BRIDGESTONE:2030年を見据えた企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を発表

ブリヂストンは、創立91周年となる、2022年3月1日に、2030年を見据えた企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」を発表した。
「E」で始まる言葉で表現した、ブリヂストンのらしい8つの価値「Energy・Ecology・Effciency・Extension・Economy・Emotion・Ease・Empowerment」を、ブリヂストンらしい目的と手段で、従業員・会社・パートナー・お客様と共に創出し、持続可能な社会を支える事にコミットしていくものである。
同社は、この「Bridgestone E8 Commitment」を、未来からの信任を得ながら、経営を進める軸として、ビジョン「2050年サステナブルなソリューションカンパニーとして、持続的に社会価値・顧客価値を提供している会社へ」の実現に向けて、変革を加速するとしている。

Energy:カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支える事にコミットする。
Ecology:持続可能なタイヤソリューションの普及を通じ、より良い地球環境を将来世代に引き継ぐことにコミットする。
Effciency:モビリティを支え、オペレーションの生産性を最大化する事にコミットする。
Extension:人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくことにコミットする。
Economy:モビリティとオペレーションの経済価値を最大化する事にコミットする。
Emotion:心動かすモビリティ体験を支えることにコミットする。
Ease:より安心で心地よいモビリティライフを支えることをコミットする。
Empowerment:すべての人が自分らしい毎日を歩める社会づくりにコミットする。

ブリヂストングループは、1931年の創業以来「最高の品質で社会に貢献」を不変の使命としており、変わりゆく社会のニーズに対応し、ひとりひとりの安心・安全な移動や暮らしを支え続けるために、事業を拡大・進化させてきた。1988年のファイアストン社買収を契機とした「第二の創業」に続き、2020年を「第三の創業」Bridgestone3.0の初年度とし、ビジョンの実現に向けて取り組みを進めている。そして、2020年から2年間のコーポレートトランフォーメーション(CX)を経て築いた、変革に対応できる”強い”ブリヂストンを基盤に、変革をさらに加速するにあたり、未来からの信任を得ながら経営を進める軸とするのが「Bridgestone E8 Commitment」とのことである。

BRIDGESTONE:ENEOSと、使用済タイヤからタイヤ素原料を製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始 ~持続可能な社会を目指す取り組みとして、NEDOグリーンイノベーション基金事業に採択~

ブリヂストンとENEOSは、ブリヂストンが掲げる「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」と、ENEOSが掲げる「低炭素・循環型社会への貢献」という共通するビジョンの実現に向け、「使用済タイヤの精密熱分解によるケミカルリサイクル」※1技術の社会実装に向けた共同プロジェクトを開始ししたと発表した。

なお、このプロジェクトは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に採択された実証事業「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」における2つの研究開発項目のうちのひとつである。※2※3
グリーンイノベーション基金事業とは、日本政府が掲げる「2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする」という目標の達成に向けて、エネルギー・産業部門の構造転換や大胆な投資によるイノベーションの加速を目指して、経済産業省により設置された制度で、この目標に経営課題として取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援するものである。

自動車・交通需要の増加に伴い、将来もタイヤ需要の拡大※4が見込まれている。現在、タイヤの主な材料のひとつとして、石油由来の合成ゴムが使用されている。また、使用済タイヤの多くはサーマルリカバリー(熱回収)※5により燃料として有効利用されているが、その際にCO2排出を伴う。

このプロジェクトでは、ブリヂストンがタイヤ・ゴム事業を通じて培ってきた高機能ゴムなど高分子素材の設計技術と、ENEOSが有する原油精製技術や基礎化学品製造に関する基盤技術を最大限融合させ、使用済タイヤのケミカルリサイクル技術の確立を目指す。
具体的には、使用済タイヤを精密熱分解して得られる分解油を石化原料(ナフサ※6等)化し、この石化原料から合成ゴム※7の素原料であるブタジエン等の化学品を高収率に製造するケミカルリサイクル技術の社会実装に向けた実証実験を行う。
2030年までに量産を想定した大規模実証試験を実施し、その後、早期の事業化を進めていくという。
ブリヂストンとENEOSは、タイヤ・ゴム産業および石油・石油化学産業のリーディングカンパニーとして、将来に向け、これらの産業のバリューチェーンにおけるさらなる資源循環性の向上やCO2排出量の削減に取り組むとしている。

ブリヂストングループでは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中長期事業戦略/中期事業計画(2021-2023)※8を実行している。
その中核として、バリューチェーン全体でサーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル化への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」※9の実現に向けた取り組みを加速している。タイヤを「創って売る」タイヤ事業、お客様がタイヤを「使う」段階で価値を提供するソリューション事業に加えて、2021年にはタイヤを原材料に「戻す」リサイクル事業の探索と研究開発をスタートさせている。

