BRIDGESTONE:中期事業計画に沿った「稼ぐ力の再構築」の進捗について ~フランス・ベチューン工場の閉鎖計画に関する承認を取得~

ブリヂストンの欧州グループ会社である、ブリヂストン フランス エスエーエスが保有する、フランスのベチューン工場閉鎖について、2020年10月より開始していた関係者との協議が2021年2月26日(現地時間)に終結し、工場閉鎖に向けた計画が2021年3月16日(現地時間)、現地当局により承認された。同工場は、従業員の配置転換や再就職支援の実行など必要なプロセスを経て、2021年4月末に閉鎖される予定である。

同社は、2021年2月16日に発表した中期事業計画において、グローバルすべての地域、領域を対象とした経費・コスト構造改革を進めていることを発表している。コア事業での経費・コスト構造改革とプレミアムビジネス戦略の推進からなる「稼ぐ力の再構築」をベースに、成長事業・探索事業へ戦略的成長投資を進め、環境変化に適応しながら着実に成長する”強い”ブリヂストンへの変革を目指すとしている。

【今回再編対象となる拠点の概要は下表の通り】

生産品目:乗用車用タイヤ
対象拠点:ベチューン工場
所在地:フランス共和国 オー・ド・フランス地域圏 パ・ド・カレー県
操業開始:1961年
生産能力:約17,000本/日(2020年9月時点)
従業員数:863名(2020年9月時点)
再編の概要:2021年4月末工場閉鎖(予定)

同社グループは、事業環境の変化に応じたポートフォリオ経営を推進し、将来にわたって社会価値・顧客価値を提供し続けるソリューションカンパニーへと進化していくとしている。事業・拠点再編については、適切なタイミングでステークホルダーへ伝えるとのこと。
なお、本件は、欧州・ロシア・中近東・インド・アフリカ地域を統括するブリヂストン ヨーロッパ エヌヴィー エスエーが主導している。引き続き同社の責任のもと、工場閉鎖による地域社会への影響を最小限に留めるべく、工場所在地の有効活用について現地ステークホルダーとの対話を継続するとともに、ユーザーに対しては、欧州他拠点からの供給確保により、従来同様に高品質な商品・サービスを提供できる体制を構築していくとした。

今回発表した再編対象拠点