YOKOHAMA:ヒストリックカー向けのホワイトリボンタイヤ「RADIAL 360 STEEL」を発売

横浜ゴムは、ヒストリックカー向けホワイトリボンタイヤ「RADIAL 360 STEEL」を、3月5日から発売する。
発売サイズは、P215/65R16 96S、P205/75R15 97S、P215/75R15 100S、P225/70R15 100Sの全4サイズで、同商品は海外市場向けとして人気を博しており、今回国内でも販売することになった。

「RADIAL 360 STEEL」は、クラシックなパターンデザインとサイドデザインに加えて、サイドウォールに施したホワイトリボンが特長で、レトロ感溢れるルックスがヒストリックカーをより当時の雰囲気へ導く。発売に先行して発表した「TOKYO AUTO SALON 2020」では、ヒストリックカーオーナーを中心に話題となった。
今回発売するサイズは、ゼネラルモーターズのシボレー「コルベット」、「シェベル」、ポンティアック「ファイヤーバード」など1960年~70年代のアメリカ車などに最適な商品となっている。また、カスタム用としてスズキ「ジムニー」など現代の車にも装着可能で、クラシックスタイルを楽しむこともできる。

TOYO TIRES:トラック・バス用オールウェザータイヤ「M646」を発売

TOYO TIREは、トラック・バス用オールウェザータイヤ「M646」を新商品として、3月2日より、日本国内市場で順次発売すると発表した。
価格はオープンぷらいすとなる。

昨今の運輸業界においては、メンテナンスや輸送体制の効率化に向けた取り組みが加速している。連結トラック*1やスワップボディーコンテナ車両*2の導入といった創意工夫がめまぐるしく進むなかで、タイヤについても輸送環境の変化に合わせ、耐摩耗性能だけでなく、空車から積車の状態まで、幅広い範囲で優れたトラクション性能とウエット駆動力が求められている。
*1:1台で通常の大型トラック2台分の輸送が可能なトラック。
*2:車体と荷台の分離が可能な車両。トラック到着前から積み込みできるため、物流の生産性が向上する。

同社が今回発売した「M646」は、このような環境変化に伴うニーズをふまえて、耐摩耗性能とウエット駆動力を高次元で両立した商品である。
トレッド部に3列のブロックを配置することで、センター部の接地面積が増え、さらにトレッド剛性が上がった結果、摩耗ライフが、同社従来品「M636」比で16%向上した。また、ブロックをクロス状に配置した新パターン採用により、特に空車相当の状態において「M636」比でトラクション指数*3が17%増加し、低積載時やウエット路面での力強い走りに貢献する。
*3:タイヤと路面の接触領域におけるトラクションに効果のあるパターンの要素。
同社は、専門的に蓄積してきた知見を活かし、ユーザーの課題解決、社会の要請に応えるトラック・バス用タイヤの開発と普及に今後とも注力していくとしている。

■パターン設計
■耐摩耗性能
■トラクション性能
 *接地面内のトラクション指数が各荷重域でM636比向上。
 *接地面積が小さくなる低荷重域ではより顕著に向上。
■サイズ展開

TOYO TIRES:「T-MODE」を活用したリアルタイムシミュレーション技術とスノー予測技術の確立

TOYO TIREは、CAE*1とAIを融合した自動車用タイヤ開発プロセス「T-MODE(Tモード)」を活用し、リアルタイムシミュレーション技術とスノー予測技術を新たに確立しと発表した。
*1)CAE:Computer Aided Engineeringの略。コンピューター支援技術。

