YOKOHAMA:平塚製造所が「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を初受賞

横浜ゴムの平塚製造所は、2月3日、経済産業省関東経済産業局より「令和3年度エネルギー管理優良事業者等関東経済産業局長表彰」を受賞した。同賞を平塚製造所が受賞するのは初めてである。

この賞は、関東経済産業局が毎年2月の「省エネルギー月間」に合わせて、省エネルギーの一層の普及促進を図るために、省エネルギーへの貢献が顕著であった優良事業者などを表彰するもので、平塚製造所は、全社の地球温暖化対策委員会の下に組織された分科会が中心となって高レベルな省エネ活動を計画的に実施しており、省エネ法のクラス分け評価制度において最高クラスの「S」にランクされている。2016年4月から2021年3月までの5年間では、ボイラシステムなど設備における高度な改善活動により、エネルギー消費原単位を毎年1%以上削減し、5年間平均では2.5%削減した。同時に温室効果ガス排出量や水使用量の削減、自動化による省力化なども実現している。社外に向けた啓発・普及活動にも積極的に取り組み、参加型環境イベント「Think Eco ひらつか」をはじめ、省エネセミナーや設備見学会などを多数実施している。同社は、今回の受賞に関して、こうした実績が高く評価されたとしている。

BRIDGESTONE:国内4工場の乗用車用プレミアム商品の生産能力を増強

ブリヂストンは、乗用車用タイヤ工場である、栃木、彦根、防府、鳥栖の4工場に関し、乗用車用プレミアムタイヤの生産能力を増強する事を決定した。総投資額は、約82億円となる。
2022年第1四半期に着工、2025年中に現在の国内工場の乗用車用高インチタイヤ生産能力対比で、約6200本/(日)(約1割強に相当)の増強を予定している。

YOKOHAMA:天然ゴム加工会社がタイの豪雨洪水被災地を支援

横浜ゴムの天然ゴム加工会社である、Y.T. Rubber Co., Ltd.は、2021年12月、同社が立地するタイ・スラタ二地区で発生した豪雨に伴う洪水で被災した世帯に支援物資を寄贈した。
支援したのは、同社に隣接する2つの村で被災した、全383世帯で、新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、それぞれに、米5kgと500ml、ペットボトル水12本を手渡しで配布した。今回は、2020年に発生した洪水より被災世帯が多く、支援した村の村長からは「Y.T. Rubberはいつも村の住民を気にかけてくれている。昨年に続いて今年も支援をしてくれた。本当に有難い」と感謝のコメントをもらった。

Y.T. Rubber Co., Ltd.は、従来より地域社会への貢献と信頼関係の構築を目指した活動を行っていて、今回のような災害支援だけでなく、地域の各種イベントへの協賛や周辺緑化のための苗木の提供に加え、工場敷地内で生育している魚とパームヤシを食用や収益源として提供するなど地域発展に貢献する支援を積極的に行っている。また、横浜ゴムの「持続可能な天然ゴムの調達方針」に基づき、タイ天然ゴム公社と協働で、天然ゴム農家の経営支援およびサプライチェーンの透明性と健全性を確保するためのトレーサビリティの向上に協力している。

MICHELIN:ミシュラン パイロット スポーツシリーズの新製品「MICHELIN PILOT SPORT 5」を発売

日本ミシュランタイヤは、ダイナミックスポーツタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT 5」を、3月8日より順次発売すると発表した。サイズは17インチから21インチまでの全43サイズ、価格はオープンプライスとなる。

