YOKOHAMA:トラック用ウルトラワイドベース スタッドレスタイヤ 「903W」を新発売

横浜ゴムは、トラックの後輪に使用するウルトラワイドベースタイヤとして、新たにスタッドレスタイヤ「903W」を、2020年秋より全国のヨコハマタイヤ販売会社を通じて販売開始すると発表した。
発売サイズは、455/55R22.5 166Lの1サイズで、価格はオープンプライスとなる。

ウルトラワイドベースタイヤとはトラックやバスに装着される複輪(2本1組)を単輪(1本)に置き換えることができる超偏平シングルタイヤ。単輪への置き換えにより、タイヤ組み換え・日常点検などの省メンテナンス化や、「903W」の場合、単輪への置き換えにより1軸当たり約111kgの軽量化※1が可能となることから、例えば後輪2軸の大型トラックでは、約222kg※2の積載量を増加させることが可能となる。

「903W」は、タイヤの回転方向と平行にスチールコードを配置したベルト層を有する独自開発のベルト構造「SpiraLoop®(スパイラループ)」を採用。これにより、同社従来ベルト構造でウルトラワイドベース化を行なった場合に弱点となるショルダー部の成長とベルト部の歪みを抑制させ、優れた耐偏摩耗性と耐久性を確保することができ、タイヤの長寿命化に貢献する。また、トレッドパターンは、氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW」をベースに、ブロックエッジ量を増加させる「小ピッチワイドグルーブ」や、ブロック剛性を維持し接地面積を確保する「6列トラクションZブロック」を採用し、これらをウルトラワイドベースタイヤ用に最適に配列することで、優れたスタッドレス性能を発揮する。

同社では、近年のトラック・バス用タイヤのシングル化需要に合わせ、ウルトラワイドベースタイヤの販売を加速しており、日本ではトラック用オールシーズンウルトラワイドベースタイヤ「902L」を2019年に本格導入している。

※1:(11R22.5の当社トラック・バス用スタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW」+スチールホイール)×2本に対し(455/55R22.5の「903W」+アルミホイール)×1本の場合
※2:1軸当たりの軽量化できる重さ約111kg×2軸=約222kg