■機械学習を用いたリアルタイムシミュレーション技術
同社は、2000年にタイヤ設計基盤技術「T-mode」を確立し、それを進化させた自動車用タイヤ開発プロセス「T-MODE」を体系化したことを、2019年7月に発表している。
従来の開発プロセスでは、設計仕様をインプットしてシミュレーションを実行し、算出された性能値が目標性能に到達するまで、設計仕様を修正して再度シミュレーションを繰り返していた。この頻度が多くなると、全体のプロセスタームは長くなる。「T-MODE」ではSPDM*2を活用し、これまでのシミュレーションで蓄積したさまざまなデータを集約することに成功した。
これらのデータを活用し、設計仕様をインプットすれば、AI技術を介してタイヤ性能の予測値を瞬時に導き出すことができるという、画期的なリアルタイムシミュレーション技術を確立した。
また、同社は、この技術を確立するにあたり、大阪大学*3と共同研究を行ない、設計工学の考え方に基づいてタイヤの設計仕様とタイヤ性能を横断する階層図を作成し、そのもとでデータサイエンスの手法を活用することにより、タイヤ設計仕様とタイヤ性能の関係の可視化に成功した。この関係に基づき、シミュレーションデータを題材として機械学習を実施したところ、短時間の計算で精度の良い予測が可能になった。
*2)SPDM:Simulation Process and Data Managementの略。各種データを一元管理し、標準化されたプロセスを共有できる基盤システム。
*3)大阪大学 大学院工学研究科機械工学専攻 山崎慎太郎准教授、矢地謙太郎助教、藤田喜久雄教授との共同研究。

■スノー予測技術
当社は従来から特定の雪質(新雪・シャーベット)におけるスノートラクション性能の予測手法を確立していた。「T-MODE」の新たに進化したシミュレーション基盤技術を活用し、実際の使用環境における雪質を考慮した高精度なスノートラクション性能の予測が可能になった。
タイヤを実際に使用する条件での雪からのせん断抵抗力*5を計測するにあたり、東京海洋大学、長岡技術科学大学、長野工業高等専門学校*6よりノウハウの提供を受け、共同で計測手法の開発および計測を行なった。環状せん断特性摩擦試験機を用いた試験により、駆動、制動時の荷重および車速をふまえた、タイヤのゴムと自然雪との間のせん断力を計測できるようになりました。これにより、さまざまなタイヤの使用環境における駆動、制動時のブロックやサイプの変形の可視化に成功し、使用環境に適したトレッドパターンの検討を行なえるようになった。
同社は、今回確立したスノー予測技術を、新たな商品の開発に活用していくとしている。
*5)せん断抵抗力:接地部に深い溝で大きなブロックを設けたタイヤにより雪を踏み固め、接地面の方向にせん断する際の雪からの抵抗力。
*6)東京海洋大学 藤野俊和准教授、長岡技術科学大学 阿部雅二朗教授、長野工業高等専門学校 柳澤憲史准教授との共同研究。

【タイヤの設計仕様とタイヤ性能の階層構造(概念図)】
【転がり抵抗の予測値と実計算値との比較*4】
*4)設計仕様インプット後に、リアルタイムで算出される予測値(横軸)とシミュレーションによる実計算値(縦軸)の比較。
予測値と実計算値が近似していることを確認した。
【トラクション解析】
【トラクション付与時のサイプ変形】

 

 

 

BRIDGESTONE:トップ交代に関する発表

ブリヂストンは、12月13日の取締役会において、同社グループのグローバルCEOである代表執行役CEOの交代を内定した。

新代表執行役CEO(G-CEO)には、現代表執行役 副会長Gソリューション戦略分掌(G-CSLO)兼 G直需・Bridgestone T&DPaaS戦略分掌の、石橋秀一氏が内定した。
また、現執行役専務G-MAAソリューション・GBE分掌の、東正浩氏は、代表執行役副会長への昇任が内定した。