「MICHELIN PILOT SPORT 5」は、レースで培われたテクノロジーを採用することで、優れた応答性と操作性を実現する、ミシュラン パイロット スポーツ4を進化させた最新モデルである。これまでのハイグリップスポーツタイヤに求められる諸性能はもちろん、ユーザーの求める「走る愉しさ」から「見た目の満足感」に至るまで、スポーツタイヤに求められる性能領域を最大化した製品となっている。
ドライ路面での安定したグリップ力がもたらす操縦安定性と、スポーツタイヤでありながらウエット時での優れた排水性能による耐ハイドロプレーニング性能を高次元で両立しており、さらに、タイヤの性能のみならず、サイドウォール全周にわたり施されたフルリング プレミアムタッチが車両に高級感を与え、日常使いからスポーツドライビングまで、あらゆるシーンで安心と走る愉しさをユーザーに提供するとのこと。

FALKEN : ADAC(ドイツ自動車連盟)のタイヤ摩耗テストで高評価を獲得

住友ゴム工業、FALKEN「AZENIS FK510」および「ZIEX ZE310 ECORUN」が、欧州最大の自動車連盟である『ADAC(Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)』(ドイツ自動車連盟)の実施するタイヤ摩耗テストにおいて、それぞれ1位、3位を獲得した。

今回のタイヤ摩耗テストは、夏タイヤおよび冬タイヤそれぞれの主要3サイズにおいて、一定距離を走行した場合に発生する摩耗粒子の量※1を、15社のタイヤで比較したものである。その中で「AZENIS FK510」は、225/40R18のタイヤサイズにおいて、最も発生粒子の少ない1位を、「ZIEX ZE310 ECORUN」は、185/65R15のタイヤサイズにおいて3位を獲得した。

同社は、優れた耐摩耗性能を実現することで、環境負荷の低減に貢献している。この2種のタイヤの開発には、同社独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」および「4D NANO DESIGN」が使用されている。ゴム内部のポリマーを分子レベルでシミュレーション解析することにより、最高レベルの安全性能と環境性能を両立しているという。

※1 走行前後のタイヤ重量の差を摩耗によって生じた粒子の量と想定。

FK510
ZE310

DUNLOP:総合的なウエット性能を大幅に高めた小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤDUNLOP「SP LT22」新発売

住友ゴム工業は、働く車に求められる、総合的なウエット性能を大幅に高めた、小型トラック・小型バス用オールシーズンタイヤ、DUNLOP「SP LT22」を3月1日から順次発売する。発売サイズは幅広い車種に適合する、全20サイズで、価格はオープンプライスとなる。

このタイヤは、ウエットトラクション性能・ウエットブレーキ性能・ウエット操縦安定性能を大幅に高めており、工事現場の鉄板や、横断歩道の白線、マンホールなど、雨天時に滑りやすい路面でも安心して走行できるとの事。

「SP LT22」は、エッジ成分を従来品※1「SP LT21M」から増やし、接地面積も拡大することで、特に滑りやすい路面※2におけるウエットトラクション性能が30%*1、ウエットブレーキ性能が24%向上*2している。さらに、リブ数を減らしてブロックを大きくすることで剛性を強化し、ウエット操縦安定性能も向上している。
これらの性能に加え、優れた耐摩耗性能やド、ライ操縦安定性能も備えており、様々な天候下で働くクルマを足元から支えるタイヤであるという。

※1 DUNLOP「SP LT21M」(以下同様)
※2 弊社テストコース保有の丸みを帯びた石を敷き詰めた滑りやすい玉石路面(以下同様)

MICHELIN:日本国内市販用タイヤの価格引き上げを発表

日本ミシュランタイヤは、ミシュラン・ブランドならびにBFグッドリッチ・ブランド、カムソ・ブランドの国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を下記のとおり改訂する事を発表した。

天然ゴムや石油化学系等のタイヤ原材料価格の高騰が続いており、同社では、生産性向上やコスト削減などに努めてきたが、自社の企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用商品の価格引き上げを決定した。

