ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社※1は、12月7日より、日本国内のトラック・バス事業者様向けにタイヤの内圧を遠隔モニタリングするツール「Tirematics(タイヤマティクス)」を活用したデジタルソリューションサービスの提供を開始することを発表した。
同社グループは「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社であり続けること」をビジョンとして掲げている。その実現に向けて「断トツ商品」、「断トツサービス」、「断トツサービスネットワーク」と、デジタル技術を組み合わせた同社グループ独自のプラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS (Bridgestone Tire and Diversified Products as a Solution)」をベースに「断トツソリューション」を提供していくとしている。
また、その実行にあたっては「コア事業」であるタイヤ・ゴム事業の更なる強化と「成長事業」であるソリューション事業の拡大を通じた同社独自のビジネスモデルを構築していくという。「タイヤセントリックソリューション」事業※2では、摩耗や内圧・温度管理などのタイヤのモニタリングと適切なメンテナンス、さらには、リトレッドやタイヤデータを活用して「タイヤをライフタイム全体で最大限に活用いただく」ことを目標とし、ソリューションを通じてタイヤ中心の価値を創造するとのこと。
「Tirematics」は、クラウドを通じてトラック・バス事業者様の運行管理者等とタイヤの内圧情報を共有するモニタリングツールで、あらかじめホイールにセットされた専用の内圧警報装置(Tire Pressure Monitoring System)が、内圧情報を定期的に計測し、異常があれば運行管理者等へアラートメールを届ける仕組みである。これにより、タイヤ起因のトラブルの未然防止を図り、車両稼働の最大化につなげるとともに、トラック・バス事業者様のタイヤメンテナンスに関する整備の軽労働化や経済性向上にも貢献することで、顧客価値を提供する。また、安全で効率的なモビリティインフラを支えるとともに、タイヤを適正に使用することで、資源生産性や資源循環の向上、CO2排出量の削減などの社会価値の創造にもつながる。「Tirematics」は、同社が過年度より欧州やアジア大洋州地域などのトラック・バス事業者様に展開しているデジタルを活用したツールで「タイヤセントリックソリューション」を実現し、社会価値と顧客価値を両立するものである。
さらに、タイヤ情報を管理するデジタルプラットフォーム「Toolbox※3」と連動して運用することで、ユーザーのタイヤデータを一元管理し、タイヤライフサイクル全体におけるタイヤ情報の管理・分析も可能となり、実用的かつ費用対効果の高い運送ソリューションとして、トラック・バス事業者様への提供価値向上を実現できると考えているとのこと。
「Tirematics」を展開する、ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社では「コア事業」である卸販売事業で「断トツ※4のブランド力・商品・サービスネットワーク」を活かした収益性・効率性の向上を実現しつつ、「成長事業」であるソリューション事業では、同社独自のプラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS」の展開を加速、新たな価値共創パートナーとともに、最終顧客に直接つながるサステナブルなソリューション事業を創造していくとしている。
※1:2020年10月1日より、ブリヂストンタイヤジャパン株式会社はブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社へ社名変更した。詳細は、ニュースリリース『ブリヂストンタイヤジャパンをブリヂストンタイヤソリューションジャパンへ社名変更』を参照。
※2:中長期事業戦略において、当社のビジネスモデルを3つに分けた中のひとつで、タイヤ・ゴム/データを活用し、高付加価値を提供する事業を指し、タイヤデータを活用したタイヤ中心の価値を創造する。
※3:ニュースリリース『運送事業者様の安全運行と経済性に貢献するトラック・バス用タイヤのデジタルソリューションツール「Toolbox」を刷新』を参照。
※4:企業としての目標を指す。