ENEOSグループは、2040年グループ長期ビジョンにて「低炭素・循環型社会への貢献」を掲げている。化石燃料由来の原料を用いる石油・石油化学産業にとって、低炭素・循環型社会の実現のためには再生可能資源の更なる利用促進が求められる。その取組みの一環として、ENEOSグループは環境対応型事業として、製油所を活用した油化リサイクルを推進している。

両社は、タイヤ・ゴム産業、石油・石油化学産業において培ってきた技術やノウハウを融合し、タイヤに関わるこれらの産業のカーボンニュートラル化、および持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

※1:使用済みの資源を、そのままではなく、化学的に処理し、他の化学物質に転換してリサイクルすること。
※2:ブリヂストンとENEOSが実施する「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」がNEDOグリーンイノベーション基金事業に採択
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101517.html
※3:グリーンイノベーション基金事業に採択された実証事業「使用済タイヤからの化学品製造技術の開発」における、もう一つの研究開発項目「使用済タイヤの低温分解解重合による高収率リサイクル法開発」の詳細は、こちらのニュースリリースをご覧ください。
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2022021802.html
※4:公益社団法人新化学技術推進協会 「化学産業が紡ぐ30年後の未来社会とイノベーション戦略
個別戦略編 基礎化学品製造分野の技術戦略(1)ゴム編」
http://www.jaci.or.jp/public/page_03.html#rubber
※5:使用済みの資源から熱エネルギーを回収すること。
※6:主に原油から得られるガソリンに近い油を指す。ナフサを熱によって分解することで、プラスチック、合成ゴム、合成繊維、塗料、合成洗剤などの原料が作られている。
※7:タイヤの主材料の一つで、現在は主に石油から製造されているゴム。
※8:ブリヂストンの中長期事業戦略/中期事業計画(2021-2023)進捗
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/index.html
※9:ブリヂストンのサステナビリティビジネス構想
https://www.bridgestone.co.jp/corporate/news/2020122201.html
https://www.bridgestone.co.jp/ir/library/strategy/pdf/JPN_yearendpressconference2020.pdf

DUNLOP:同社初の市販用EVタイヤDUNLOP「e. SPORT MAXX」を中国で新発売 ~同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を実現~

住友ゴム工業は、同社史上最高レベルの低燃費(電費)性能を誇る、同社初の市販用EVタイヤDUNLOP「e. SPORT MAXX」を、EV化が急速に進む中国市場で、4月から発売すると発表した。また、同様にEV市場が拡大する欧州でも、市販用EVタイヤとして、FALKEN「e. ZIEX」を、2023年から発売する予定との事。

YOKOHAMA:平塚製造所が「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を初受賞

横浜ゴムの平塚製造所は、2月3日、経済産業省関東経済産業局より「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を受賞した。同賞を平塚製造所が受賞するのは初めてである。

この賞は、関東経済産業局が毎年2月の「省エネルギー月間」に合わせて、省エネルギーの一層の普及促進を図るために、省エネルギーへの貢献が顕著であった優良事業者などを表彰するもので、平塚製造所は、全社の地球温暖化対策委員会の下に組織された分科会が中心となって高レベルな省エネ活動を計画的に実施しており、省エネ法のクラス分け評価制度において最高クラスの「S」にランクされている。2016年4月から2021年3月までの5年間では、ボイラシステムなど設備における高度な改善活動により、エネルギー消費原単位を毎年1%以上削減し、5年間平均では2.5%削減した。同時に温室効果ガス排出量や水使用量の削減、自動化による省力化なども実現している。社外に向けた啓発・普及活動にも積極的に取り組み、参加型環境イベント「Think Eco ひらつか」をはじめ、省エネセミナーや設備見学会などを多数実施している。同社は、今回の受賞に関して、こうした実績が高く評価されたとしている。

BRIDGESTONE:国内4工場の乗用車用プレミアム商品の生産能力を増強

ブリヂストンは、乗用車用タイヤ工場である、栃木、彦根、防府、鳥栖の4工場に関し、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力を増強する事を決定した。総投資額は、約82億円となる。
2022年第1四半期に着工、2025年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で、約6200本/(日)(約1割強に相当)の増強を予定している。

YOKOHAMA:天然ゴム加工会社がタイの豪雨洪水被災地を支援

横浜ゴムの天然ゴム加工会社である、Y.T. Rubber Co., Ltd.は、2021年12月、同社が立地するタイ・スラタ二地区で発生した豪雨に伴う洪水で被災した世帯に支援物資を寄贈した。
支援したのは、同社に隣接する2つの村で被災した、全383世帯で、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、それぞれに、米5kgと500ml、ペットボトル水12本を手渡しで配布した。今回は、2020年に発生した洪水より被災世帯が多く、支援した村の村長からは「Y.T. Rubberはいつも村の住民を気にかけてくれている。昨年に続いて今年も支援をしてくれた。本当に有難い」と感謝のコメントをもらった。

