YOKOHAMA:乗用車用スタッドレスタイヤ「アイスガード セブン」新発売

横浜ゴムは、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「iceGUARD」の新商品「iceGUARD 7※1」を9月1日より順次発売する。
発売サイズは、245/40R20 95Q~155/65R13 73Qの全89サイズで、価格はオープンプライスとなる。
※1:「アイスガード セブン」は愛称。製品名は「アイスガード アイジー ナナジュウ」

「アイスガード セブン」は「YOKOHAMAスタッドレスタイヤ」の第7世代の新商品である。「アイスガード」が一貫して追求してきた「氷に効く=氷上性能」をさらに向上させた。また「雪に効く=雪上性能」もレベルアップし、従来品「アイスガード シックス」で定評のあった「永く効く=性能持続性」も兼ね備えている。

トレッドパターンは、同社の新たな開発アプローチである「接地とエッジの両立技術」によって、YOKOHAMAスタッドレスタイヤ史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現した専用パターンを開発した。「マルチベルトブロックEX」、「コレクティブビッグブロックEX」などが接地面積の拡大とブロック剛性の向上に寄与して氷上性能をレベルアップし「マルチダイアゴナルグルーブ」、「トリプルライトニンググルーブ」が溝エッジ量を増大させ、優れた雪上性能を発揮する。その他、50%摩耗時にサイプが太くなる新形状の「クワトロピラミッド グロウンサイプ」の採用により、使用後期まで氷上性能をキープする。加えて、新開発の「ダブルエッジマイクログルーブ」により装着初期の氷上性能も高めている。

コンパウンドは「アイスガード セブン」専用の「ウルトラ吸水ゴム」を開発。実績のある「新マイクロ吸水バルーン」に加え、新採用の「吸水スーパーゲル」が氷上で滑る原因となる氷表面の水膜を素早く吸水。さらに新採用の「ホワイトポリマーⅡ」によって「シリカ」を均一に分散させることで、ゴムがしなやかになり氷へ密着。加えて、新採用の「マイクロエッジスティック」が氷や雪を噛むエッジ効果を発揮する。また、実績のある「オレンジオイルS」がゴムのしなやかさを維持する劣化抑制効果を発揮する。

新開発の専用パターンと「ウルトラ吸水ゴム」の相乗効果によって、従来品に比べ「氷に効く=氷上性能」を14%※2、「雪に効く=雪上性能」を3%※3向上させたほか、「永く効く=性能持続性」、「燃費に効く=ころがり抵抗」、「ウエットに効く=ウエット性能」、「音に効く=静粛性能」、「ドライ性能」、「耐摩耗性能」は同等レベルを確保している。
※2、3:詳細は性能データをご覧ください。性能データについてはタイヤ公正取引協議会に届け出てある。

 

DUNLOP:耐摩耗性能を高めたタクシー用オールシーズンタイヤDUNLOP「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI」新発売

住友ゴム工業は、雪道でも走行可能なオールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX」シリーズから、タクシー専用設計を採用することで、さらに耐摩耗性能を向上させたDUNLOP「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI」、9月1日から発売する。発売サイズはJPN TAXIとクラウンコンフォートタクシーに対応する2サイズで、価格はオープン価格となる。

「ALL SEASON MAXX AS1 for TAXI」は、オールシーズンタイヤに最適な「超マルチコンパウンド」と「スイッチ グルーブ」を採用し、様々な路面で確かなグリップ力を発揮する。また、パターンのブロックを細分化しスクラム配置にすることで路面からの衝撃を和らげ、同社夏タイヤ※1と同等レベルの静粛性を実現している。さらに、タイヤ構造をタクシー専用設計にすることで耐摩耗性を高め、同社乗用車用オールシーズンタイヤ※2以上のロングライフ※3を実現し、様々な天候下で日々長い距離を走行するタクシ-ドライバーと乗客の安全・安心を足元から支えるとしている。

