住友ゴム工業、ドライ路面での運動性能をより追求したハイグリップスポーツタイヤ、DUNLOP「DIREZZA(ディレッツァ) ZⅢCUP」を3月23日から発売する。発売サイズは「215/45R17 87W」の1サイズで、価格はオープン価格となる。
「DIREZZA ZⅢCUP」は、「DIREZZA ZIII」※のトレッドパターンやプロファイル技術を踏襲し、サーキットレースでの使用を想定し開発した新コンパウンドの採用により、耐摩耗性能を維持しつつグリップ性能とコントロール性能を最適化している。
ZEON:「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定
日本ゼオンは、2023年3月8日、経済産業省と日本健康会議により「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に認定された。
「健康経営優良法人」認定制度は、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度である。 この制度では、「大規模法人部門」と「中小規模法人部門」の2つの部門により、それぞれ「健康経営優良法人」を認定している。同社は、大規模法人部門で5年連続の認定となった。
同社の中期経営計画のビジョンである「社会の期待と社員の意欲に応える会社」は、Well-being(心身も社会的にも良好で満足した生活を送る)実現の上に創り上げられる。
同社は、2021年10月に「健康経営宣言」ならびに「Well-being のための行動指針」を制定し、同社で働くひとりひとりが能力を発揮し、いきいきと活躍し続けることを目指し、 ①生活習慣病リスク割合の低下 ②プレゼンティーイズム・アブセンティーイズムの低減 ③エンゲージメントの向上 ④ワークライフマネジメントの実現に向けた取り組みを進めているという。
同社は今後も「持続可能な地球」と「安心で快適な人々のくらし」に貢献し続けるために、社員が家族や仲間とともに、心身ともに健やかで、幸せな気持ちでやりがいのある仕事に取り組むことができる環境を整備していくとしている。
BRIDGESTONE:モータースポーツ活動開始から60年 2023年ブリヂストンモータースポーツ活動計画を発表 サステナビリティを中核に据えた新たなグローバルモータースポーツ活動を強化
ブリヂストンは、2023年のモータースポーツ活動計画を決定した。同社がモータースポーツ活動を開始して60周年の節目を迎える今年も、4輪レースでは「POTENZA」ブランド、2輪レースでは「BATTLAX」ブランドのタイヤを中心に、トップカテゴリーレースからアマチュアドライバーによる参加型レースまで、国内外の様々なモータースポーツをサポートするとした。また、この記念の年にサステナビリティを中核に据え、サステナブルなグローバルモータースポーツ活動を新たな形で進化させ、モータースポーツ文化の発展を支えるとともにブリヂストンブランドをサステナブルなグローバルプレミアムブランドとして構築していくことへも挑戦していくとの事。
同社は、クルマ、ドライバーが極限の状態で挑戦を繰り返すレースの中で、「タイヤは生命を乗せている」を大原則に安心安全を守り、クルマの動きを支えるための挑戦を繰り返してきた。その極限への挑戦の中で、同社はブリヂストンとしての誇りや情熱、「品質へのこだわり」「現物現場」「お客様に寄り添う」そして「挑戦」の4つのブリヂストンDNA、技術力、タイヤの生産・供給といったオペレーションの総合力、ブランド力、人財育成を磨き上げてきた。今後は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現などのサステナビリティへの取り組みにおいても極限を実現するサステナブルなグローバルモータースポーツ活動を強化し、「極限のグローバルジャーニー」に再度足を踏み出し、安心・安全で楽しいクルマ文化、モータースポーツ文化の発展に貢献していくという。この挑戦を通じて、10年後、20年後にも「走るわくわく」を提供しつづけることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」で掲げる「Emotion 心動かすモビリティ体験を支えること」にコミットし、多くの仲間たちと一緒に楽しみ、感動から共感、持続可能な未来のための共創へつなげて行くとしている。
さらに、同社は、モータースポーツ活動60周年を記念して、プロドライバーによるeモータースポーツのレッスンを提供する「Bridgestone eMotorsport Institute」と、初めてサーキットを走る初心者の方に向けた参加型走行イベント「POTENZA Circuit Challenge(PCC)」を立ち上げる。これらのデジタルとリアルの活動を組み合わせることで、モータースポーツの魅力や楽しさを広く伝え、モータースポーツファンの裾野をより広げていくとの事。
【2023年サポートする主なモータースポーツ活動】
◆国内 4輪
SUPER GT
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup
マツダグラスルーツモータースポーツカテゴリー
全日本ジムカーナ選手権
