YOKOHAMA:横浜ゴムおよび「YOKOHAMAまごころ基金」が「日本盲導犬協会」を支援

横浜ゴムの従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」は、2023年9月、盲導犬の育成などに取り組む公益財団法人「日本盲導犬協会」へ活動支援金を寄付した。
横浜ゴムは、マッチングギフトとして支援金と同額を寄付し、支援合計金額は60万円となる。
「日本盲導犬協会」は、視覚障害者福祉の増進に寄与することを目的に盲導犬の育成や視覚障害者向けのリハビリテーション事業を行っている。今回の支援金は、盲導犬の育成や理解促進活動、視覚障害者へのリハビリテーションの提供などに使用されるという。

DUNLOP:国内メーカー初のRFID搭載市販タイヤを発売

住友ゴム工業は、10月から国内メーカー初の、タイヤ個体識別が可能となる、RFID(Radio Frequency Identification)搭載市販タイヤを発売するという。
対象商品は、EV路線バス向けリブタイヤDUNLOP「e. ENASAVE SP148」および、タクシー用オールシーズンタイヤ DUNLOP「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI」。

RFIDは、品質保証・クレーム対応・模倣品排除などのトレーサビリティを目的に、従来バーコードやQRコードを用いて行っていた個体識別を、電波を用いた無線通信技術によって確認する技術である。同社は、2023年1月にRFIDを活用したタイヤトレーサビリティーの業界標準を策定する国際団体「GDSO(Global Data Service Organisation for Tyres and Automotive Components)」に加盟した。その後、量産タイヤ搭載に向けて課題であったタイヤ性能への影響やRFIDタグの耐久性などをクリアし、この度発売に至ったとの事。

RFID 搭載によって、将来的に製造・販売・使用などの様々なシーンでのタイヤデータが取得可能になり、使用状況や走行履歴などを分析することで、安全性や作業効率の改善に加え、リトレッド※3回数の向上や材料リサイクルの促進につなげていくことが期待されている。
同社は、今後、リトレッドやメンテナンスなどのソリューョンビジネスを中心に、よりお客様の状況やニーズに合った付加価値の高いサービス提供に向けて開発を進めていくとしている。

DUNLOP:天然ゴムの持続可能な調達に向け天然ゴムに特化したリスク評価ツールを導入

住友ゴムグループの天然ゴム調達会社である、SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.は、天然ゴムに特化した環境・社会的リスク評価ツールを、2023年7月から導入した。同社は、このツールの活用により、天然ゴムの持続可能な調達の実現を加速するとした。

原材料調達にかかわる状況として、人口増加やモビリティ社会の発展により天然ゴムの需要が高まる中、農園拡大による森林破壊などの環境問題、労働や人権などの社会問題への対応が求められている。
同社グループ会社は、このツールを導入する事で、これらの環境および、社会問題への対応を加速、GPSNR(持続可能な天然ゴムのためのグローバルプラットフォーム)の方針に則り、天然ゴムの持続可能な調達の実現を推進という。
このツールは、膨大なアンケートデータを統計解析して、環境および社会問題のリスクの大きさを評価し、地図上に表示する事ができる。評価項目には、森林破壊、水資源管理ならびに強制労働や児童労働などが含まれる。また、対象地域は主な天然ゴム産地の10か国で、同社調達地域の多くをカバーする。このツールを活用することにより、GPSNRの方針に適合した地域から天然ゴムを調達することが可能となる。

同社グループは、サステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」の目標のひとつとして、「持続可能な天然ゴム(SNR)方針を満たす原材料の調達」を掲げ、トレーサビリティの向上や小規模農家の支援に取り組んでいる。引き続き、サプライチェーンをはじめとしたステークホルダーと連携した取り組みを積極的に推進し、天然ゴムの持続可能な社会の実現を目指すとしている。

■「SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.」の概要
商号:SUMITOMO RUBBER SINGAPORE PTE. LTD.
所在地:シンガポール共和国 ハーバーフロントセンター
資本金:18百万米ドル
出資比率 :住友ゴム工業株式会社100%
代表者:山﨑 隆一郎
会社設立 :2020年1月
営業開始 :2020年4月
事業内容 :住友ゴムグループにおける天然ゴム調達関係全般
従業員数 :15名(2023年9月時点)