Y.T. Rubber Co., Ltd.は、従来より地域社会への貢献と信頼関係の構築を目指した活動を行っていて、今回のような災害支援だけでなく、地域の各種イベントへの協賛や周辺緑化のための苗木の提供に加え、工場敷地内で生育している魚とパームヤシを食用や収益源として提供するなど地域発展に貢献する支援を積極的に行っている。また、横浜ゴムの「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と協働で、天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力している。

MICHELIN:ミシュラン パイロット スポーツシリーズの新製品「MICHELIN PILOT SPORT 5」を発売

日本ミシュランタイヤは、ダイナミックスポーツタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT 5」を、3月8日より順次発売すると発表した。サイズは17インチから21インチまでの全43サイズ、価格はオープンプライスとなる。

「MICHELIN PILOT SPORT 5」は、レースで培われたテクノロジーを採用することで、優れた応答性と操作性を実現する、ミシュラン パイロット スポーツ4を進化させた最新モデルである。これまでのハイグリップスポーツタイヤに求められる諸性能はもちろん、ユーザーの求める「走る愉しさ」から「見た目の満足感」に至るまで、スポーツタイヤに求められる性能領域を最大化した製品となっている。
ドライ路面での安定したグリップ力がもたらす操縦安定性と、スポーツタイヤでありながらウエット時での優れた排水性能による耐ハイドロプレーニング性能を高次元で両立しており、さらに、タイヤの性能のみならず、サイドウォール全周にわたり施されたフルリング プレミアムタッチが車両に高級感を与え、日常使いからスポーツドライビングまで、あらゆるシーンで安心と走る愉しさをユーザーに提供するとのこと。

FALKEN : ADAC(ドイツ自動車連盟)のタイヤ摩耗テストで高評価を獲得

住友ゴム工業、FALKEN「AZENIS FK510」および「ZIEX ZE310 ECORUN」が、欧州最大の自動車連盟である『ADAC(Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)』(ドイツ自動車連盟)の実施するタイヤ摩耗テストにおいて、それぞれ1位、3位を獲得した。

今回のタイヤ摩耗テストは、夏タイヤおよび冬タイヤそれぞれの主要3サイズにおいて、一定距離を走行した場合に発生する摩耗粒子の量※1を、15社のタイヤで比較したものである。その中で「AZENIS FK510」は、225/40R18のタイヤサイズにおいて、最も発生粒子の少ない1位を、「ZIEX ZE310 ECORUN」は、185/65R15のタイヤサイズにおいて3位を獲得した。

同社は、優れた耐摩耗性能を実現することで、環境負荷の低減に貢献している。この2種のタイヤの開発には、同社独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」および「4D NANO DESIGN」が使用されている。ゴム内部のポリマーを分子レベルでシミュレーション解析することにより、最高レベルの安全性能と環境性能を両立しているという。

※1 走行前後のタイヤ重量の差を摩耗によって生じた粒子の量と想定。

FK510
ZE310

DUNLOP:総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤDUNLOP「SP LT22」新発売

住友ゴム工業は、働く車に求められる、総合的なウエット性能を大幅に高めた、小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤ、DUNLOP「SP LT22」を3月1日から順次発売する。発売サイズは幅広い車種に適合する、全20サイズで、価格はオープンプライスとなる。

このタイヤは、ウエットトラクション性能・ウエットブレーキ性能・ウエット操縦安定性能を大幅に高めており、工事現場の鉄板や、横断歩道の白線、マンホールなど、雨天時に滑りやすい路面でも安心して走行できるとの事。

「SP LT22」は、エッジ成分を従来品※1「SP LT21M」から増やし、接地面積も拡大することで、特に滑りやすい路面※2におけるウエットトラクション性能が30%*1、ウエットブレーキ性能が24%向上*2している。さらに、リブ数を減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化し、ウエット操縦安定性能も向上している。
これらの性能に加え、優れた耐摩耗性能やド、ライ操縦安定性能も備えており、様々な天候下で働くクルマを足元から支えるタイヤであるという。

※1 DUNLOP「SP LT21M」(以下同様)
※2 弊社テストコース保有の丸みを帯びた石を敷き詰めた滑りやすい玉石路面(以下同様)

MICHELIN:日本国内市販用タイヤの価格引き上げを発表

日本ミシュランタイヤは、ミシュラン・ブランドならびにBFグッドリッチ・ブランド、カムソ・ブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を下記のとおり改訂する事を発表した。

天然ゴムや石油化学系等のタイヤ原材料価格の高騰が続いており、同社では、生産性向上やコスト削減などに努めてきたが、自社の企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用商品の価格引き上げを決定した。

対象商品と価格改定時期、および値上げ率は下記の通り。

【対象商品 / 値上げ時期 / 値上げ率(平均)】

乗用車・ライトトラック用タイヤ(夏) / 2022年4月1日(金) / 7%
乗用車・ライトトラック用タイヤ(冬) / 2022年8月1日(月) / 7%
小型トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 7%
トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 8%
鉱山・建設車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 10%
産業車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
農業機械用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
二輪タイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
クラシックタイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
チューブ、フラップ / 2022年4月1日(金) / 8%