※1: 「エナセーブ EC204」比
※2:「ALL SEASON MAXX AS1」比
※3:ライフ性能はスリップサイン(露出)までを示しています。

■発売サイズ
・185/65R15 88H
・195/65R15 91H

GOODYEAR:相反する冬性能とライフ性能を高次元で実現、プレミアムスタッドレスタイヤのシリーズ新商品「ICE NAVI 8」を発売

日本グッドイヤーは、2021 年8 月2 日より「ICE NAVI 7」の後継商品として、「ICE NAVI 8」を発売すると発表した(全69サイズ、オープン価格)。
1997年に初代が発売されてから20年以上、日本の冬を走り続けたICE NAVI シリーズに最新モデルが登場する。ICE NAVI シリーズでは、初の左右非対称パターンを採用し、雪上や氷上の冬性能だけでなく、ライフ性能や新たな軟化剤の使用による柔軟性の持続をも高次元でバランスをとったグッドイヤーのプレミアムスタッドレスタイヤである。

TOYO TIRES:SUV専用スタッドレスタイヤ2商品を国内で本格発売開始

TOYO TIREは、SUV専用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GSi-6」と「OBSERVE W/T-R」のサイズラインアップを拡充して、2021年8月より国内で順次発売すると発表した。価格はオープンプライスとなる

昨年12月から本年2月までの日本の天候は、いわゆる「暖冬」となった。冬の前半に強い寒気が、後半には暖かい空気が流れ込んだ影響で、気温の変動も大きくなった。気温が高くなると、雪質は水を含んだ重たいものとなり、気温差が大きくなると路面の状態も湿った雪が混じるシャーベット状態から凍結したアイス状態まで刻々と変化する。
昨今の気候の特長をとらえ、同社は、スタッドレスタイヤにはこうした不安定な路面状況に対応できる性能が求められていると考えており、日本の降雪期に求められる性能を追求したSUV専用のスタッドレスタイヤとして、「OBSERVE GSi-6」と「OBSERVE W/T-R」をラインアップし、本格発売する。

■OBSERVE GSi-6
さまざまな状況に変化する冬の路面でのハンドリング性能とブレーキング性能の向上を図った。圧雪路でのブレーキング性能は、同社従来品(OBSERVE GSi-5)比で7%向上し、ウエット路面では制動距離を同11%短縮した。クロスカントリー車向けを中心に、先行発売していた2サイズから15サイズを新たに拡充して、全17サイズのラインアップで展開するとのこと。

■OBSERVE W/T-R
荒れた雪路や深雪路などでの走破性を追求した商品である。深雪路面でのトラクション性で効果を得るために、タイヤの側面に同社のオフロード向けタイヤなどで使用している大型のサイドブロックをどう社のスタッドレスタイヤとしては初めて採用した。昨年、雪路での走破性を志向するユーザー向けに1サイズの限定的な販売で好評を得て、新たに2サイズを拡充し、全3サイズのラインアップで正式に発売を開始する。

OBSERVE GSi-6
OBSERVE GSi-6 展開サイズ
OBSERVE WT-R
OBSERVE WT-R 展開サイズ

FALKEN:タイヤの空気漏れを防ぐ「CORESEAL」採用商品第1弾 FALKEN「EUROALL SEASON AS210」をドイツで新発売

住友ゴム工業は、タイヤトレッド部の損傷による空気漏れを防ぐシーラントタイヤテクノロジー「CORESEAL」※1を採用した第1弾商品、FALKEN「EUROALL SEASON AS210」を、欧州の販売会社である、ファルケンタイヤヨーロッパを通じてドイツで発売した。

「CORESEAL」とは、トレッド部の裏側にシーラント剤(粘着性・粘度のある特殊材料)を塗布する技術で、トレッド部の裏側まで貫通する損傷が発生した場合※2、塗布されたシーラント剤が穴を塞いで空気漏れを防ぐため、空気圧を維持したまま走行が可能となり、安全性の向上と省資源・省エネルギーへの貢献を両立する。

同社は「CORESEAL」以外にも、ランフラットタイヤ技術「DUNLOP Self-Supporting Technology (DSST)」を採用したタイヤの発売や、空気充填を行う必要のないエアレスタイヤ「GYROBLADE」の開発など、スペアレス技術の開発を積極的に推進している。スペアタイヤを搭載せずに済むため、省資源になるとともに、車載重量が減ることで燃費向上にもつながる。同社は、今後ともタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」※3のもと、安全性能と環境性能を両立させた商品開発を推進していくとしている。

