ブリヂストンは、ボーイング社の新型旅客機「737 MAX 9」に装着される航空機用ラジアルタイヤ(主脚用)の認証をボーイング社から取得した。
当該タイヤは、全世界で発売される。
なお、同社は「737 MAX 8」向けタイヤも生産・販売している。
航空機用タイヤは航空機の高荷重のもと高速度で離着陸を繰り返すという過酷な状況で使用されるため、高い耐久性が求められる。
また、飛行中における燃費向上のためには、タイヤの軽量化も求められている。
「737 MAX 9」向けタイヤは、技術的に難しいとされている耐久性と軽量化を両立させたラジアル構造「RRR(トリプルアール:Revolutionarily Reinforced Radial)」を採用するとともに、同社の基幹技術「ナノプロ・テック」を適用した新トレッドコンパウンドを搭載することで耐摩耗性の向上を図っている。同社は、今後も順次適用を拡大し、航空運航の安全性および低燃費性・経済性の向上に貢献していくとしている。
航空機用タイヤは、過酷な条件下で使用されるため、タイヤメーカーの総合的かつ高度な技術力が求められる。
新品タイヤだけでなく、リトレッドタイヤも使用されており、航空機を構成する多くの部品の内、最も交換頻度が高い部品のひとつである。