴールデンアワードを受賞

●台北国際サイクルショーで、パラゴムノキに代わる新たなタンポポ由来の天然ゴムでつくられた初の量産タイヤ『Urban Taraxagum』がゴールデンアワードを受賞
●『Urban Taraxagum』のタイヤデザインと新しい天然ゴム資源の持続可能性が高く評価

コンチネンタルタイヤの自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』は、 2020年の台北国際サイクルショーに関連して行なわれる、TAIPEI CYCLE d&i awardsで、 ゴールデンアワードを受賞した。
TAIPEI CYCLE d&i awardsは、 サイクリング業界で最も信頼されるデザイン賞のひとつで、 デザインとイノベーションを審査基準に授与されるものである。
ゴールデンアワードでは『Urban Taraxagum』のタイヤトレッドと、サイドウォールのデザインに加えて、タイヤ工場近くで栽培されたタンポポ由来の天然ゴムから生産されたタイヤである点が高く評価された。
台北国際サイクルショー自体は、新型コロナウイルスの影響を受けキャンセルとなったが、賞の発表は行なわれた。

コンフォートタイプで街乗りに最適なロードタイヤ『Urban Taraxagum』は、ドイツで栽培、生産されたタンポポ由来のゴムを使用した最初の自転車用量産タイヤである。トレッドパターンには、タンポポの細胞をモチーフにした斬新なデザインを採用、サイドウォールには、植物の始まりであるタンポポの種子が数多く刻印されるなど、タイヤデザインにはその由来が象徴されている。タンポポ由来のゴム「Taraxagum」のプロジェクトは、経済、環境社会的側面をカバーするコンチネンタルの包括的サステナビリティ戦略の一部である。ゴムの生産地から工場までの距離が大幅に短縮されたことで、サプライチェーンのコストと労力を削減し、リソースをより効率的に使用できる。

【Taraxagumプロジェクトについて】
コンチネンタルの長期「Taraxagum」プロジェクトの目的は、タンポポから充分な天然ゴムを生産し、二輪車、乗用車、商用車のタイヤ、およびその他のゴム製車輌部品に使用することである。
「Taraxagum」の名前は、英語でタンポポを表す「Taraxacum」と、ゴムを表す「Gum」から名づけられた。
同社は、2011年以降、ミュンスターのフラウンホーファー研究機構、クウェドリンブルクのユリウスクーン研究所、パークシュテッテンの植物育種業者であるESKUSA等、さまざまな研究プロジェクトで協力してきたパートナーと連携し、ドイツ連邦教育研究省や、ドイツ連邦食料・農業省の支援のもと、天然ゴムの原材料を熱帯地域の植物にとって代わる、穏やかな気候の中で栽培できる植物に置き換えるための研究に取り組んできた。また、2014年、100%タンポポ由来のトレッドを採用した冬用プレミアムタイヤの最初の試作タイヤが完成し、路面テストを行なっている。さらに、2016年のIAAでは、タンポポ由来のトレッドを使ったトラック用試作タイヤを発表している。自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』は、現在のところ、タンポポ由来の天然ゴムで製造される唯一の量産タイヤでもある。生産は、2年前にドイツ、コルバッハにあるコンチネンタルの自転車用タイヤ工場で始まった。

プロジェクトの詳細については、www.taraxagum.com を参照

JATMA:定時総会を開催

日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、5月26日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、書面にて定時総会を執り行なった。

新会長には、東正浩氏(ブリヂストン代表執行役グローバルCOOグローバルCAO、BSJP分掌BSJPCEO・日本事業社長、日本タイヤ事業管掌)が就き、副会長には、山石昌孝氏(横浜ゴム代表取締役社長)が就任した。

2020年度新役員は下記の通り

2020年度 新役員
【理 事】
会  長 東 正 浩       株式会社ブリヂストン 代表執行役副会長(新任)
副  会  長 山 石 昌 孝  横浜ゴム株式会社 代表取締役社長(新任)

