住友ゴム工業の技術者が、アメリカのタイヤ技術コンソーシアムCenTiReの「the mentor of the year 2022」を受賞した。「the mentor of the year 2022」は、学術研究者への指導と支援の観点から最も貢献したメンターに贈られる賞として今年新たに創設され、同社の代表として参加している、多田俊生材料開発本部材料企画部担当部長が栄えある受賞者第一号に選ばれた。
CenTiReは、アメリカのNSF(米国科学基金)、Virginia Polytechnic Institute and State University、The University of Akron、および世界各国のタイヤメーカー、材料サプライヤー、自動車メーカー、試験装置・サービスサプライヤーが参画する産官学連携のコンソーシアムである。
今回発売した「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」は、さまざまな気象条件や路面状況での走行にバランス良く対応した「A/T(All Terrain:オールテレーン)」タイプの商品である。「OPEN COUNTRY A/T Ⅲ」は、SUVの本場、北米市場で、2020年2月に発売して以来高い支持を得ており、今回はSUV向け本格オールテレーンタイヤとして、日本市場向けに投入するものである。
トレッド部に大きなブロックを配置した力強いパターンデザインを採用し、一般道での操縦安定性と快適性を確保するとともに、キャンプ場など凸凹のある路面や林道などに入った際にも安定した走行をサポートする。また、降雪時における性能も向上し、圧雪路でのブレーキング性能が同社従来品(OPEN COUNTRY A/T plus)比で13%向上するとともに、「スノーフレークマーク2」の要件を満たしており、季節を問わず、国内におけるSUVの用途の広がりに対応した商品である。
TOYO TIREは、米国タイヤ販売子会社Toyo Tire U.S.A. Corp.とともに、6月1日(水)から5日(日)にかけて、メキシコのバハ・カリフォルニア州で開催される第54回「SCORE※ BAJA 500(バハ500)」に参戦する4選手が所属するチームの車両に対し、同社製ピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY」シリーズを供給し、同レースでの活躍をサポートをすると発表した。
※SCORE:Southern California Off Road Enthusiasts
「SCORE BAJA 500」は、「SCORE World Desert Championship」(全4戦)の第2戦で、世界有数の過酷なオフロードレースとして知られている。このレースの参戦車両は、メキシコのバハ・カリフォルニア半島の都市エンセナーダを出発し、全行程約450マイル(約720km)の、起伏に富んだ砂漠地帯や岩場の多い山岳地帯を高速で駆け抜ける。荒れた路面を制限時間内に走破し、無事にゴールラインを踏むためには、ドライバーの確かな技術と、装着タイヤの悪路走破性と耐久性が高いレベルで求められるとされている。
同社は、オフロード向け製品として北米市場で高く評価されているピックアップトラック/SUV用タイヤ「OPEN COUNTRY M/T」をレース用にチューンアップした、「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給する。世界各地のオフロードレースで蓄積した技術的経験をフィードバックし、開発を重ねた「OPEN COUNTRY」シリーズは、荒れた路面をしっかり捉えるトラクション性能やブレーキ性能、悪路でも力強く走り抜けるための工夫を凝らしたトレッド、走行中の衝撃などに対して耐外傷性の高いタフネス構造などの特長を活かして、数々の勝利をサポートしてきた。
本年4月のSCOREシリーズ第1戦「SCORE San Felipe 250」で総合2位に入賞したBryce Menzies(ブライス・メンジス)選手をはじめ、サポート契約を結んでいる選手チームの参戦車両に「OPEN COUNTRY M/T-R」を供給し、ともに総合優勝を目指すとの事。
TOYO TIREは、4月23日、ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された「NLS耐久シリーズ」(正式名称:Nürburgring Langstrecken Serie)の第3戦において、同社がタイヤ供給、サポートを行った「TOYO TIRES with Ring Racing」の車両「TOYOTA GR Supra GT4」が、SP10クラスで優勝したと発表した。
同社は今年3月、レースチーム「Ring Racing」とパートナーシップ契約を締結し「TOYO TIRES with Ring Racing」として、新たな体制でニュルブルクリンク24時間耐久レースおよび、NLS耐久シリーズに挑戦することを発表した。同チームに所属するドライバー、Andreas Gülden(アンドレアス・ギュルデン)選手、Michael Tischner(ミハエル・ティシュナー)選手、Heiko Tönges(ハイコ・テンゲス)選手が、同社製タイヤを装着したTOYOTA GR Supra GT4で第3戦に挑み、予選をトップタイムで通過、決勝ではトップを独走し、クラス優勝を果たした。
Andreas Gülden選手はレース後、「タイヤは今、とても良いパフォーマンスを発揮しており、ラップタイムも各スティントを通じて非常に競争力がある。第1戦はマシントラブルで惜しい結果に終わってしまったが、今回の勝利でチームのポテンシャルを証明できた」とコメントした。同チームのUwe Kleen(ウヴェ・クリーン)監督は、「SP10クラスで初勝利をおさめ、とてもうれしい。TOYO TIREのメンバーは2年間懸命に取り組み、自分たちのタイヤが、他車に勝利できる大変高いタイヤパフォーマンスを備えていることを証明した。レースに勝つには若干の運も必要だが、今回は最初から最後まで私たちがレースを握っていたといえるだろう。まだやるべきことは多くあるが、今、世界へTOYO TIREのレーシングタイヤの高い能力を見せつけることができた。TOYO TIREのメンバーに感謝と、さらなる勝利を約束したい。」と5月26日から開催される、2022年ニュルブルクリンク24時間耐久レース本番に向けて、意気込みを語った。
最近の国内自動車市場における販売車種の動向として、スポーツカーが再注目されている。
自動車メーカー各社からモデルチェンジした車種が新たに発売となり、国産のライトウエイトタイプや、輸入車のハッチバックタイプなど、根強い人気が見られる。
今年1月に開催された「TOKYO AUTO SALON 2022」の来場者アンケートでは、現在所有するクルマや今一番欲しいクルマとしてスポーツカーがランクインしていることからも、クルマのカスタマイズを好むユーザーからの関心の高さがうかがえる。