TOYO TIRES:「2023 サロマ大収穫祭」に協賛

TOYO TIREは、同社、冬期タイヤテストコースの敷地を開放し、10月1日に開催された「2023 サロマ大収穫祭」に協賛した。

同収穫祭は、その年に収穫した海産物や農作物に感謝する行事として、佐呂間町だけでなく札幌や室蘭など広く道内各地から、約1万人を集客する道東地区でも有数のイベントである。
2020年から2022年まで、コロナ禍のため開催を見合わせたため、4年ぶりの開催となった25回目の同収穫祭では、ホタテや南瓜、牛肉など地元の特産物を提供するブースには終日人だかりが絶えなかった。

佐呂間町は、同じく同社のテストコース所在地であることがご縁で、宮崎県都農町(同社タイヤテストコース所在)と経済交流都市協定を結んでおり、会場には都農町もブースを特別出展、南国の特産物も振舞われた。また、TOYO TIRESブースでは、同テストコースでの試験を経て開発されたスタッドレスタイヤを案内したほか、特設ステージでは、有名アーティストによる楽曲演奏や大抽選会など大いに賑わいを見せ、イベント再開の歓迎ムードに包まれた。

同社は、佐呂間町をはじめ事業活動を行なう各拠点所在地において、様々な地域活動を通じて社会的な役割を果たし、企業市民として積極的に貢献していくとしている。

★2023 サロマ大収穫祭 概要★
主催:佐呂間町観光物産協会
共催:佐呂間町
協賛:TOYO TIRE株式会社
日時:2023年10月1日(日) 午前10時~午後3時
会場:TOYO TIRE株式会社 冬期タイヤテストコース(北海道常呂郡佐呂間町)

BRIDGESTONE:FIAおよびFOGの発表を受けてのコメント  ‐サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツの強化へ向けて‐

ブリヂストンは、2023年10月10日に発信されたFIAおよびFOGニュースリリースを受け、下記のコメントを発表した。

ブリヂストンは、タイヤメーカーの「原点」として、モータースポーツ活動を推進している。
「タイヤは生命を乗せている」を大原則に、クルマ・ドライバーが極限の状態で挑戦を繰り返すレースにおいて安心・安全を守り続け、モータースポーツ活動を通じて、モビリティの進化を足元から支えている。
2023年には、ブリヂストンモータースポーツ活動60周年を迎えた。今後に向けても、モータースポーツ活動を強化し、サステナビリティを中核に据えた「サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ」として進化させていく。
FIAフォーミュラ・ワン®世界選手権(F1)は、グローバルなモータースポーツの最高峰として素晴らしいプラットフォームと認識しており「サステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ活動」を推進していくにあたり、様々な可能性のひとつとして検討を進めてた。
今年実施された次期タイヤサプライヤー選定への入札に関しては、真摯にFIAやFOGと継続した緊密なコミュニケーションを実施し、同社の先進的なサステナビリティへの取り組みや技術イノベーションを反映した提案をしたという。

株式会社ブリヂストン 石橋秀一Global CEO のコメント
「ブリヂストンにとって、モータースポーツは「極限への挑戦」であり、「最高の品質で社会に貢献」という私たちの使命や、そこにある誇りや情熱を裏付けるものです。これまで60年間の挑戦の中で、技術開発力、生産供給力、ブランド力、人材育成を磨き続け、グローバルにプレミアムタイヤビジネスを展開する基盤を築いてきました。本年3月10日に実施したモータースポーツ発表会においても、「原点」へ立ち戻り、再度、グローバルモータースポーツというジャーニーに足を踏み出すことをお伝えしています。今回の応札では、F1に携わることは実現しませんでしたが、求められるレースコンディションに合わせ「究極のカスタマイズ」を実現するENLITEN®技術を含めた当社の技術優位性や、バリューチェーン全体におけるサステナビリティの取り組みはFIAやFOGからも高く評価されたものと認識しています。ブリヂストンは、今後もサステナブルなグローバルプレミアムモータースポーツ活動を推進し、「走る実験室」として技術イノベーションを加速させると共に、ブランド力の強化を目指します。そして、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」※3にて「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする」と掲げた通り、モータースポーツを愛する仲間たちと共にモータースポーツを楽しみ、感動を共有しながら、パッションを絶やすことなくモータースポーツ文化の発展に貢献してまいります。」

