ブリヂストンは、ウクライナにおける現状を憂慮しており、人々が安心して生活できる平和な社会が一刻も早く取り戻されることを願っている。同社は、従業員とその家族を含む関係者の安心と安全を最優先に、グループ内で密接に連携して状況を注視し、新たに制定した「Bridgestone EB Commitment」を軸として、対応を検討、実施してきた。
同社は、最新の情勢を踏まえつつ、事態を慎重かつ総合的に熟慮した結果、ロシアにおける生産および、ロシア向けタイヤ輸出停止を決定した。
●生産:ロシア乗用車用タイヤ工場(ウリアノフスク)の稼働停止および新規設備投入を凍結
3月14日に稼働停止を決定、現地従業員対応を実施
3月18日に稼働停止
●タイヤ輸出:ロシア向けタイヤ輸出を停止
3月14日付けにて停止
なお、同社における同社生産拠点は上記1工場のみであり、同社グループ全体における、ロシア事業の売り上げ収益は、約2%である。また、同社のロシア駐在員とその家族、計10名については、既に帰国を決定し、実施している。
同社は、ウクライナへの人道支援のため、総額250万ユーロ(約3億2000万円)の寄付を、UNHCR(国際難民高等弁務官事務所)へ行うと発表した。また、各地域グループ会社より、欧州にて、100万ユーロ、米州、アジアより、各25万ドルの寄付を、国際赤十字などに予定しており、同社グループ全体で、総額、約5億円の寄付を実施する。欧州グループ会社においては、従業員がボランティア活動に参加し、避難してきたウクライナ市民の受け入れ支援や、食料、医薬k品などの物資支援を行っているとの事。