◆国内2輪
FIM世界耐久選手権 鈴鹿8時間耐久ロードレース
MFJ全日本ロードレース選手権
MFJ全日本モトクロス選手権
◆海外4輪
NTT INDYCAR® SERIES
INDY NXT by Firestone
Indy Autonomous Challenge (IAC)
Bridgestone World Solar Challenge
Bridgestone FIA ecoRally Cup
◆海外2輪
FIM 世界耐久選手権(EWC)
DUNLOP:市販用EVタイヤFALKEN「e. ZIEX」を欧州で新発売 ~EV向けタイヤの展開を加速~
住友ゴム工業は、同社最高レベルの低燃費(電費)性能を誇る市販用EVタイヤFALKEN「e. ZIEX」を、EV化が急速に進む欧州市場で今月から発売すると発表した。「e. ZIEX」は、昨年中国向けに販売を開始したDUNLOP「e. SPORT MAXX」に次ぐ、同社ふたつめの市販用EVタイヤとなる。
■EV向けタイヤに求められる「転がり抵抗低減」「耐荷重性能向上」「静粛性」
EVは一回の充電で走れる航続距離を伸ばすためにタイヤに求められる性能として、転がり抵抗を低減し電費を抑えることが不可欠である。また、EVはバッテリーの搭載により車両重量が大幅に上がっており、タイヤにかかる負荷も高くなっている。さらに、EVはエンジン音がしないため路面やタイヤからのノイズを感じやすいと言われている。
こういったEVの特徴に対応するため、「e. ZIEX」は、同社独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を使用し低燃費(電費)性能とグリップ力の両方を向上させるゴムの配合を開発した。また、サイドウォールに近いショルダー部分のトレッドの幅を狭めタイヤの輪郭を最適化することで、接地圧を均等化し耐荷重性能を向上させた。さらに、同社独自の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を搭載することで優れた静粛性を実現している。
世界的な環境意識の高まりに伴い、各地でEV市場に注目が集まっている。同社は、特にEVの販売が急拡大する中国市場に向けて、同社史上最高レベルの低燃費(電費)を誇る「e. SPORT MAXX」を発売した。同様に環境意識の高い欧州においても、市場の期待に応えていくという。また、欧州市場でより求められるウエット路面での走行性を強化し、地域に合わせた製品作りをすることでもユーザーニーズに応えるとしている。
DUNLOP:タイヤ事業におけるサーキュラーエコノミー構想「TOWANOWA(トワノワ)」を策定
住友ゴム工業は、タイヤ事業における同社独自のサーキュラーエコノミー構想である「TOWANOWA(トワノワ)」構想を策定した。
この名称は、地球環境とモビリティ社会に永遠(TOWA)の輪(WA)を生み出し、持続可能な未来の実現に貢献したいという意味を込めている。
同社は、「TOWANOWA」構想を打ち出すことにより、今まで以上に事業運営を通じた持続的な社会の発展と企業の成長を目指すとしている。
■「TOWANOWA」策定の背景
気候変動の影響拡大を背景としたカーボンニュートラルへの急激なシフトと、人口増加や経済成長に伴う資源需要の高まりから、世界的にサーキュラーエコノミーの実現が急務となっている。さらに、CASEおよびMaaSの発展により、自動車業界としても変革を求められている。
同社も、2021年にサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050※1」を発表し、2050年までの環境、社会、ガバナンスそれぞれの社会課題解決に向けて様々なチャレンジ目標テーマを掲げその実現に取り組んできた。新中期計画においても、ESG経営の実践によって「最高の安心と最高のヨロコビ」を追求することを掲げ、環境に関する取り組みの一環として、循環型(サーキュラーエコノミー)のビジネスモデルを策定した。
「TOWANOWA」構想のキービジュアル
■「TOWANOWA」の二つのリング構造
このような環境下、同社は、これまで以上に持続可能な社会の実現を推し進めるべく「TOWANOWA」構想を打ち出した。
「TOWANOWA」は、タイヤ事業において効率的なモノの流れと資源の循環を目指す「企画・設計」、「材料開発・調達」、「生産・物流」、「販売・使用」、「回収・リサイクル」の5つのプロセスで構成された「サステナブルリング」と、「データリング」で構成されている。
「データリング」は、バリューチェーン上の各プロセスから収集したビッグデータ、例えば原材料のデータやタイヤの使用データなどを連携させ、シミュレーション技術、AI技術をさらに進化させる取り組みを指す。ビッグデータの収集には、同社独自のセンシング技術である「センシングコア」が活用されている。
■「TOWANOWA」の独自性
ふたつのリングが密接につながり、その間をデータが行き交うことにより、資源の有効活用とCO2の削減に取り組むだけでなく、さらに安全で高機能なタイヤの開発やソリューションサービスの拡充など、お客様へ新たな価値を提供する。