■発売サイズ
・235/55R18 104V XL
・225/50R17 98V XL

※1:「安全性の向上と省資源・省エネルギーに貢献するタイヤ新技術「GYROBLADE」「CORESEAL」を開発」 (2015年10月28日発行ニュースリリース)
※2:直径5mmまでの釘やねじ等の異物について、タイヤに刺さっている状態・タイヤから抜けた状態で空気漏れを防止
※3:「SMART TYRE CONCEPT」

シーラント材を塗布したタイヤ内部

 

BRIDGESTONE:氷上性能120%到達「曲がる、止まるは、新たな次元へ。」 乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3」を9月より発売 ~ ブリヂストンのコア事業を支える「断トツ商品」の拡大 ~

ブリヂストンは、氷上性能120%到達※1を実現した乗用車用スタッドレスタイヤ「BLIZZAK VRX3」を、2021年9月1日より順次発売すると発表した。発売サイズは、111サイズで、全てメーカー小売希望価格を設定するという。
「ブリザック」は、1988年に、冬道特有の凍結路面や積雪路面などでのより安心・安全なドライブに貢献するために生まれた、ブリヂストンを代表する冬用タイヤブランドである。「ブリザック」ブランドのタイヤは、北海道・北東北主要5都市での装着率※2が、20年連続No.1を誇り、全世界におけるメーカー累計出荷本数※3が、3億本に達するなど、長年にわたりユーザーから高い評価と信頼をされている「断トツ※4商品」である。

冬道のドライブでは、多くのドライバーが凍結路面に不安を感じており、スタッドレスタイヤには高い氷上ブレーキ性能が求められている。※5今回発売する新商品「BLIZZAK VRX3」は「ブリザック」が使命に掲げる様々な運転シーンにおいて”安心・安全”を足元から支えることを目指し、従来品※6の全方位型の大きな性能円※7はそのままに、「断トツ」の氷上性能を実現している。
ブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える独自技術である「発泡ゴム※8」を、従来にない新たな発想でさらに進化させた「フレキシブル発泡ゴム」と、新トレッドパタン技術を採用することで、従来品対比氷上でのブレーキ性能を20%向上させている。また、トレッド変形を抑制・接地圧を均一化することで、摩耗ライフを17%向上させている。さらに、ゴムの経年による硬化を抑制する「ロングステイブルポリマー」を配合することで、発泡ゴムの柔らかさをさらに持続させ、効き持ち※9を向上している。

ブリヂストングループは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」をビジョンとして掲げ、中期事業計画を推進していりる。その中で、コア事業であるタイヤ・ゴム事業の更なる強化に向けて、新たなモビリティ・サステナビリティを見据えた「断トツ商品」の開発を積極的に進めている。同社は、スタッドレスタイヤ新商品「BLIZZAK VRX3」を通じて、より安心・安全なモビリティ社会の実現に貢献していくとしている。

※1:同社従来品「BLIZZAK VRX2」比。
※2:2021年1月~2月に、札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市の5地区において、二段無作為抽出法により抽出された乗用車(含む軽)を保有している一般世帯を直接訪問して、乗用車の装着スタッドレス銘柄を調査。ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社が第三者の調査会社に委託して実施。サンプル数3,300台のうち1,525台が「ブリザック」を履いていた。
※3:「ブリザック」ブランドの世界累計出荷本数(同社調べ)
※4:企業としての目標を指す。
※5:2020年1月~3月に、ブリヂストンタイヤソリューションジャパン株式会社が第三者の調査会社に委託して、全国各地の乗用車(含む軽)を保有している一般ドライバーを対象に訪問およびWEB調査を実施。サンプル数5,186人のうち3,741人が、スタッドレスタイヤに今後向上を期待する性能として「アイスバーンでしっかりと止まる(ブレーキの効き)」を選択した。(複数選択可)
※6:従来品とは「BLIZZAK VRX2」を指す。
※7:同社がスタッドレスタイヤにおいて重要と考える8つの性能(アイス、効き持ち、スノー、ライフ、ドライ、ウエット、静粛性、転がり抵抗)のすべてが高いレベルにあること。
※8:タイヤが滑る原因となる路面の水膜を効果的に除去するために、内部に無数の「気泡」と「水路」を有したゴム。
※9:経年によるゴムの硬化によって氷上性能が低下することを抑制し、高い氷上性能が長く続くこと。

