CONTINENTAL:自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』が TAIPEI CYCLE d&i awardsで ゴールデンアワードを受賞

●台北国際サイクルショーで、パラゴムノキに代わる新たなタンポポ由来の天然ゴムでつくられた初の量産タイヤ『Urban Taraxagum』がゴールデンアワードを受賞
●『Urban Taraxagum』のタイヤデザインと新しい天然ゴム資源の持続可能性が高く評価

コンチネンタルタイヤの自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』は、 2020年の台北国際サイクルショーに関連して行なわれる、TAIPEI CYCLE d&i awardsで、 ゴールデンアワードを受賞した。
TAIPEI CYCLE d&i awardsは、 サイクリング業界で最も信頼されるデザイン賞のひとつで、 デザインとイノベーションを審査基準に授与されるものである。
ゴールデンアワードでは『Urban Taraxagum』のタイヤトレッドと、サイドウォールのデザインに加えて、タイヤ工場近くで栽培されたタンポポ由来の天然ゴムから生産されたタイヤである点が高く評価された。
台北国際サイクルショー自体は、新型コロナウイルスの影響を受けキャンセルとなったが、賞の発表は行なわれた。

コンフォートタイプで街乗りに最適なロードタイヤ『Urban Taraxagum』は、ドイツで栽培、生産されたタンポポ由来のゴムを使用した最初の自転車用量産タイヤである。トレッドパターンには、タンポポの細胞をモチーフにした斬新なデザインを採用、サイドウォールには、植物の始まりであるタンポポの種子が数多く刻印されるなど、タイヤデザインにはその由来が象徴されている。タンポポ由来のゴム「Taraxagum」のプロジェクトは、経済、環境社会的側面をカバーするコンチネンタルの包括的サステナビリティ戦略の一部である。ゴムの生産地から工場までの距離が大幅に短縮されたことで、サプライチェーンのコストと労力を削減し、リソースをより効率的に使用できる。

【Taraxagumプロジェクトについて】
コンチネンタルの長期「Taraxagum」プロジェクトの目的は、タンポポから充分な天然ゴムを生産し、二輪車、乗用車、商用車のタイヤ、およびその他のゴム製車輌部品に使用することである。
「Taraxagum」の名前は、英語でタンポポを表す「Taraxacum」と、ゴムを表す「Gum」から名づけられた。
同社は、2011年以降、ミュンスターのフラウンホーファー研究機構、クウェドリンブルクのユリウスクーン研究所、パークシュテッテンの植物育種業者であるESKUSA等、さまざまな研究プロジェクトで協力してきたパートナーと連携し、ドイツ連邦教育研究省や、ドイツ連邦食料・農業省の支援のもと、天然ゴムの原材料を熱帯地域の植物にとって代わる、穏やかな気候の中で栽培できる植物に置き換えるための研究に取り組んできた。また、2014年、100%タンポポ由来のトレッドを採用した冬用プレミアムタイヤの最初の試作タイヤが完成し、路面テストを行なっている。さらに、2016年のIAAでは、タンポポ由来のトレッドを使ったトラック用試作タイヤを発表している。自転車用タイヤ『Urban Taraxagum』は、現在のところ、タンポポ由来の天然ゴムで製造される唯一の量産タイヤでもある。生産は、2年前にドイツ、コルバッハにあるコンチネンタルの自転車用タイヤ工場で始まった。

プロジェクトの詳細については、www.taraxagum.com を参照