【専務理事】

倉 田 健 児  日本自動車タイヤ協会 ― (再任)
木 水 秀 和  株式会社ブリヂストン 常務執行役員(再任)
西 口 豪 一  住友ゴム工業株式会社 常務執行役員(再任),
山 本 忠 治  横浜ゴム株式会社 常務執行役員(再任)
笹 森 建 彦  TOYO TIRE株式会社 取締役執行役員(再任)
【監 事】
瀧 脇 將 雄  TOYO TIRE株式会社 執行役員(新任)
提 箸 欣 也  翼法律事務所 弁護士(再任)
【顧問】
山 本 悟       住友ゴム工業株式会社 代表取締役社長(再任)
清 水 隆 史  TOYO TIRE 株式会社 代表取締役社長(新任)

 

東新会長は、次のように就任挨拶をした。

【東新会長就任挨拶】

5月26日に開催されました定時総会を終え、清水前会長を引き継ぎJATMAの会長に就任いたしました。
新型コロナウイルス感染症への対応の一環として、人々の移動を伴う活動は現在、大きく制限されています。こうした対応は日本だけではなく全世界的に実施されているものです。今般のJATMA定時総会も参加者の移動を避け、書面により執り行なわれました。
新型コロナウイルス感染症に対してわれわれが今後どのように向き合っていかなくてはいけないのか、収束のタイミング含めて見通しを立てることは非常に難しいのですが、社会生活のあり方が大きな転換期を迎える事は間違いないだろうと考えます。そのような中で、モビリティ、そしてその主役である自動車の進化は、交通事故、交通渋滞や排ガスなどの社会課題の解決をより一層目指すものになるでしょう。
自動車タイヤは、自動車を中心としたモビリティを支える最も重要な商品のひとつです。自動車タイヤという商品をグローバルに提供する日本のタイヤ産業は、この重要な商品の提供をとおして、モビリティ社会を支えることに、今後とも大きく貢献していかなければならないと考えます。
日本のタイヤ産業の団体であるJATMAは、上記貢献の円滑な実現を目指し、個々の企業の枠を超えた産業団体として行なうべき活動に邁進していく必要があります。その活動の基軸は、清水前会長がこれまでに幾度となく強調されてきたとおり、「安全」と「環境」です。 JATMAの新会長として、これまでの活動の基軸を振れることなく踏襲する一方、市場や社会の変化には柔軟に、そして積極果敢に対応する組織運営を図ってまいります 。
近年、世界はアメリカと中国の間に横たわる摩擦や、イギリスの離脱に伴う混沌としたEU情勢など、政治的にも不確定要素の多い状況にあります。その一方で、経済とその基盤となる市場に関しては、統合という大きな流れに沿って動いていると期待をもって見ています。
この激動期にあって、グローバルに活動する産業の団体であるJATMAの会長として、その職責を全うすべく全力を傾ける所存です。関係する皆様におかれましては、日本のタイヤ産業の発展に向け、ますますのご支援、ご鞭撻をお願いし、私の就任の挨拶とさせていただきます。

 