■新商品タイヤ情報

商品名:BLIZZAK VRX3
発売サイズ:111サイズ
発売日:2021年9月1日(水)より順次発売

 

TOYO TIRES:「TOYO TIREグループ環境保護基金」2022年度助成団体を公募

TOYO TIREは、環境保護や環境保全に取り組む団体・事業とその活動を支援する目的で創設した「TOYO TIREグループ環境保護基金」の2022年度助成団体を公募することを発表した。

TOYO TIREグループ環境保護基金は、1992年「地球及び地域社会の一員としてよりよい生活環境を実現するために貢献したい」という従業員の想いをかたちに表す目的で創設した。現在では、同社グループ従業員の約80%が同基金に賛同し、参加している。同基金の拠出金は、マッチングギフト方式※1を採用しており、これまでに延べ930団体に対し、累計6億110万円(2021年6月末時点)の助成を実施した。
※1マッチングギフト方式: 従業員から寄せられた寄付金の合計金額と同額の寄付金を、会社が上乗せして拠出、寄付する方式。

同社では、同基金を直接助成と間接助成の2つの方法で活用している。2013年より、同社が独自に選定した環境保護活動団体に対して直接の寄付と助成を行なう一方、同社拠点のある宮城県や三重県、兵庫県などでは、同社従業員が自らボランティアを行なう人的支援活動も推進している。また、2018年からは、外部助成先選考委託機関である公益社団法人日本フィランソロピー協会※2などを通じて、環境保全に関する認定NPO団体や、その団体が行なう事業に対し、間接的に助成を行っている。
※2 公益社団法人日本フィランソロピー協会: 1963年に設立し、フィランソロピー推進事業を行なう公益社団法人。民間の果たす公益の主体となる企業や個人の社会参加意識を高め、公正で活力ある心豊かな社会の実現をめざす。(https://www.philanthropy.or.jp/)

同社は、今後も引き続き、企業市民の一員として、持続可能な社会の実現に通じる各種活動に取り組むとともに支援を続けるとしている。

■2022年度「TOYO TIREグループ環境保護基金」の助成公募概要
環境保護における活動を基本テーマとし、以下の内容で助成の募集を行う。

1)助成対象とする団体・事業
公益に資する事業を計画している団体、環境保護・環境保全関連の事業活動
里山・森林・緑化整備運動/生態系保護活動/水・河川環境保全活動/地域環境整備活動/リサイクル活動/環境教育・体験学習活動/啓発活動・イベント活動/研究・開発活動/その他

2)助成対象期間
2022年4月1日から2023年3月31日までの間における1年間の事業活動

3)助成金額
1団体・事業につき上限150万円

4)募集期間
2021年7月1日(木)~9月30日(木) 当日消印有効

5)申請先
いずれかの申請方法を選び、お申し込むとのこと。
(①、②両方にお申し込みがあった場合は、①にて審査をする)

① 直接助成
下記URLから申請書類をダウンロードのうえ、窓口へ郵送する。
申請書類ダウンロードはこちら: https://www.philanthropy.or.jp/toyotires/

申請窓口: 〒664-0847 兵庫県伊丹市藤ノ木2-2-13
TOYO TIRE株式会社 環境安全推進本部 環境衛生推進部
「TOYO TIREグループ環境保護基金」事務局 行

② 間接助成
下記URLから申請書類をダウンロードのうえ、窓口へ郵送する。
申請書類ダウンロードはこちら: https://www.philanthropy.or.jp/toyotires/

申請窓口: 〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル244区
公益社団法人日本フィランソロピー協会
「TOYO TIREグループ環境保護基金」事務局 行

■2021年度「TOYO TIREグループ環境保護基金」の助成実績

■2021年度「TOYO TIREグループ環境保護基金」の助成実績
「TOYO TIRES 緑のつながり・三重」での活動時の様子

DUNLOP:ESG投資の代表的な指数「FTSE4Good Index Series」および「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に選定

住友ゴム工業は、今回「FTSE4Good Index Series」および「FTSE Blossom Japan Index」の構成銘柄に選定された。

「FTSE4Good Index Series」は、英国のFTSE Russell社が提供するESG 投資指数で、環境、社会、ガバナンス(ESG)に関するさまざまな評価基準を満たした企業が選定される。同指数をより日本株式市場に特化し構築されたものが「FTSE Blossom Japan Index」である。

