CONTINENTAL:天然ゴムのトレーサビリティとサステナビリティのための プロジェクト「PROJECT TREE」に参加

コンチネンタルタイヤは、伊藤忠商事のブロックチェーンを活用した天然ゴムトレーサビリティ、持続可能性の実現を目指すプロジェクト「PROJECT TREE」に参加すると発表した。

PROJECT TREE とは、ブロックチェーン(分散型台帳テクノロジー)を活用して産地や流通経路が管理、証明された天然ゴムをタイヤメーカーに供給、そこで生産される協賛タイヤの売上の一部から原料サプライヤーへ対価を支払う仕組みを実装し、スマートフォンや銀行口座を持たない小規模農家に対しては、農具・肥料や生産性向上のための研修を提供するプロジェクトである。
タイヤの主原料は天然ゴムである。世界の天然ゴム消費量の約70%がタイヤ生産に使用されているが、生産量の約85%はタイやインドネシアなど主に東南アジアのプランテーション農業に依存している。世界的なモータリゼーションによって、今後も天然ゴムの高い需要が見込まれる中、生態系や人権に関わるリスクを最小限に抑えることにつながる。
PROJECT TREE は、コンチネンタルのサステナビリティに対するコミットメントに完全に合致しており、持続可能で責任あるビジネス手法は、コンチネンタルの企業戦略に不可欠な要素であり、タイヤ事業エリアの戦略プログラム「ビジョン2030」において重要な位置を占めていて、持続可能でトレーサブルなサプライチェーンの構築は、サステナビリティ戦略の柱であるとしている。コンチネンタルタイヤは、2030年までに環境および社会的責任の面で最も先進的なタイヤ企業になるという目標を掲げている。そして、遅くとも2050年までに、100%持続可能な方法で生産された材料をタイヤ製品に使用し、バリューチェーン全体を通じて完全なクライメイト・ニュートラル(気候中立)を達成することを目指している。
コンチネンタルタイヤでは、このプロジェクトに参加し、環境、社会へ貢献とサプライチェーンの透明性と持続可能性の向上、日本国内での持続可能なタイヤの販売を目指すという。
その第一弾として、コンチネンタルの乗用車用オールシーズンタイヤ「AllSeasonContact™ 」を PROJECT TREE 協賛タイヤとして、株式会社ヤナセのネットワークで販売するとの事。