TOYO TIRES:ブリヂストンの保有株式一部を売却

同社およびブリヂストンは、2008 年 5 月 16 日に合意した、業務・資本提携により、同社は、ブリヂストンの 普通株式、3,893,204株(発行株式総数の0.51%)、ブリヂストンは、同社普通株式10,000,000株(同6.49%) を保有している。
提携開始以来 11 年間にわたり「タイヤ製造技術開発」、「原材料・資材・設備調達」をはじめとするさまざまな分野において、それぞれの得意分野や経営資源を有効活用した新たなシナジー効果を創出し、両社 の企業価値向上に貢献し、強固な信頼関係を構築してきた。
業務提携の協議を推進するため、安定した信頼関係の構築を目的とした資本提携が、一定の役割を 果たしたこと、2018 年 6 月 1 日に実施された「コーポレートガバナンス・コード」の改訂において、企業が 保有する政策保有株式の縮減方針が示されたことなどにより、両社において検討を重ねた結果、双方が 保有する株式の 50%を売却することで合意した。
引き続き、業務・資本提携関係に変更はなく、タイヤ産業を取り巻く環境が大きく変動する中、両社の 持続的な企業価値向上につなげるため、これからも中長期的なパートナーシップの構築を推進していくとしている。

DUNLOP:ウエットグリップ性能の低下をほぼ半減のフラッグシップ低燃費タイヤ「エナセーブ NEXTネクストⅢスリー」を新発売

住友ゴム工業は、従来のポリマーとはまったく異なる「水素添加ポリマー」を用い、ウエットグリップ性能の低下をほぼ半減※1することで、ユーザーの安全・安心につながるDUNLOPのフラッグシップ低燃費タイヤ「エナセーブ NEXTⅢ」を、12月1日から発売する。
発売サイズは、1サイズで、希望小売価格は25,100円(税別)となる。
さらに「エナセーブ NEXTⅢ」には、バイオマス素材であるセルロースナノファイバーを世界で初めてタイヤに採用しており、低炭素社会の実現にも貢献するとしている。
※1同社従来品「エナセーブ NEXTⅡ」との比較

BRIDGESTONE:タイで建設・鉱山車両用タイヤ新工場の開所式を開催

ブリヂストンの子会社であるブリヂストン スペシャリティ タイヤ マニュファクチャリング(タイランド)カンパニー リミテッドは、2019年10月24日、建設・鉱山車両用ラジアルタイヤ新工場の開所式を開催した。開所式には、BOI(タイ投資委員会)、ラヨーン県、日本大使館をはじめとする、多くの関係者が出席した。

同社グループは、タイにおいて53年にわたる事業活動で築いてきた事業基盤・ネットワークを有している。これに新工場が加わることにより、同国の経済および産業の更なる発展に貢献ができると考えている。新工場は、日本を除くアジアで、初めての建設・鉱山車両用ラジアルタイヤ工場であり、グローバル供給拠点のひとつとして位置づけられる。新工場開設により、中長期的な需要の変化に柔軟に対応する生産供給体制の構築が可能となった。
開所式では、同社東正浩執行役専務が「ブリヂストングループは『最高の品質で社会に貢献』することを使命として掲げており、高品質・高付加価値のタイヤをお客様に提供することで事業を発展させ、タイ国および地域社会に貢献できるよう努めてまいります」と述べた。

1.会社名:Bridgestone Specialty Tire Manufacturing (Thailand) Co., Ltd.(ブリヂストン スペシャリティ タイヤ マニュファクチャリング (タイランド) カンパニー リミテッド)
2.所在地:タイ ラヨーン県 アマタ・シティ工業団地
3.生産品目:建設・鉱山車両用ラジアルタイヤ
4.代表者名:吉崎 聡
5.敷地面積:約87万m2
6.生産能力:約35トン/日

