住友ゴム工業は、ドライ・ウエット・氷上・雪上などのあらゆる路面にシンクロする、次世代オールシーズンタイヤDUNLOP「SYNCHRO WEATHER」を10月1日から発売すると発表した。
初期発売サイズは、40サイズで、順次22インチまで、合計100サイズ以上に拡大する予定との事。
全サイズにメーカー希望小売価格を設定するという。
新商品は、水や温度に反応し路面状態に合わせてゴム自ら性質が変化する新技術「アクティブトレッド」を組み込む事で、ゴムの柔らかさに寄与する因子のひとつである、ポリマーの動きをコントロールする。これによって、スタンダードサマータイヤ以上の優れたウエット性能を発揮するとともに、従来のオールシーズンタイヤではカバーできていなかった氷上を含むあらゆる路面での走行を可能にする。
「SYNCHRO WEATHER」に搭載された「アクティブトレッド」では、ゴムの中に路面状態の変化に反応するふたつの「スイッチ」を組み込む事で、ポリマーの動きをコントロールする事に成功した。ひとつ目の「水スイッチ」では、ゴム内のポリマー間の結合の一部を「共有結合」から水で脱着できる「イオン結合」に置き換え、水に触れて「水スイッチ」が働くことで、ゴム表面が柔らかくなり、ウエット路面でグリップ性能が向上する。さらに、ふたつ目の「温度スイッチ」では、ゴム内のグリップ成分の一部をポリマーから切り離しても機能する材料に置き換える新発想を採用し、常温ではスタンダードサマータイヤと同等の剛性感を持ちながら、低温になると「温度スイッチ」が働く事で、氷上路面でも柔らかくグリップするゴムにした。これらふたつのスイッチを組み合わせることで、ドライ、ウエット、雪上、氷上といったあらゆる路面で高い性能を発揮する、これまでにないゴムを創り出した。