YOKOHAMA:タイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES4」がUDトラックスの大型トラックに採用

横浜ゴムのトラック・バス用タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS)「HiTES4」が、2021年1月、純正オプションとして、UDトラックス(のフラッグシップ大型トラック「Quon」に採用された。対象は4軸車CG、3軸車CD、2軸トラクターヘッドGKの3モデルの国内向け車両となる。

「HiTES」は、タイヤ内部の空気圧と温度をリアルタイムで確認することが可能で、管理値から外れた際には警報を発するモニタリングシステムである。今回採用された「HiTES4」は、2020年9月より販売している第4世代モデルで、異常が検知された際に、音と色点滅で伝えるインジケーターや、スマートフォン・タブレットでタイヤ状態を確認できる機能により、空気圧の見える化を図っている。また、IoTを活用して、タイヤ点検情報などを管理する同社のタイヤマネジメントシステム「T.M.S」と連携させることで、車両から離れた場所からでもタイヤ内部の空気圧と温度や車両の位置をモニターすることができる。

トラック市場では、安全性と経済性の面からタイヤの空気圧管理が重要視されており、近年、空気圧管理を簡便かつ正確に行える「TPMS」のニーズが高まっている。今回、安全運行を支える「TPMS」としての基本性能はもちろん、輸送事業者を総合的にサポートする「T.M.S」との連携も可能なことから「HiTES4」の採用が決定したという。

同社は、2003年に初めて「HiTES」および「T.M.S」を日本全国の輸送事業者向けに展開して以来、ユーザーニーズに合わせたモデルチェンジやリニューアルを経て、昨年よりクラウドデータベースを使用した「HiTES4」と「T.M.S」の連携サービスを開始した。タイヤの空気圧や、点検結果、摩耗予測などの情報をドライバーのみならず、運行・整備管理者と共有できることで市場より好評を得ている。

UDトラックスは、主に国内および新興国向けの大・中・小型トラックの開発・生産・販売を手掛ける自動車メーカーで「Quon」は、クラス最高レベルの燃費・環境性能と力強さを両立し、快適な走り、乗員と積荷および周囲の安全性確保などを実現した先駆的次世代トラックである。

「HiTES4」のロゴ
「Quon CD Short cab」