例えば、摩耗などによる性能低下を抑制する「性能持続技術」、ウエットや凍結などどんな路面状態でも安全に走れるようにゴムの性能が変化する「アクティブトレッド技術」など、「スマートタイヤコンセプト」を更に進化させ、それに住友ゴム独自の「センシングコア」技術により集めたビッグデータを活用する事により、サービスの向上と高機能なタイヤ開発を推し進める。
TOYO TIRES:トルコ・シリア地震への支援について
DUNLOP:トルコ・シリア地震被災地への支援について
住友ゴム工業と現地法人のSumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A.Ş. (トルコ工場)は、被災地に対して、同社からテント・寝袋・毛布(約500万円相当)、トルコ工場から食料品(約500万円相当)、合計約1,000万円相当の支援物資を提供する事を発表した。
このほか、同社およびトルコ工場の従業員による募金を通じた支援や、現地の災害危機管理局と連携してトルコ工場からボランティアを継続的に派遣するなど、被害の規模が甚大であるため、引き続き支援していくとしている。
YOKOHAMA:横浜ゴムおよび「YOKOHAMAまごころ基金」の「トルコ・シリア地震」への支援について
横浜ゴムおよび横浜ゴムの従業員による社会貢献基金「YOKOHAMAまごころ基金」は、「トルコ・シリア地震」の被災地に、日本赤十字社を通じて、横浜ゴムから50万円、「YOKOHAMAまごころ基金」から50万円、合わせて100万円の救援金を寄付すると発表した。
DUNLOP:タイのタイヤ工場における電力のゼロカーボン化への取り組み ~世界最大の屋根置き太陽光発電設備の設置 および購入電力を再生可能エネルギー由来へ切り替え~
住友ゴム工業のタイヤ製造・販売子会社である、Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd. (「タイ工場」) は、単一事業所では世界最大となる、屋根置き太陽光発電設備およびガスコージェネレーションシステムを設置し、関西電力株式会社(「関西電力」)の100%子会社である、Kansai Energy Solutions (Thailand) Co., Ltd.(「K-EST」)からエネルギー供給を受けると発表した。また、2月21日、タイ工場は、再エネ価値の提供に係る契約を関西電力と締結した。
この事業では、環境省の「令和4年度二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism:JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」を用いて、「K-EST」 が、タイ王国ラヨン県にあるタイ工場に屋根置き太陽光発電パネル(出力 約22MW、約4万枚)とガスコージェネレーションシステム(6.6MW級×2台)を設置するものである。生成された電力と蒸気の全量を、現在工場で利用しているエネルギーの代替として供給するとの事。この事業実施により、「タイ工場」は、年間約38,000tのCO2 削減を見込んでいるという。
また、同工場で使用する電気エネルギーについては、関西電力が調達・提供する「I-REC」によりゼロカーボン化する。なお、本「I-REC」の調達先は、タイ国内のゴムの木を製材して残る枝や根幹などの廃材を主燃料とするバイオマス発電由来の再エネ価値であり、持続可能な天然ゴムの取り組みにも貢献するものである。
YOKOHAMA:「GEOLANDAR」装着車が米国のオフロードレース「King of the Hammers」で優勝
横浜ゴムのSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」装着車が、2月4日から11日に、アメリカ・カリフォルニア州で開催されたオフロードレース「King of the Hammers」で優勝した。
優勝したのは「4900 Can-Am UTV」レースに参戦した「Kyle Chaney」選手。同レースは「Chaney」選手がエントリーした「4900 Can-Am Pro Stock Turbo UTV」クラス以外に、他の「4900 Can-Am」に属するクラスも参加する混戦レースとなっており、「Chaney」選手はクラス優勝に加え、「4900 Can-Am UTV」レースの1位も獲得した。同選手は勝利後のインタビューで「他のチームがパンクやサイドウォールの破損に見舞われる中、GEOLANDARは一度もパンクすることなく、あらゆるコンディションにおいて優れた走破性と耐久性を発揮してくれた」とコメントした。なお「4500 Yukon Gear and Axle Modified」クラスに参戦した「Duane Garretson」選手は3位を獲得した。
「King of the Hammers」は年間を通して開催されるレースシリーズ「Ultra4 racing」の開幕戦で、砂漠とロッククローリングを組み合わせた世界で最も過酷なオフロードレースと言われている。今回、横浜ゴムはマッドテレーンタイヤ「GEOLANDAR M/T G003」および、同タイヤをベースとしたレース専用タイヤを中心に、海外向けオフロードレース用タイヤ「GEOLANDAR SD」などを30台以上に供給した。