DUNLOP:「タイヤ内発電技術」の進化により幅広い速度域で電力安定供給に成功 ~関西大学と協業で実用化に向けた取り組みを加速~

住友ゴム工業は、関西大学・谷弘詞教授と共同で、タイヤの内側に静電気を利用した発電デバイス(エナジーハーベスト)を取り付け、タイヤの回転によって電力を発生させる技術開発を行っている。今回、2種類の発電デバイスを組み合わせることで、幅広い速度域で安定した電力を得ることに成功し、タイヤ内部に設置したTPMSの稼働を確認した。同社は、今後も「タイヤ内発電技術」の進化をさらに加速し、各種デジタルツールの安定稼働を可能にすることでドライバーの安全を支えていくとしている。

YOKOHAMA:「ADVAN」装着車がニュルブルクリンク耐久シリーズのNLS Speed Trophy部門で優勝

横浜ゴムのグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」を装着しドイツの「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」に、2台の「ADVAN」カラー車両で参戦していた、BMWカスタマーチーム「ヴァルケンホルスト・モータースポーツ」の34号車が、シリーズを通して獲得ポイントを競うNLS Speed Trophy部門で優勝した。また、NIMEX Team Trophy部門においても最高峰クラスであるSP9 Proクラスで優勝した。

「ADVAN」45周年となる今年は「ADVAN」最大化への挑戦「ADVAN CHALLENGE」のテーマの下、モータースポーツでは「NLS」を含むトップカテゴリー競技での勝利を目指して挑戦し続けている。
「NLS」は世界一過酷なコースと言われるニュルブルクリンクで開催される耐久レースシリーズで、今年は約170台が3月から10月までの計9戦で競い合った。

同社は「ヴァルケンホルスト・モータースポーツ」とともに、SP9 Proクラスへ2台の「BMW M4 GT3」で参戦。チームは全9戦中5戦で総合優勝を獲得する圧倒的な強さを示し、シーズンを通して装着タイヤである「ADVAN A005(ドライ用)」「ADVAN A006(ウェット用)」の優れた性能とブランド力を強く印象付けた。なお、同チームは2020年にも同社のサポートの下、Speed TrophyおよびSP9 Proクラスのチャンピオンを獲得している。

DUNLOP:国内メーカー初のEV路線バス向け市販タイヤ「e. ENASAVE SP148」新発売 ~DUNLOP史上最高レベル※1の低燃費(電費)性能を実現~

住友ゴム工業は、国内メーカー初のEV路線バス向け市販タイヤとして、DUNLOP史上最高の低燃費(電費)性能を実現したEVバス向けリブタイヤ「e. ENASAVE SP148」を、10月1日から発売する。発売サイズは「275/70R22.5」の1サイズで、価格はオープンプライスとなる。

「e. ENASAVE SP148」は、全国でのEVバス導入の加速を受け、EVの課題である一回の充電で走れる航続距離を伸ばすために、転がり抵抗を低減し電費を抑えることを目的に開発したタイヤである。
転がり抵抗を低減するために、タイヤの骨格形状を最適化することで総ゴム量を削減し軽量化している。また、ショルダー部のラグ溝を無くし、剛性を確保することで、無駄な発熱を抑制した。これらの技術によって、低燃費(電費)性能に寄与する転がり抵抗係数を汎用品DUNLOP「SP537」比25%低減するという。
さらに、EVのバッテリー搭載による重量増には、高剛性トレッドパターンの採用で対応し、トレッド全体で摩耗エネルギーを分散することで、優れたロングライフ性能を発揮する。また、外観にもこだわり、サイドウォールのロゴには、同社独自の黒色デザイン技術「Nano Black」を、トレッドパターンには、先進性を想起させる近未来的なデザインを採用してる。