TOYO TIRES:「東京モーターショー2019」における展開

TOYO TIREは、「東京モーターショー2019」において、超省エネルギー自動車への同社製エアレスタイヤ「noair」装着およびドリフト車輌の展示、特設エリアでのデモラン&同乗試乗企画に協力している。
■同社製エアレスタイヤ「noair」装着について
環境省地球環境局地球温暖化対策課ブース(青海展示棟Bホール)に出展の車両「All GaN Vehicle(AGV)」に、同社製エアレスタイヤ「noair」が装着されている。
同車輌は、環境省が主催する『未来のあるべき社会・ライフスタイルを創造する技術イノベーション事業』の一環として、名古屋大学を中心とするチームで製作された、世界初の窒化ガリウム(GaN)を用いた超省エネルギー自動車として注目を集めている。
同社は、この車輌向けに「noair」の新たなサイズを設定し、大口径かつトレッド幅をスリムにする事で走行時に発生するエネルギーロスの低減に貢献していくとした。
■ドリフト車輌の展示、特設エリアでのデモラン&同乗試乗企画
同社がサポートするドリフト車輌が展示されるほか、デモラン&同乗試乗企画に登場する。
・「TOYOTA スープラ」
Team TOYO TIRES DRIFT所属 川畑選手が11月のD1グランプリで使用する、注目のドリフトマシンである。
*10月27日まで東京オートサロンブース(南展示棟4階)での展示となる。
・「NISSAN 180SX-Ⅰ」
川畑選手がD1中国シリーズでチャンピオンを獲得した車輌で、10月26日から27日にかけて、特設エリアDRIVE PARKで実施されるデモラン&同乗試乗企画に同車輌が参加する。
*10月28日以降東京オートサロンブース(南展示棟4階)での展示となる。
・「NISSAN 180SX-Ⅱ」「MAZDA RX-7」
川畑選手が練習やイベントで使用する車輌と、同社サポートチーム・RE 雨宮所属 松井有紀夫選手がD1 で使用する車輌2 台が展示されている。
*シンボルプロムナード公園での展示となる。

YOKOHAMA:乗用車用オールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21」を日本国内で本格販売開始

横浜ゴムは、乗用車用オールシーズンタイヤ「BluEarth-4S AW21」を日本国内で、2020年1月9日から、本格販売を開始※1すると発表した。発売サイズは、225/55R19 99V~175/65R14 82Tの19サイズで、価格はオープンプライスとなる。

オールシーズンタイヤは、ドライ・ウエット路面から雪道まで、四季を通じてさまざまな路面状況に対応し※2、気温に左右されない走行が可能となる。年間を通じて使用できるため、突然の降雪時にも対応できるほか、シーズン毎のタイヤ交換が不要になるため利便性が向上するとされている。また、使用しないタイヤの保管場所を確保する必要もなくなる。

「BluEarth-4S AW21」は、優れた雪上性能とウェット性能を両立するとともに、ドライ性能および耐摩耗性能を確保している。センター部から左右斜め方向に広がるV字ダイバージェントグルーブの方向性パターンを取り入れることで、ウエット路面での排水性を高めているほか、交差するクロスグルーブが雪上性能に貢献する。また、接地面積の確保に有効な幅広トレッドや、大型ショルダーブロックによって、ドライ路面でのパフォーマンスが向上し、操縦安定性を高めている。コンパウンドには、シリカを配合し、ウエット性能を向上させているほか、末端変性ポリマー※3の配合により雪上性能およびウエット性能を向上させている。また、サイドウォールには、国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件に適合した証である「スノーフレークマーク」※4が打刻されており、チェーン規制時でも走行可能※5なタイヤとして認められている。

※1 2018年11月から一部地域で試行販売を行なっていたが、2020年1月9日より全国販売する。
※2 深雪や凍結した路面ではスタッドレスタイヤの装着を推奨する。
※3 ポリマー(コンパウンドの母体となるゴム)の分子鎖末端部に、シリカ分散性を向上させる原子団を有する特殊ポリマー。
※4 スノーフレークマークは、欧州で冬用タイヤとして認証されたマーク。
※5 冬用タイヤ規制もしくは普通タイヤチェーン規制の場合は走行可能だが、全車チェーン規制の場合は、いかなるタイヤ(スタッドレスタイヤを含む)もチェーン装着が必要。