同社は、社会や環境と共存しながら持続的に事業を行うことに重点を置き、全社戦略実現に向けての大きな原動力、加速力を獲得すべく、2020年12月に新企業理念体系「Our Philosophy」を制定し、私たちの存在意義=Purposeを「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」と定めた。同社は、今回定義したPurposeをあらゆる意思決定の拠り所、行動の起点とすることで、経済的価値のみならず社会的価値の向上に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。

DUNLOP:住友ゴムと北海道大学とのAI技術の共同研究成果を「Nature Index」に掲載

住友ゴム工業のタイヤの性能持続技術開発を加速させるAI技術『Tyre Leap AI Analysis※』の研究成果に基づく記事広告が、世界トップクラスの研究成果のデータベース「Nature Index」ウェブサイトの材料科学特集として掲載された。この技術によって、摩耗や経年変化によるタイヤ性能の低下を抑え、新品時の性能を長く維持できるようになり、同社が掲げるタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである『SMART TYRE CONCEPT』で掲げている「性能持続技術」の開発を加速させるという。

『Tyre Leap AI Analysis』は、同社のタイヤ用配合ゴムの電子顕微鏡画像に、北海道大学情報科学研究院メディアダイナミクス研究室の長谷山美紀教授らの持つAI解析技術を適用することで、人にはできない高精度な解析を実現し、画像から物性を導き出しす。ゴムに配合されている原材料の情報と他の構造情報を組み合わせることで、さらに高精度な物性推定を可能にする。また、使用前後のゴム内部の構造変化の検知も行えることから、今後は使用後のゴムの物性推定などへの応用が期待できる。
同社は、様々な「世界初」をつくりだしてきた住友ゴムの最先端ゴム技術に、北海道大学の情報科学を実装し、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて新たな価値を創造していくとしている。

■「Nature Index」概要
2019年に創刊150年をむかえた「Nature」は、世界で最も権威ある総合科学ジャーナルのひとつであり、世界トップクラスの研究成果を国・機関別にプロファイリングするデータベースである。
「Nature」および「Nature」 系列誌を含む高品質な科学ジャーナル82誌に掲載された原著論文を収録しており、質の高い研究成果および共同研究のグローバルな指標となる。

YOKOHAMA:米国の過酷なヒルクライム競技の2部門でクラス優勝

横浜ゴムのグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」装着車が、2021年6月27日に米国・コロラド州で開催された「第99回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」の2部門でクラス優勝※した。同社は「ADVAN A005」および「ADVAN A052」を供給し勝利を支えた。

優勝したのは、パイクスピークオープンクラスのRaphael Astier選手が駆る「2015 Porsche BBI Turbo Cup」、エキシビジョンクラスのRandy Pobst選手の「2021 Tesla Model S Plaid」。また、オープンホイールクラスでは昨年、総合優勝を飾った父の、Clint Vahsholtz選手から優勝マシン「2013 Ford Open」を受け継いだ、Codie Vahsholtz選手が2位を獲得。さらに、タイムアタック1クラスでも、ヨコハマタイヤ勢が3位を獲得するなど活躍をした。なお「ADVAN A052」のワンメイクで競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by Yokohama」クラスでは、Tanner Foust選手がクラストップでフィニッシュした。

「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」は、1916年から開催されている伝統あるヒルクライム競技で、別名「雲へ向かうレース」と呼ばれ、標高2862mのスタート地点から、標高4300m にあるゴールまでの、約20kmのコースにて競われる。これまで横浜ゴムは、参戦する電気自動車へもタイヤを供給しており、2010年から3年連続で電気自動車の最高タイムを記録しクラス優勝している。さらに昨年は「ADVAN A005」を装着した、Clint Vahsholtz選手の「2013 Ford Open」が総合優勝を果たした。

※ワンメイクで競われる「ポルシェ パイクスピークトロフィー by Yokohama」部門でのクラス優勝を除く

パイクスピークオープンクラスで優勝したRaphael Astier選手の「2015 Porsche BBI Turbo Cup」
エキシビジョンクラスで優勝したRandy Pobst選手の「2021 Tesla Model S Plaid」
リザルト