今回退任した、前清水会長(TOYO TIRE代表取締役社長)は、次のように退任挨拶をした。

【清水前会長退任挨拶】

本日開催された、JATMA定時総会をもちまして2年間の任期を終え、会長を退任いたしました。
会長としての2年間、国内自動車タイヤ産業における生産・販売活動はもちろん、使用から廃棄にいたる製品のライフサイクル全般を念頭に、タイヤに関して、市場や社会に潜在するさまざま な課題の解決を目指し、意欲的な取り組みを進めてまいりました。
世界中で人やモノの移動を実現しているモビリティ。自動車タイヤは、このモビリティを支える最も重要な商品のひとつです。人やモノの移動を実現する一方で生まれる、多岐にわたる課題を網羅的に捉えて、最適な答えを求めていく必要がありました。これらの活動の中でも、特に社会との接点において揺るぎない基軸として据えていたのが「安全」と「環境」です。
関係する多くのみなさまのご協力もあり、少しずつ周知が広がってきたタイヤの日ですが、4月8日には実際に高速道路のサービスエリア(東北自動車道羽生SA)でタイヤの安全啓発と空気圧点検を実施しました。また、秋期には東名高速道路浜名湖サービスエリアでも同様に行ない、皆様にご取材をいただきました。これらのイベントには、わたくしも現地まで足を運んで参加し、一般のドライバーの方々に空気圧管理の重要性を知ってもらうことができましたし、同時にわたくし自身もユーザーのみなさまから直接お声を聞く機会として大変有意義なものでした。
また、国連欧州経済委員会において「タイヤの車外騒音・ウエット路面上の摩擦力・転がり抵抗に係る協定規則(第 117 号)」が採用されたことに伴い、わたくしの在任期間中に、ウエットグリップ、転がり抵抗および車外騒音に係る国内規制の導入が開始されました。同規制に適合する自動車タイヤの円滑な供給をとおして、モビリティの環境性能向上に些かなりとも貢献することができたのではないかと振り返っております。
昨年6月、JATMAがホストを務め、ISOにおけるタイヤの国際規格策定を担うTC31の年次総会を金沢で開催しました。国内の自動車タイヤ産業はグローバルにビジネスを行なっており、国際規格の重要性、必要性はご承知の通りです。わたくし自身も金沢に赴いてその想いを新たにしましたが、今後も引き続き、業界を挙げてISOにおける取り組み強化を図っていかねばならないと考えます 。
JATMA会長の在任2年間には、実にさまざまな役割を果たしてまいりましたが、ひとえに関係者の皆さま方からご理解とご協力をいただいてきたお陰と、改めて心より厚く感謝申し上げる次第です。
新型コロナウイルス感染症拡大によって、タイヤを含め、自動車産業全体が深刻な影響を受けているところですが、モビリティによる人やモノの移動は社会インフラとして欠かせない使命を負っています。引き続き報道機関のみなさま方より、倍旧のご厚誼を賜わりますようお願い申し上げます。
新しい東会長のもと、ますます業界が発展できますよう祈念申し上げ、簡単ではございますが、退任の挨拶とさせていただきます。

 

 

FALKEN:延期になった『ニュル24時間』をFALKENが動画で盛り上げる ~レースドライバーらが24時間に24のチャレンジに取り組む~

住友ゴムグループの欧州の販売子会社であるファルケンタイヤヨーロッパは、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、延期となった世界最大級のツーリングカーレース『ニュルブルクリンク24時間レース(正式名称:ADAC TOTAL 24-Hour Race)』を盛り上げるために、FALKENレーシングチームのドライバーたちが、5月23~24日の24時間に24のチャレンジに取り組む動画「#24in24」を投稿した。
FALKENは『ニュル24時間』のオフィシャルスポンサーであり、FALKENモータースポーツチームとしても同レースへ参戦する。※

24時間でどれだけ長い距離を走ることができるかを競う『ニュル24時間』に対し、「#24in24」ではSNSを介して集められた24の課題に、Peter Dumbreck、Klaus Bachler、Martin Ragginge、Dirk Werner、Sven Müller、James Deane、Rohan van Riel、Mark Vissersの8人が挑み、ドライバーたちの持つ肉体能力・ドライバースキル・創造力などをレースとは異なる形で披露した。チャレンジ結果は、公式Instagramおよび公式Facebookのストーリーをとおして発表されたが、見逃してしまった方は公式Instagramのストーリーズハイライトから閲覧が可能。

▷ファルケンタイヤヨーロッパ公式Instagramアカウント(@falkentyres)
▷ファルケンタイヤヨーロッパ公式Facebookアカウント(@falken)

 

