YOKOHAMA:入社式を挙行

2024年度新入社員の皆さん、ご入社おめでとうございます。
横浜ゴムグループを代表して、皆さんを心から歓迎いたします。

本年3月28日に社長に就任し新たな決意と希望を胸に、この場に臨んでいます。皆さんは私が社長として迎える初めての新入社員です。横浜ゴムグループの将来を担う大事な仲間と、新たなスタートを切れたことを大変嬉しく思います。
さて、今日から横浜ゴムの一員となった皆さんに、まずは当社の現状についてお話したいと思います。昨年までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」では計画以上の成果を上げ、最終年度である2023年度は売上収益1兆円に迫り、過去最高の売上・利益を達成することができました。今年度は更なる成長の加速・強化に向けて新たに中期経営計画「Yokohama Transformation 2026(YX2026)」をスタートさせました。高付加価値商品を更に伸ばしていくという基本方針のもと、これまで築いてきた成長戦略に、技術・生産の更なる強化と各部門の連携を密にすることで、横浜ゴムグループを今以上にスピード感を持った強い集団にしていくことを目指しています。
当社の基本理念は「心と技術をこめたモノづくりにより、幸せと豊かさに貢献する」です。当社は1917年に創業し、100年以上続いている会社ですが、この基本理念は創業時から言葉を変えつつも受け継がれており、一貫して私たちがこだわり続ける「目指すべき姿」です。この理念を軸にして、横浜ゴムはいかなる試練に直面しようとも、常に挑戦者であり先駆者であり続けてきました。「YX2026」でもこの精神を受け継ぎ、難しい環境の中でも更なる成長を目指し、挑戦し続けていきます。

続いて仕事をする上で重要と考えていることをふたつお話しします。
ひとつ目は「安全とコンプライアンス」です。
これは、当社の入社式で毎年お話ししています。「安全」は会社にとって最優先事項であり、大事な仲間である皆さんが安心して働けるように、安全な設備の導入やルール作りを徹底しています。しかし、いくら設備を良くしても、どれだけ完璧なルールを作ったとしても、やはり皆さん一人一人が高い安全意識を持つことが必要不可欠です。これは工場での仕事に限られた話ではなく通勤時の事故や事務所でのケガにも気をつけること、また、自動車産業に関わる者として交通ルールを守ることも絶対です。決められたルールを正しく理解し、守ることを徹底してください。これから色々な場面で “ご安全に!”という挨拶を聞くと思います。この言葉は、安全への思いであることを覚えておいて下さい。
コンプライアンスにも同じことが言えます。最近では不適切なSNS投稿が度々ニュースになっていますが、その影響の大きさは皆さんもよくご存じだと思います。安全もコンプライアンスも共通しているのは「ルールを守ること」。今この瞬間から横浜ゴム社員としての自覚を持ち、責任ある行動をお願いします。

ふたつ目は、「挑戦」です。
横浜ゴムの行動指針の1つに「自らを鍛え、自己ベストに挑戦する」というものがあります。これは「常に高い目標を持って自らを鍛え、能力を高め、自分の責任を自覚し、自らに妥協することなく、より大きな成果の実現を追求すること」を指しています。会社をとりまく環境は絶えず変化しており、常に成長と変化を求められています。そのためにも、皆さんには様々な課題を前向きに捉え、挑戦し続けて欲しいのです。挑戦には失敗もつきものですが、やってみないことには何も変わらないし、また成長もありません。私の好きな言葉に「失敗を恐れるより、何もしないことを恐れろ」という言葉があります。特に若い皆さんは、失敗を恐れることなく果敢にチャレンジいただければと思います。

いよいよ、皆さんは新社会人としての一歩を踏み出します。これから仕事をする上で、本気で取り組めば取り組むほど、大きな失敗や挫折を経験することがあるでしょう。思い描いていたとおりに行かず、もどかしい思いをすることもあるでしょう。しかし、どうかすぐに諦めず、粘り強く取り組んでみてください。たくさん考え試行錯誤を重ねて努力した先には、成功や達成感が待っています。いま当社で活躍している社員は、何事も前向きに捉え挑戦し続ける人達です。
皆さんが横浜ゴムのマインドを受け継ぎ、次の時代への挑戦者となってくれることを大いに期待しています

以上、皆さんの入社を心から祝福し、歓迎の挨拶とさせていただきます。