対象商品と価格改定時期、および値上げ率は下記の通り。

【対象商品 / 値上げ時期 / 値上げ率(平均)】

乗用車・ライトトラック用タイヤ(夏) / 2022年4月1日(金) / 7%
乗用車・ライトトラック用タイヤ(冬) / 2022年8月1日(月) / 7%
小型トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 7%
トラック・バス用タイヤ(夏・冬) / 2022年4月1日(金) / 8%
鉱山・建設車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 10%
産業車両用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
農業機械用タイヤ / 2022年4月1日(金) / 8%
二輪タイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
クラシックタイヤ / 2022年4月1日(金) / 7%
チューブ、フラップ / 2022年4月1日(金) / 8%

TOYO TIRES:ダカールラリー2022で「OPEN COUNTRY」装着車両がクラス優勝

TOYO TIREは、本年1月1日(土)から14日(金)、サウジアラビアで開催された「ダカールラリー2022」において、本ラリーなどのオフロードレースを想定して開発した「OPEN COUNTRY M/T-R」の供給を通じてサポートを行なった、トヨタ車体株式会社のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー」の車両「トヨタ・ランドクルーザー」が、市販車部門で優勝しましたと発表した。

OPEN COUNTRY M/T-R
「OPEN COUNTRY M/T-R」装着車両
クラス優勝した三浦昂選手とLaurent Lichtleuchter選手

DUNLOP:中国のタイヤ工場にて電力の100%再生可能エネルギー化を実現

住友ゴム工業は、中国・常熟工場と中国・湖南工場において、脱炭素社会の実現に向け、2022年1月より購入電力の全てを再生可能エネルギー由来の電力へ切り替えた。さらに、2022年下期には、太陽光発電の導入を計画しており、2022年度に中国の2工場でタイヤ製造時に排出されるCO2は、2021年度比で約70%削減される見込みとのこと。

同社グループは、社会や環境と共存しながら持続的に事業を行うことに重点を置き、全社戦略実現に向けての大きな原動力、加速力を獲得すべく、2020年12月に新企業理念体系「Our Philosophy」を制定した。そして、その理念に基づき、2021年8月に発表したサステナビリティ長期方針「はずむ未来チャレンジ2050」※の中で、グループ全工場から排出されるCO2を、グローバルで2030年に2017年比で50%削減、2050年にはカーボンニュートラルを目指すことを宣言した。同社グループは、これからも事業を通じて環境問題や社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。

<中国・常熟工場概要>
会 社 名:住友橡膠(常熟)有限公司
所 在 地:中国 江蘇省常熟経済開発区
代表者名:増田 栄一(董事長 兼 総経理)
操業開始:2004年
事業内容:自動車用タイヤおよび金型の製造・販売
生産能力:7,200トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1958名(2020年12月末)

<中国・湖南工場概要>
会 社 名:住友橡膠(湖南)有限公司
所 在 地:中国 湖南省長沙市
代表者名:増田 栄一(董事長)
操業開始:2012年
事業内容:自動車用タイヤの製造・販売
生産能力:2950トン/月(2020年12月末、新ゴム消費量)
従業員数:1149名(2020年12月末)

中国・常熟工場
中国・湖南工場

BRIDGESTONE:国内市販用タイヤの値上げについて

ブリヂストンは、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げを決定した。
近年、天然ゴムをはじめとするタイヤ原材料の価格が高騰しており、同社では生産性向上などの改善を行ってきたが、企業努力のみでこれを吸収することは困難な状況であると判断し、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格を値上げすることを決定した。

今回のメーカー出荷価格改定の詳細は以下の通り。

1.対象商品:国内市販用タイヤ、チューブ、フラップ
2.値上げ率(平均)
・乗用車・バン用タイヤ(夏/冬)7%
・小型トラック・バス用タイヤ(夏/冬)7%
・トラック・バス用タイヤ(夏/冬)8%
・鉱山・建設車両用タイヤ(夏/冬)10%
・産業車両用タイヤ(夏/冬)8%
・農業機械用タイヤ(夏/冬)8%
・二輪自動車用タイヤ 7%
・チューブ、フラップ  8%
3.値上げ時期:2022年4月1日(金)