※FALKENが「Porsche 911 GT3R」2台体制で『ニュル24時間』に参戦 (2020年2月12日発行リリース):https://www.srigroup.co.jp/newsrelease/2020/sri/2020_015.html

24時間・24チャレンジ動画「#24in24」
「#24in24」に投稿された動画の一例(左からタイヤ交換、Porcheデッサン、FALKENケーキ、タイヤタワー

 

DUNLOP:SDGs達成に向けた取り組みが評価 「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」をゴム製品業界で初めて締結

住友ゴム工業は、三井住友信託銀行株式会社との間で「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(資金使途を特定しない事業会社向け融資タイプ)」の融資契約をゴム製品業界で初めて締結した。これは、同社のSDGs達成に向けた取り組みが評価されたことによるものである。

ポジティブ・インパクト・ファイナンスは、企業活動が環境・社会・経済におよぼすインパクト(ポジティブな影響とネガティブな影響)を包括的に分析・評価し、当該活動の継続的な支援を目的とした融資を実行するものである。SDGs達成への貢献度合いを評価指標として活用して開示することが最大の特徴。

同社グループは、タイヤ事業を中核事業として事業展開し、世界中に環境や安全の最先端技術を搭載した商品を供給している。スポーツ事業では、ゴルフ・テニスを中心に確固たる地位を築いていることに加え、産業品他事業においてもタイヤ事業で培った独自のゴム技術をベースに、制振ダンパーや医療用精密ゴム部品、OA機器用精密ゴムなど、多種多様な商品を製造・販売している。

同社は下記の取り組みと、特にSDGsの目標達成にインパクトを与える活動として、後述のテーマについて定性的・定量的に評価を得た。

<評価を得た取り組み>
・同社グループは、2008年から「Green(緑化)」、「Ecology(事業活動の環境負荷低減)」、「Next(次世代型技術・製品の開発)」、「Kindness(人にやさしい諸施策)」、「Integrity(ステークホルダーへの誠実さ)」の五つの枠組みからなるCSRガイドライン「GENKI」を掲げ、積極的にサステナビリティ活動を推進してきた。
・2020年2月に公表した新中期経営計画において「ESG経営の推進」を掲げ、事業活動を通じたSDGs達成への取り組みを推進している。

これらの取り組みの進捗・成果は、同社が発行する報告書※2などで開示する。なお、本件は、株式会社日本格付研究所から本件評価にかかる手続きのポジティブ・インパクト金融原則への準拠性、活用した評価指標の合理性について第三者意見※3を取得している。
同社グループは、ポジティブ・インパクト・ファイナンス契約締結により、SDGsの目標達成へ向けた取り組みをより一層強化し、中長期的な企業価値の向上を引き続き目指すとしている。

※1 同社調べ。
※2 住友ゴムグループ統合報告書2020の公開は6月中旬を予定しているとのこと。
https://www.srigroup.co.jp/sustainability/index.html
※3 株式会社日本格付研究所のウェブサイトをご参照。
https://www.jcr.co.jp/

セルロースナノファイバーを世界で初めて※1タイヤ用ゴムに採用したエナセーブ NEXTⅢ(昨年12月発売)。環境負荷低減にも貢献
生物多様性保全活動の一環で市島工場で国蝶オオムラサキを育成。
毎年近隣のお子さんを招待し観察会を実施している

TOYO TIRES:中央共同募金会(赤い羽根共同募金)に協力

現在、中央共同募金会では、新型コロナウイルス感染症対策のために医療をはじめとしたエッセンシャルな仕事に従事されている家庭で、子どもが孤立しないようにケアしていくといった取り組みを支援している。
同社では、最前線で感染抑止の一端を担うべく働いている方々に感謝の意を示すことはもちろん、その子どもたちが(臨時休校措置などに伴い)家庭で孤立するのを回避できるよう、巡回見守り活動を兼ねた、配食・学習支援を行なう取り組みに賛同し、緊急支援募金の協力を実施することを決めた。