TOYO TIRES:欧州初の現地R&Dセンターをドイツに設立 高性能技術開発を研鑚し、グローバルに展開

TOYO TIREは、ドイツ連邦共和国ノルドラインベストファーレン州ヴィリッヒ市に、欧州初の技術開発拠点「欧州R&Dセンター」を設立すると発表した。この「欧州R&Dセンター」は、欧州における強固な技術基盤の構築、商品開発力の強化、および、次世代モビリティを見据えた対応技術の確立などを目的として、2019年秋に稼働する予定である。これにより、米国、日本、欧州のそれぞれに技術開発拠点を擁することとなる。同社は今後、このR&Dグローバル三極体制により、技術・商品情報をR&Dセンター間で共有するとともに、開発速度のスピードアップを実現していくとしている。

同社は、2020年5月、セルビア共和国インジア市に新しくタイヤ工場の建設を着工し、2022年1月より、タイヤ生産の稼働を始めることを発表している。
セルビア工場では、最新鋭のスマート工場の確立を図る予定だが、これに先駆け、今回、同じ欧州にR&Dセンターを開設し、さまざまな素材調査をはじめ、最新技術や、次世代モビリティに関わる情報収集、材料評価などを実施していくとのこと。

欧州は一流自動車メーカーをはじめ、自動車関連企業も多数集積していることから、車輌や市場の動きに関わる最新情報をタイムリーに入手できる利点があり、同センターはマテリアルリサーチ、技術開発を融合し、現地に新設する工場において、高性能かつ付加価値の高いタイヤの開発・生産を担保していく機能を果たしていく。また、今後、セルビア工場の本格稼働に合わせ、配合開発や工法開発、評価やシミュレーションといった各種技術基盤を強化し、戦略商品の開発を進めるため、本センターにとどまらず、欧州域内においてR&D機能の拡張も検討していく予定である。

■拠点概要
施設名:欧州R&Dセンター
所在地:ドイツ連邦共和国 ノルドラインベストファーレン州 ヴィリッヒ市
社員数:約10名(2022年予定、うち日本人技術者3名 )
主な機能:原材料調査・評価、情報収集 等
建屋面積:約2,500㎡
主な設備:材料試験装置、化学分析装置 他